【タジキスタンのインターネット事情】SIMカードの使い勝手とWiFi環境
ウズベキスタンのサマルカンドから、3時間ほどかけてやってきたタジキスタン最初の街パンジャケント(Panjakent)で、タジキスタンSIMカードを購入しました。タジキスタンに滞在したのは2019年4月25日〜5月10日までの15泊で、訪れたのはドゥシャンベ・ホーログ・ワハーン回廊・パミール高原。その際のSIMカードの使用感と、WiFi環境なんかのインターネット事情についてです。
夫は、衣食住よりも趣味である音楽とお酒よりも、インターネットが最優先な人間なので、インターネット環境の不安定なタジキスタンの滞在はなかなかにストレスを伴ったようです(笑)
タジキスタンSIMカードの使用感
下調べではタジキスタンの通信会社の最大手はTcellだったので、まずはパンジャケント到着するとすぐにTcellに向かいましたが、この会社ではパスポートとビザの他に「hotel registration(滞在証明書)」が必要でした。宿泊していたホテルにもらえるか聞いてみると、発行していないとのことだったんだけど、Megafon(メガフォン)であれば「hotel registration」なしで購入可能なよう。
翌朝、Megafonショップに行ってみると、パスポートとビザの提示のみでSIMカードの購入ができました。期間は30日で、1GBモバイルデータで34ソモニ〜10GBモバイルデータで180ソモニのパッケージプランまで選べます。
夫は3GB(72ソモニ)+SIMカード(3ソモニ)で合計75ソモニ(900円)のパッケージを購入。支払いのトップアップ(SIMにお金をチャージする)と、SIMカードのアカウントにチャージされたお金でインターネットパッケージをアクティベートする作業はMegafonのスタッフにお願いしました。
残高(バランス)の確認
トップアップ(チャージされている金額)残高は、電話で『*100#』に発信するとその場でテキストが送られてきて確認できます。単位はソモニ(タジキスタン通貨)で、これはアクティベートしてもらった後に「残高が2.34ソモニ残ってます」のキャプチャー。
インターネットパッケージをアクティベートしてもらったあと、残り何GBモバイルデータが残っているか確認するには電話で『*104#』に発信すると、数秒でショートメッセージSMSが届くのでそこで確認できます。
また、ウズベキスタンのSIMカードでもあったUNITS残高ゼロでSIMカードの機能が停止する問題(タシケント空港でのSIM・両替・ATM事情。)と同様で、トップアップ残高(タジキスタンでの名称は「バランス」でした)がある程度まで減ってしまうと、タジキスタンのSIMカードも機能が停止しました。その場合はMegafonショップに行って、1ソモニ(12円)トップアップしてもらえば機能が再開します。我が家も2週間の間に2回トップアップをしました。
テザリング
テザリングをしたい場合は、APNの設定画面(設定>モバイル通信>モバイルデータ通信ネットワーク、と開くとAPNの設定画面にいく)でテザリングのAPN名に『internet』と入力すれば使えるようになります。
Megafoneのカバーエリアとネット速度や安定感
ドゥシャンベではLTE、その他ホーログ、イシュコシム 、ムルガブなどの中規模の街中では3G回線でした。
町から町への移動中はほとんどつながりませんでしたが、小さな村の近くでは2Gまたは3G回線がつながっていました。ワハーン回廊やパミール高原の小さな村(ガラムチャシュマ・ビビファティマ含む)でも2Gまたは3Gがつながったので、そのエリアに行くならMegafonがおすすめかもしれません。
LTE/3Gを受信しているのにネットにつながらない時の対処法
タジキスタン滞在中、MegafoneのSIMカードが3GまたはLTEを受信しているのにネットにつながらない時が多々ありました。
データ通信がとても不安定で、電波MAXでLTEをキャッチしているときですらモバイルデータ通信ができなくなることが頻繁にあり、そんな時は、モバイル通信をオフ→オンしたり、スマホ自体を再起動したりしてました。それでもダメな場合は、Megafoneショップに持っていてスタッフの方に見てもらっていました。
スマホの設定言語を日本語からロシア語に変えておくと店員さんもやりやすいかもです。
なぞのトラブルが多い(笑)
