ウズベキスタン移動まとめ〜パンジャケント国境からタジキスタンへ
私たちが移動した、タシケント→ヒヴァ→ブハラ→サマルカンド→パンジャケント(タジキスタン)の移動のまとめ。
中央アジア全般そうだけれど、シェアタクシーの料金も、公共バスの有無もかなり流動的な感じのするウズベキスタンの移動で、2019年4月に移動してみた現状の備忘録。私たちが移動した、サマルカンドからタジキスタンの首都ドゥシャンベへの最短ルートであるパンジャケント国境も2018年に久々に開かれたばかりのようなので、同じルートの方の参考になれば嬉しいです。
そういえば、ウズベキスタンってシェアタクシー文化がとてもメジャーな交通手段なんですが、距離の割にタクシー料金が安くて、こんなに年季の入った車で燃費がいいわけないよなーと思っていたら、車の燃料がメタンガスでした。調べてみるとインドや中国では割とあるみたいですが、あまり考えたことがなかったので、ちょっとびっくり。
タシケント→ヒヴァ(飛行機)
タシケントからヒヴァへは当初は夜行電車で移動するつもりだったけれど、時間とお金と体力を天秤にかけて、結局は飛行機で楽々移動してしまいました。旅的な楽しさはおそらく夜行電車だったんだけど。
ウズベキスタン航空で、ヒヴァの最寄りの空港があるウルゲンチ (Urganch)まで搭乗時間は2時間ほど、航空券の料金は5,000円/人(20kgの預け荷物込み)でした。
タシケント到着時は市内のアパートメントまでバスと地下鉄(バスも地下鉄も1,200スム/回≒18円と格安)で移動しましたが、出発の際は早朝だったのでタクシー移動をしました。市内から空港までのタクシー代は25,000スム(380円)。
離陸の際に寝落ちして目が覚めた時に、機窓を覗き込んで「え?海?」って勘違いしてしまったほど、森も山も民家も道路もなーんにもないひたすら砂漠の続くウズベキスタンの大地を経て、あっという間にウルゲンチ空港に到着。
ウルゲンチ空港からはバスで移動する方法を調べていたけれど、客引きの熱意に根負けして貸切のタクシーで移動。料金は60,000スム(930円)。ウルゲンチーヒヴァ間のタクシーの言い値は1台10USDでした。
ヒヴァ→ブハラ(シェアタクシー)
ヒヴァからブハラまでは距離にして450km、道中はほとんど何もない砂漠地帯です。
ヒヴァで宿泊していたゲストハウスで、45USDで誰か親戚に送らせるよ、と今思えば有難い申し出があったのだけれど、前日は40USDって言ってたのに直前に値上げしてきた感じがなんとなく気に食わなくて(笑)丁重にお断りをし、旧市街西門側から、あまり作戦もないままに自分たちでシェアタクシーを探しました。
ヒヴァからブハラの現在のタクシーは4人乗客が集まれば15USD/人、貸切だと50USDくらいが相場な感じです。ウルゲンチまでのタクシーは5USD/台でありましたが、バス等の公共交通機関は見つけられず。ウルゲンチーブハラは、観光客価格かもしれないけれどでシェアタクシーが100,000スム/人(1,500円)くらいっぽいです。
ボラれるのは嫌いだけど、歳とともにギリギリのところまで値切るのは苦手になってきちゃったので、ウズベキスタンやタジキスタンのシェアタクシーでは、現地の人価格や事前情報のたぶん2割増しくらいの料金で納得してしまうことが多いです。10年前まではめちゃめちゃ値切ってましたけどね、今は一応旅中も仕事を続けられているしね、、
ちなみにヒヴァ駅からブハラまでの電車も開通したようですが、ちょっと調べたところ現時点では週2便ほどしかなくて不便でした。
私たちは探し始めて30分ほどで、「ウルゲンチで他に二人の乗客を待つという条件でヒヴァからブハラまでで15USD/人」という話でまとまり、タクシーに乗ってまずはウルゲンチのシェアタクシー乗り場へ移動しました。ここで1時間ほど待って、他の乗客が一人しか見つからず、値段交渉の末に結果は二人で320,000スム(4,960円)で移動しました。苦労して時間もかかったのに、最初に提案された45USDにほぼ戻っちゃうという悲しみ、でもゲストハウスのオーナーよりこのドライバーさんの方が稼ぎが良くなさそうだし、まぁいいか。
ヒヴァの西門で英語を話せる客引きと話はまとまっていたはずなのに、実際のタクシー運転手は言葉は通じないし料金もよくわかっていない様子で、ちょっと困った状況になりかけたけれど、いい人で良かったー。
ブハラではシェアタクシーのターミナル的な場所で降ろされてしまい、そこからブハラのアパートメントまではまた違うタクシーに乗ることになりました(料金はアパートメントのホストの方が払ってくれたので不明)。
