タシケントでの暮らし。美味しいウズベクプロフとサモサとビールのこと

September 17, 2019

ウズベキスタンの首都タシケントに滞在したのは、2019年4月9日〜13日と6月22日〜26日の合計約10日間。タシケント自体に観光資源は少ないし、街は綺麗に整備されていてウズベキスタンの他の街に比べると面白みがないし、中央アジアの中では物価が高めなので、わざわざ滞在すべき必要はないかなーと思いますが、私たちが訪れた中でのお気に入りの食堂と、ビール屋さんと、借りたアパートメントのことを備忘録的に。

成田〜タシケント間はウズベキスタン航空の直行便があって、日本発着の場合の中央アジアの玄関口はタシケントなので、タシケントに滞在する方の参考になることがあるといいな。

ちなみに中央アジア周遊にあたって今回利用したのは、私たち的に一番都合とコスパが良かった、成田・デリーの往復チケットとデリー・タシケントの往復チケットの組合せです。料金は成田・デリー間は中国東方航空を利用して往復45,000円/人(上海乗継)で、デリー・タシケントはウズベキスタン航空で往復32,000円/人(直行便)でした。今って、インド行きの往復こんなに安いんですねー!インドは5年ぶりくらいだけど前は最安で往復6万円はしてたような気がします。

昼でも!夜でも!お気に入りのカフェ・ブハラ

タシケントでのお気に入り食堂はカフェ・ブハラ(Cafe Buxoro)。

ここの看板メニューは肉汁たっぷりの羊肉サモサ。
サモサなんてどこででも買えるのにわざわざカフェに入ってサモサ?って感じなんだけど、パリッとした薄めの皮でぎっしりの具を包み込んだこのサモサは、食べた中では恐らく中央アジアで一番美味しかった。お客さんのほとんどが注文している名物サモサです。

昼間は爽やかにオレンジの入った紅茶と合わせて。

夜はももちろんビールと。

羊肉シャシリクとサモサはどちらも6,500スム(100円)で、そのほかにもいろいろ単品メニューあります。確かビールは1杯10,000スム(150円)くらいだったはず。

風通しの良い、大きな中庭のような作りのオープンエアーの席が、昼間も夜も最高に気持ちがいいです。

お店の外観。

カフェブハラはタシケント市内に数店舗あるけれど、私たちは遊園地やウォーターパーク近くの、市内北部にあるここに行っていました。

美味しいウズベクプロフはココだ!

ラグマンが美味しいのはキルギス・カザフスタンでしたが、プロフと呼ばれる中央アジアの炊き込みご飯が美味しいのはウズベキスタンで、他の国で食べる場合は、”ウズベクプロフ”と呼ばれていたりもします。

高級レストラン「AFSONA」

いろんなところで何度となく食べたプロフの中でも、タシケントのレストラン「AFSONA」のプロフが一番クセがなく上品で、誰にでもオススメできる。
新鮮な豆やレーズンが入っていて香辛料が適度に効いており、プロフなのに油っぽくなく、お肉は柔らかです。料金は24,000スム(370円)。

味は美味しいけれど、ここは高級よりのレストランで、地元の方よりも外国人旅行者が多いところが、私たち的には再訪はないかな、という感じだったけど。

場所はここ。

地元民に愛される町のプロフ屋さん

一方こちらは、気温40度近い灼熱の太陽のもと、プロフを求めて彷徨った市内で偶然見つけたプロフ屋さん。

暗く目立たない入り口だったのにも関わらず、店内は地元のビジネスマンや、お持ち帰り用のプロフを抱えた女性で賑わったいい感じの食堂で、メニューは潔くプロフとサラダのみ。

ここもまた豆やレーズンや人参がふんだんに入っていてお米もアルデンテで、お肉は脂身の部分とお肉の部分をバランスよく盛ってくれて、とても美味しい。AFSONA のプロフよりコッテリ系なので、レモンの効いたスッキリサラダが良く合います。

プロフが一皿12,000スム(180円)、サラダが4,000スム(60円)。

プロフはお昼の食べ物で、ここは売り切れたらおしまいという雰囲気だったので、12:00前後にこの周辺を通りかかったらぜひこのお店探してみてください。

外観はこんな感じ。薄暗い入り口を入り階段を上がった二階が食堂になっています。

「え?外人?!」とお客さん含めて全員に二度見されて最初ちょっと気まずい雰囲気ではあったけれど、愛想のない店員さんも実際は、言葉の通じない私たちにもとても優しかったです。