タジキスタンのSIMカードはインターネットだけのプランに申し込んだので通話・SMS(ショートメッセージ)などは含まれておらず、トップアップ残高(バランス)はSIMカード購入時に2ソモニ分くらいでした。
インターネットを使ってるだけならこの2ソモニが減ることはないはずなんだけど、なぜか徐々に減っていき『*100#』でバランスを確認すると0.5ソモニ分くらいしか残っていなかったりしました。この金額が少なくなりすぎると勝手にSIMカードの機能が停止してしまうので、その場合はMegafoneショップに行き1ソモニだけトップアップすれば復活しました。
それ以外にも夫の場合、タジキスタン滞在が10日を過ぎた頃に、Megafoneからショートメッセージが届きました。翻訳してみると、「このままこのSIMカードを使うならショップに来て下さい、じゃないと使えなくなりますよ」というような内容。
このメッセージを受け取った時はワハーン回廊を旅行中だったため、2日間放置してたらそのまま使えなくなりました。ホーログに戻った後に、Megafoneショップに行ってみましたが、SIMがブロックされてるので再開できないとのことで、残り3日間のタジキスタン(ホーログ〜ムルガブ〜キルギス国境)でのSIMでのモバイル通信は諦めることに。原因はわからないけれど、VPN接続したり、テザリングしたりしてたからブロックされたんじゃ、、(笑)
余談ですが、ホーログにあるMegafoneショップのスタッフによると、警察のパーミッドがあれば復活できるという話もあって、ワハーン回廊のハードな移動後(朝5時起きで12kmの徒歩→ギュウギュウのマルシュートカ→1時間悪路でのトラックの荷台→シェアタクシー)にも関わらず、夫は、数軒のMegafoneショップと警察を渡り歩き数時間ゲストハウスに戻ってきませんでした。翌日も再度警察に出向いたり、ゲストハウスのスタッフに相談していたけれど、解決策は新たなSIMカードを再購入するしかなかったみたい、でやっと諦めました。本当にインターネットのことになると粘り強さがすごいなー。
タジキスタンのWiFi環境
タジキスタンではSNS(ソーシャルメディア)系サイトへのアクセスが規制されていて、ドゥシャンベのアパートメントのWiFi、ホーログの宿のWiFi、SIMカードでのモバイル通信の全てでfacebook、instagram、twitterにはアクセス出来ませんでした。SNSはVPN接続すると使えますが、そもそもタジキスタンのインターネット回線が不安定なうえ、VPN接続するとますます不安定になるのでおすすめは出来ません。
またiphoneではGoogleマップやGoogle翻訳などgoole系のアプリも使えませんでした(LINEとchromeは使えました)。
旅行中、スマホのGoogle翻訳を多用している人は、タジキスタン入国前にロシア語はオフラインで使えるようダウンロードしておいたほういいかもしれません。
あと宿泊した中で、ワハーン回廊とパミール高原の宿(ガラムチャシュマ・ビビファティマ・ムルガブ)にはWiFiはありませんでした。そしてタジキスタンからキルギスに国境越えしてすぐのサリタシュでお昼ご飯休憩があったのですが、小さな村の小さな食堂のWiFiが早くてびっくりしました、国が変わるとこんなに違うとは!
タジキスタンのインターネット事情まとめ
現在、中央アジア3カ国目のキルギスまでやってきましたが、インターネット回線のクオリティは、「キルギス>>ウズベキスタン>>>>タジキスタン」の順で、ここ数年滞在した国の中では、タジキスタンのインターネット環境が最も悪い気がします。タジキスタンの現在の大統領がエマモリ・ラフモン氏が、旧ソ連時代の拓けた文化や身の丈に合わない豪華な生活を否定して、タジキスタンの文化を守ろう、質素な生活に戻ろうという考え方らしく、SNS等の規制はその一貫のようなので仕方ないのかな。
インターネットに縛られ過ぎないというのも、それはそれで私はいいかなと思うけれど、夫の仕事的にはいくら素敵な国でも長居は出来ないなー。
短期旅行なら、「イモトのWiFi」っていう手もあるのかなと思います。私たちは使ったことはないけれど全世界200ヶ国に対応しているってすごい、タジキスタンでの使い勝手はどうなんだろう。滞在国によって使用料金も異なるようなので、値段だけでも確認してみるのはありかもしれないです。
コレ↓
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