タクシーを走らせていた時間は合計5時間ほどで、途中にガソリンスタンドや売店で数回休憩がありました。
ブハラ→サマルカンド(電車)
ブハラーサマルカンド間は電車で移動。チケットは駅構内か街中にある『KASSA』であれば手数料なしで購入可能で、料金は60,215スム(900円)/人。通常の電車に乗りましたが、高速鉄道だともう少し高額だと思うな。
現地のクレジットカードを持っている人なら誰でもオンラインで買える様子で、私たちは二人で20,000スム(300円)の手数料を払ってホストの方に購入してもらいました。
ブハラ駅は、ブハラの街中から15km離れたカゴン(Kagon)にあり、センターから駅まではタクシーで20,000スム(300円)程度だったと思いますが、これもホストの方が払ってくれました。
色々やってもらっちゃったし、と思って少しチップ的な物を渡しても向こうも払い返してくれちゃう、みたいなのもなんだか心暖まる。
ブハラーサマルカンドの路線は、早朝と午後と夜の1日3本から選べて私たちは16:10発、18:34着にサマルカンド着の便で移動しました。私たちが乗ったのは、新幹線みたいな形の高速鉄道 Afrosiyob train(写真左)ではなくて普通の形の電車(写真右)です。
Afrosiyob train であれば1時間半でサマルカンドまで着くみたいだけど、270kmも離れているのでシェアタクシーだと4時間くらいかかるところ2時間半で移動できる普通の電車 Sharq Train でも十分早い。電車のチケットは結構売り切れたりするようなので早めに購入した方がいいですよー。
電車の中は日本の新幹線風、サンドイッチやお菓子などの車内販売もあります。
車内では駅員さんに「ようこそウズベキスタンヘ」の言葉とともに、薄い輪切りオレンジ入りの紅茶をもらっちゃいました。紙コップがかっこいい。
サマルカンド駅から、サマルカンドの街中までは市バスNo.3で移動、料金は1,200スム(19円)。バス乗り場はMaps.meにも表記があってわかりやすいです。
サマルカンド→ペンジケント(シェアタクシー)
サマルカンドから、タシケントの首都ドゥシャンベに行くには、数年前までテルメズというウズベキスタン最南端経由で丸一日がかりの移動がメジャーだったみたいだけれど、2018年から最寄りのパンジャケント国境が開いたのでかなり楽になりました。
レギスタン広場前からは市バス(料金1,200スム)に乗って Kaftarkhona というバスターミナルに行きます。バスターミナルから、ウズベキスタン国境まではマルシュートカで5,000(75円)スム/人が一般的なよう。
一人5,000スムで大丈夫だよねって確認してたんですが、急かされて乗った瞬間に他の乗客を待たずに出発されて結果ぼられました。5,000スムが7人分で35,000スム(525円)、まあうちらの超でかいバックパックがあったら7人も乗れなかったかもしれないし、移動時間は短縮されたので、大人ぶって40,000スム/人お支払いしました。国境までは40kmほど、時間にして1時間弱です。
国境手前で降ろされて、ウズベキスタン出国とタジキスタン入国を済ませます。中央アジアの国境越えは、数年までは持ち物検査に数時間かかったり、賄賂請求なんかあってかなりめんどくさそうなイメージだったのですが、ごくスムーズに20分ほどでタジキスタンに入国できました。
タジキスタンはVISA取得が必要なので、事前にオンラインVISAを取得しておいてサマルカンドのゲストハウスでプリントアウトしてもらいました。VISAはパスポートと合わせて、タジキスタン移動中に何度も警察のチェックがあったので、PDFではなく印刷したものを持っていた方がいいと思います。
タジキスタンVISA代は50USDと、パミール高原パーミッドで20USD(行かない人は必要ないです)。
タジキスタン国境で1,000円分ほどのウズベキスタンスムを、タジキスタンソモニに両替しました。両替所にいたお兄さんがいうには、ここからパンジャケントまではマルシュートカだと5ソモニ、ドゥシャンベまでは80ソモニということ。
私たちは国境側のシェアタクシー乗り場で4人集まるのを待って、シェアタクシーで移動しました。料金10ソモニ(120円)/人。
重たいバックパックを持っていても数キロであれば、どこの国でも歩いちゃう派のタクシー嫌いな我々は、このシェアタクシー文化がなかなかのストレスではあったけれど、まだまだこの移動手段は続きますー、慣れてはきたけどやだなー。
この記事が気に入ったら
いいね!