【2019年版】タシケント空港でのSIM・両替・ATM事情。あとナヴォイ劇場でバレエ鑑賞。

April 15, 201922,045 View

2019年4月9日にウズベキスタンの首都、タシケントに到着しましたー!

ずっと憧れてた中央アジアですが、ビザ取りや入出国が手間がかかりそうだなー、移動手段も整ってなさそうだし宿泊施設はコスパが悪そうだなー、と後回しにしていて、インターネット環境や食事が不安ではあるものの今回初めてやって来ました。
去年から30日以内の滞在であればビザも必要なくなったウズベキスタン、タシケントは想像以上に都会で、今のところ大きな問題はなく快適に過ごしてます。

到着地タシケント(Toshkent)には4泊して、今はヒヴァ(Khiva)という世界遺産の街に滞在中です。タシケントには中央アジアをぐるりと廻ってから戻ってくる予定なので、グルメ情報なんかを2度目の滞在後にまとめたい予定。あまり期待していなかったのだけれど、まだ到着して数日だからかとても美味しく感じてるウズベキスタングルメ、2ヶ月後には違う感想になっているかもなー。

(追記。グルメ情報まとめました → タシケントでの暮らし。美味しいウズベクプロフとサモサとビールのこと

まずはタシケントでの両替、ATMでのキャッシング、SIMカード事情と、唯一観光したナヴォイ劇場でのバレエ鑑賞の話です。

タシケント空港でできること

日本滞在中に、ウズベキスタンのATMキャッシング、両替、あとは夫がSIMカード事情についてそれなりに調べていたのですが、ウズベキスタンは今観光国として急激に発展中のようでネット上で出回っていた情報とはかなり違ったので、私たちが体感している2019年4月の現状です。

両替 ○

ウズベキスタンで1〜2年前までメジャーだったと話に聞くところの闇両替が、禁止になったというのは本当でした。今は空港でもタシケントの街中の銀行でも、現在滞在しているヒヴァの旧市街の両替所でも全く同じレートで両替が可能です。恐らくレートの変動も1週間に一回とかなんじゃないかな、ウズベキスタンに到着して6日目ですが到着日から今日までは全く同じです。

そして、ネット情報では日本円は両替しずらく、アメリカUSDの使い勝手がいいということで私たちはわざわざ日本でドル現金を購入してからタシケント空港に降り立ったのですが!なんと、日本円も為替通りで空港や銀行などどこでも両替できます。

現時点で、私たちは円→ドル→スム(タシケント通貨)に両替したことで、1,000スム=15円くらいなんですが、円→スムだったら1,000スム=13円、ショックだー、、

ただ、アメリカドルの使い勝手がいいのは間違いなくて、両替しなくてもタクシー運転手やお土産やさんなんかはドルで交渉してくるので、多少のドルは持っていた方が安心かな。

ちなみにドル現金の購入は、私たちが調べた限りだと、送料無料で宅配してくれて銀行よりもレートのいい『GPA外貨両替専門店 ONLINE STORE』が便利です。まあ私たちの場合大量にドル現金を買ったのは、意味なかったというか返って損しちゃったんですけどね。3万円分から外貨の購入が出来るので、少額のドル現金や、その他現地通貨(34通貨の取扱があるみたいです)が欲しい方は利用価値はあるかも。

追記:ヒヴァの城壁内、西門そばの両替所ではレートは一緒だったけれど、5%の手数料がかかりました。(2019年4月15日)

追記:ブハラ・サマルカンドの銀行では日本円・ユーロの両替レートはかなり悪目だったので一番強い通貨はやはりアメリカドルだと思います。日本円の両替はタシケント空港かタシケント市内で済ませてきた方が無難かも。(2019年4月26日)

SIMの購入 ○

2018年までの情報だと、空港でのSIMカードの販売はなく、旅行者が買えるSIMはタシケントにある「ホテルウズベキスタン」での販売のみだったようです。

タシケントの街の真ん中にある、立派なホテルウズベキスタン(Hotel Uzubekistan)

ですが最近、通信会社UMSが政府の協力のもと、外国人向けプランを作ったようで、現在タシケント空港の到着ゲートでSIMの購入が出来るようになっていました。夫が購入した場所は、空港第2ターミナルの荷物受取所のツーリストサービスカウンターです。また市内のUMSショップでの購入も可能、中央アジア周遊後に2度目のタシケントでは、市内で再度購入しました。

外国人向けプラン(Uzbekistan Pass)は現在このふたつ、期間はどちらも1ヶ月です。

・Uzbekistan Pass 2000
2 GB モバイルデータ、50分のウズベキスタン国内通話で、UZD 21,000スム、または5USD

・Uzbekistan Pass 5000
5GB モバイルデータ、100分のウズベキスタン国内通話で、UZD 42,000スム、または10USD

パスポートと現金のみで簡単に購入可能で、アクティベートや特別な設定は必要ないですが、夫は購入の24時間後くらいに急に使えなくなって慌てていました。でも街中にあるUMSショップに持っていくと事務手数料的な1,000スム(15円)の支払いで使えるようにしてもらえたので、もしうまく行かなかったらショップのスタッフの方にやってもらうのがいいと思います。