Google Map上だと「Feruza」というレストランの並び、ナヴォイ劇場にも近い。

プロフのみを提供する巨大食堂として有名なプロフセンターにも行ってみましたが、盛りつけ方が豪快(大盛り)で、羊肉臭が周囲に漂い過ぎていて食べきれる自信がなくて、注文には至らず。

通ったビール屋さん

ペットボトル詰めの市販のビールももちろん飲んでいましたが、タシケントではその場で生ビールを詰めてくれるビール屋さんも数多くあり、”生ビールのペットボトル詰め”も買うことができます。

4月に滞在していたアパートメントの最寄りのビール屋さん。

そしてタシケント中心部にほど近いこのビール屋さんが、かなり良かったのでご紹介させてください。

写真の料金は500mlあたりの金額で、大体5,000〜10,000スム(80円〜160円)。
上に黄色のシールが貼られたものがアンフィルターで、ここではIPAやAPAもありました!私たちが行った持ち帰りのビール屋さんの中で、大好きなIPAがあったのは、中央アジアでは唯一ここだけです。

1リットルペットボトルでの購入で、IPAが320円くらい、好みだったアンフィルターが160円くらい。

フレッシュでとても美味、その上安い。

外観はこんな感じ。

場所はバス停Grand Mir Hotel の並びです。

タシケントの町歩き

初夏のタシケントは、日が暮れる頃になるとやっと人々が建物から出てきて、公園や広場は賑わいを見せ始めます。

真っ青な空に白いモニュメントやモスクの映えるタシケント市内、でも昼間の日差しは町歩きにはキツすぎるのです。

そんな猛暑のタシケントだけど、日暮れが20:00前後と遅めなので、強い日差しのもと日課のジョギング。

ジョギング中に飲むのは中央アジアや東ヨーロッパで広く親しまれている、ライ麦を発酵させて作る、大好きなクバス。独特の発酵臭があるけれど、炭酸が爽快だし酸味がクセになります。

昼間もマーケット周辺には商売をする人と食材を求める地元の人たちがたくさんいるけれど、暑い時間帯はみんなこぞって日陰に集結していて、街の広場や、公園、観光地が賑わい始めるのは太陽が落ちたあと。

中心地にある歩行者天国は、夜になると露店が軒を連ね、ベンチではお年寄りがおしゃべりをし、若者は賭け事に興じ小さな子供達も夜遅くまで遊んでいます。

昼間はただのホテルだったホテルウズベキスタンはなんと巨大な広告塔に!

キルギスやカザフスタンに比べて資本主義的な要素の少ないウズベキスタンで、これはちょっとびっくり。

タシケントの観光はナヴォイ劇場でのバレエ鑑賞の他にちょっと面白かったのは、遊園地タシケントランド(Tashkentland)の入り口付近にあるリフトのような乗り物です、これ。

(ナヴォイ劇場でのバレエ鑑賞の話し。)
【2019年版】タシケント空港でのSIM・両替・ATM事情。あとナヴォイ劇場でバレエ鑑賞。

遊園地タシケントランドには、ウォーターパーク(Water Park)というプール施設や、日本庭園がある公園が併設させているんだけど、その周辺を頭上から見下ろすことができます。時間があれば遊園地やプールも楽しいと思うけれど、1周回っても20分程度なので、テーマパークをちょっと覗き見したいオトナには最適です(笑)

料金は10,000スム/人(150円)。

借りていたアパートメント

タシケントでは4月初旬は値段が安いという理由だけで、中心地からは東に4kmほど外れたメトロ駅 Buyuk Ipak Yuli 付近にアパートメントを借りました。それでもやっとAirbnb の手数料込みで1泊3,100円。

リノベーションされた清潔なアパートメントで、生活に必要なものは全てあり隣はスーパーマーケットで便利だったけれど、新興住宅地の中にあり周囲に興味を引くものが少なかったので、6月下旬の滞在時には、街の中心部にしてみました。

こちらは1泊4,300円とヨーロッパ並みの料金、やはりタシケントの滞在費は高め。

中央アジアで快適に安くアパートメント暮らしをするなら、やっぱりビシュケクかアルマトイだなー。

2ヶ月半滞在した中央アジアもこれが最後です。

次はガラリと雰囲気を変えて、島国スリランカへ!

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