滞在するならどっち?ポルトガルの古都ポルトが、首都リスボンより好きな3つの理由。
スペインの首都、マドリッドで借りていたアパートメントを出発し、次に向かったのはポルトガルの北部に位置する第2の都市、ポルト。
ポルトガルでは、ポルトに5泊、首都リスボンに5泊の合計10泊しか滞在していないけれど、もっと長い期間ゆったり滞在するなら私たちはポルト派です。
理由1:美味しいワインの産地!
理由の1個目は、ポルト近郊に美味しいワインの産地があること。
フレッシュな微発泡ワイン、ヴィーニョ・ヴェルデ
フレッシュで、軽くて、安い、大のお気に入りになった微発泡ワイン、ヴィーニョ・ヴェルデ。
ヴィーニョ・ヴェルデ(Vihno Verde)は直訳すると「緑のワイン」ですが、ポルトガルの西北端の大西洋に面するミーニョ地方で作られる「若いワイン」を指します。
普通のワインは、ぶどうが熟して糖度が上がりきったところで収穫するのに対して、ヴィーニョ・ヴェルデは熟し切る前の糖度が低めで酸味の強いブドウで作られているので、弱発泡性で酸味がやや強く、フレッシュな味わいです。
弱発泡性といっても、シャンパンのように自然発泡ではなくてあとから炭酸を足しているので、シャンパンを飲み慣れている人にとっては物足りないらしいけれど、軽くてさっぱりした味わいなのでご飯にもよく合います。
最初ヴィーニョ・ヴェルデは白ワインしかないのかと思っていたけれど、生産量のうち60%は白ワインで残り40%は赤ワイン、ロゼも少量だけれど作られているんだって。
白ワインの微発泡はヨーロッパの他のエリアでもたまに見かけるけれど、赤ワインの微発泡は珍しいし、こちらもすごく美味しい。
スーパーマーケットで瓶詰めされたものを買うことも出来ます。
ポルトのスーパーマーケットではたくさんの種類が売られていたし、サンドイッチ屋やバル、どこでも目にしたヴィーニョ・ヴェルデだけれど、リスボンではたまにしか見かけなくなってしまったので、やはり産地に近いポルトで飲むのがオススメです。
世界三大酒精強化ワイン、ポートワイン
私はそれほど好みではなかったけれど、ポルトはポートワインこと、ヴィーニョ・ド・ポルト(Vinho do Porto)の産地。ドゥエロ川上流で栽培されたブドウを原料としたワインで、醗酵の途中でブランデーを加えて醗酵を止めたもので、アルコール度数は高めで、甘口。
ポルトの市街地はドゥエロ川を挟んで北側に位置していますが、対岸に行くとポートワインのワイナリーがずらりと並んでいて、工場見学や試飲をすることもできるし、ワイナリーで食事しながらポートワインを飲むことも出来ます。
その中のワイナリーの一つ「TAYLOR’S」で試飲だけしてみました。
1番年代の若くて安い2012年ものの赤ワインと白ワインを一杯ずつ。
赤ワインが4€で、白ワインが3€でしたが、ポートワインは断然赤ワインが美味しかったです。白ワインじゃなくて、もっと年代の古い赤ワインにすればよかったな。
スーパーマーケットで買ったポートワインはブランデーの味が強くてワインじゃないと思ったけれど、ワイナリーで飲んだものはすごくまろやかでした。
理由2:超庶民派バル、LAMERIAS!
理由の2個目は、食堂兼バル「Churrasqueria Lamerias」があること。ポルト滞在中5日のうちら4日も通ってしまいました。
看板にもeconomicas(経済的)って書いちゃってるくらい超安いです。
3人のおじちゃんがカウンター内を切り盛りしていて、奥のキッチンでは太ったおばちゃん3人が調理をしています。カウンターは年配の常連さんでいっぱいで、テーブル席の方には学生風グループや、家族づれ、たまに観光客が食事をしています。すっごく美味しいってわけじゃないんだけど、お店の雰囲気や、家庭的な味や、安いお酒が私たちのツボでした。
毎日味の違うスープは1€。
つまみ風のお肉や、タコのマリネが2〜3€。
ご飯とお肉や魚のプレートも2〜3€。
生ビールが置いていないのは残念だけど瓶ビールが1€で、小さなデキャンタのヴィーニョ・ヴェルデが1.3€、1リットルくらい入っていそうなこの大きめのデキャンタだと1.8€。
このお店の回りには、ここよりも少しだけ高いバルが数軒あって、今日はあっちにしてみようかと話しながら向かうんだけど、結局毎日ここのお店に入ってしまっていました。
定番メニューもあるけれど、「本日のおすすめ」みたいなメニューがカウンター内に貼ってあって品数も多くて飽きないし、庶民的な居酒屋が好きな人は是非行ってみてください。
これが定番メニューの一部。本日のおすすめメニューの方がより経済的です(笑)。毎日2人でだいたい10€前後で楽しく酔っ払うことが出来ました。
場所はここです。
理由3:もちろん街の雰囲気もいいよ!
理由の3個目は、町のちょうどいい大きさと、落ち着いた雰囲気。
ドゥエロ川にかかるルイス橋は川の両側を見下ろすことだ出来て素敵。二重にかかっている橋は、上も下も歩くことが出来ます。上はチンチン電車が走り、下は車道になっています。
坂が多い街だけれど、タイル張りの一つ一つのお家が可愛いから町歩きが楽しいです。
ルイス橋のたもとには、えんとつにカモメが止まった可愛らしいおうち。
そしてその庭ではおじいちゃんが花を摘んでいました。
リスボンもまた坂が多くて道路が細くて、そこにチンチン電車が走ってすごく絵になる街だったけれど、もう少し猥雑で雑多な雰囲気でした。
ポルトはお年寄りが多くとても第2の都市とは思えないのんびりとした街で、港町なので魚も美味しいし、西ヨーロッパの中ではかなり物価も安いです。
次は6月に開催されるらしいこのフェスに合わせて、戻ってきたい!
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