追記1:SIMが使えなくなる理由

2度目にSIMが使えなくなった際に行ったUMSショップのスタッフが英語を話せたので、使えなくなった理由が分かりました。

無料通話とモバイルデータが規定量含まれるSIMカードですが、それ以外のサービス(SMS等)をある容量使うと、UNITSがゼロになりSIMの全ての機能が停止するようです。前回は1,000スム分のUNITSを買い足して使用していたようですが、今回またUNITSがゼロ(またはマイナス)になってしまってい、SIMが使えなくなってしまいました。このような場合にはUMSショップでUNITS残量を見せて1,000スム分買い足せば大丈夫です。

UNITS残量は、*100#に発信するとテキストメッセージでモバイルデータ、無料通話、UNITSの残量が送付されてくるので、そこで確認可能です。

追記2:テザリングする方法(I-Phoneの場合)

デフォルトではインターネット共有(テザリング)ができない状態です。
設定>モバイル通信>モバイルデータ通信ネットワーク、と開くとAPNの設定画面にいくので、その中の一番下「インターネット共有」の各項目を以下のように設定すると使えるようになりました。

APN: net.ums.uz
ユーザ名: ums
パスワード: ums

(補足)今確認したら入力したはずのユーザ名とパスワードが空欄になっていたので、入力必要ないかもです。

中央アジアのSIMのことはこちらでも書いてます。

【タジキスタンのインターネット事情】SIMカードの使い勝手とWiFi環境

アルマトイの滞在〜おすすめラグマン屋とビアパブ、1週間暮らしたアパートメントと、カザフSIM

・【2019年版】キルギスでのマルシュートカ移動まとめと、キルギスSIMの使用感

ATMキャッシング ×

現時点ではATM自体はまあまあ見かけるけれど、キャッシングができるマシンには出会ってません。タシケント空港の到着ゲートでは旅行者がキャッシングしようとしていたけれど、出来ていなかったので私たちは試さなかったし、タシケントからウルゲンチへの飛行機移動の際の出発ゲートでも同じ状況でした。

街中で見かけるATMも大抵機能してないか、両替用か、恐らく現地のクレジットカードでは使えない様子のものばかりです。一応今後も使えそうなところでは試してみるつもりなのでこれも何か気が付いたことがあれば追記しますー。

追記:私たちは、17日間のウズベキスタン滞在で、ネット情報で使用可能だったと書かれていた高級ホテル内のATM等合わせて、10数台は試したけれど、唯一使用できたのは、サマルカンドのレギスタン広場内にあるATMのみでした。

追記2:中央アジア周遊を終えて、タシケントに戻ってきました。タシケントで借りているアパートメント近郊で探した中では、ナヴォイ劇場の向かいにある、ロッテ・シティ・ホテル(Lotte City Hotel Tashkent Palace)のロビーのATMでタシケントスムのキャッシングできました。可能かどうかは試してないのですがドルも選べました。

ナヴォイ劇場でバレエ鑑賞

急ぎの仕事もあったので観光するのは難しいだろうなーと思っていた今回のタシケント滞在。
滞在最終日に出かけたジョギング兼遅いランチの際に、立ち寄ったナヴォイ劇場で2時間後に始まるバレエ公演のチケットを勢いで購入して、そのバレエ鑑賞が想像以上に楽しかったのでその話も少し。

ナヴォイ劇場は、第二次世界大戦後にロシア兵の捕虜となった日本兵500人によって建設された劇場で、1966年にあったタシケント大震災では3分の2の建造物が崩壊したなかで無傷だったこの建物が市民たちの避難場所として多くの命を救った、ということで日本人的超由緒ある建造物なのです。

バレエのチケットは、建物の外側の受付で購入可能です。
料金は20,000スム(300円)〜100,000スム(1,500円)。
安い席は売り切れていたので、私たちは一人50,000スム(750円)の席を購入しました。開演は18:30で公演時間は2時間半ほど。

下調べはしていたものの特に期待はしていなかったのですが、これがかなり面白かったです。もちろんロシア・サンクトペテルブルクのマリインスキー劇場での超人感はなかったけれど(マリインスキー劇場に行った時の話)、衣装もステージも豪華で、音楽も生演奏だし、会場は満席の大人気の公演でした。

メインで踊るバレリーナは有名な人たちのようで、拍手喝采のとても素敵な踊りだったし、大御所的なバレリーナの軽快さはないけれど演技力が圧巻のダンスも興味深くて、私どうやらバレエ鑑賞が好きみたい(笑)

でも私だけでなく夫もかなり面白かったようなので、いろんな人におすすめ出来ると思います。

そしてナヴォイ劇場のバレエで特筆したいのは、アジアとヨーロッパのミックス感、人種のるつぼであるがゆえの混沌感です。

この演目の舞台がインドなのは理由の一つだと思うけれど、ロシア人のようなすらっとした白人バレリーナも、エスニックな顔立ちの小柄なバレリーナも、モンゴル系の細くてつり目の筋肉質な男性バレリーナもいて、なんだかとてもいいな、と。

演目の内容は、愛し合う男女の、男性の方がお見合いで皇族の娘と結婚することになり、女性が二人の結婚式で自殺してみせる、というドロドロした話で、最後は男性が夢の中で超後悔するんだけど、夢の中の状態がなぜかずっと「白鳥の湖」風という、、

話の内容はどうにしろ、大変面白かったー!

バレエの演目、公演日は公式ページで確認できますが、今の所オンラインでのチケット購入はできなさそうです。

ナヴォイ劇場の公式ページ → http://gabt.uz/en/

タシケントの続きのブログは、6月後半のタシケント滞在が終わってからの予定、次は世界遺産の街ヒヴァに移動します。

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