家族旅行 in キャンディ〜おすすめ日帰りアーユルヴェーダとキャンディアンダンス
古都キャンディに滞在したのは2019年7月12日〜19日の1週間、最初の3日はいつも通り夫婦二人きりだったのですが、7月15日に嫁の両親が合流しました。ここ数年の恒例行事になりつつある”家族旅行2019 in スリランカ”は、ここキャンディから始まり、スリランカ出国の7月24日まで続きます。
最初の3日間引き篭もりまくっていたキャンディ、両親到着後は、キャンディアンダンスを見に行ったり、翌月に行われる予定のペラヘラ祭りの小さい版に偶然出くわしたり、ローカル電車に乗って小さな寺院を見に行ったり、アーユルヴェーダ体験をしたりしました。
キャンディアンダンスは市内ふたつの施設で行われていて、評判がいい方に行ってきました。アーユルヴェーダ施設もかなり調べたんですが、日帰りで2時間程度体験してみたいという方にはとてもおすすめの施設を、キャンディで見つけましたよー!
キャンディに滞在するどなたかの参考になれば嬉しいです。
今回滞在したキャンディは、スリランカの真ん中に位置しています。
二人暮らし、からの両親到着
直前に見つけた Airbnb のアパートメントがとても快適だったキャンディ暮らし。部屋の居心地が抜群すぎたのと、仕事と雑用、下調べをなるべく終わらせるために、二人きりだった最初の3日間はスーパーマーケットに行く以外は引き篭もっていました。
借りていたお部屋のホスト夫妻は、普段はコロンボに住み、1ヶ月のうちの数日をキャンディで過ごすそうで、借りていたのは、ホスト不在で言わば別荘的なお家の一階部分。
しっかりしたゲートと、手入れの行き届いた庭と、お手伝いさんがいる贅沢な一軒家で、ホスト夫妻がキャンディに滞在する際に使うのは2階部分なので、1階は完全にゲスト用。どれだけのお金持ちなんだー。
お会いすることはなかったホスト夫妻は旅行が趣味らしく、部屋の随所に海外からの高級そうな調度品が置かれていてとても素敵な雰囲気。
料金は手数料込みで、2,400円/泊。
こんなにモダンでしっかりした造りのお家なのに壁を破ってリスが入ってきちゃうという、自然のパワーが強いのもスリランカらしい、けどちょっとコワイ、、
大人な物件で落ち着いた日々を過ごし、キャンディ滞在4日目、4人用のアパートメントに引越しを済ませ、夫を置いて、あらかじめお願いしていたタクシーでネゴンボにあるバンダラナイケ国際空港に両親を迎えに行きました。
無事に到着した両親とともに、キャンディのアパートメントにトンボ帰り。空港からキャンディへは片道4時間ほどかかり、キャンディに戻ってきたのはすでに21時をまわっていましたが、久々の再会を喜びビールで乾杯です。
さすが私の両親、なんと娘の好物のお刺身持ってきてる(驚)!
夫リクエストの薄切りの豚肉ももちろん(海外では薄切りのお肉は、お刺身と並んで手に入りにくい食材のひとつ。そして持込禁止かどうかは調べていないです)。
去年チェコで合流した際には、持ってくるのを諦めて後悔したらしい黒霧島、今回はしっかり運んできた父。
(チェコで合流したはなし → 両親がプラハにやって来た〜ビーフタルタルと、チェコビールとバリング度数の話)
翌朝食と昼食。
これも毎年恒例とは言え、大量の日本食材を持ってきてくれた両親。年に1度のせっかくの海外旅行なのに、こんなことでいいの?でも本当にありがとうー。
当分は外食できないほどの食材を持ってきてもらってしまったけれど、私たちもまだほとんど観光していないキャンディ、早速出かけてみましょうー。
キャンディの街並みとお祭り
標高500mに位置する避暑地キャンディもまた、エッラのように山間にある坂の多い街。でも人口12万人の州都、となかなかに大きな街で、仏教の聖地として世界遺産にも登録されています。
丘の上や交差点には大きな仏さまが鎮座し、お釈迦さまの犬歯が納められているとされる佛歯寺なんかもある信仰心の強い古都キャンディで、偶然にも両親到着翌日に、満月を迎えました。
スリランカの仏教徒たちは、毎月の満月の日を「フルムーン・ポヤ・デー」と呼び、国民的休日とし大切にして、その日は寺院に参拝します。それは仏陀の生誕や出家、入滅が達成されたのが満月だとされているから。
我が家的にはお酒が買えない日でもある要注意な「フルムーン・ポヤ・デー」、前日のうちにしこたまビールを買っておきました。
(スリランカのお酒の話 → 漁師町ネゴンボ。スリランカのお酒の話しと、満月の禁酒日「フルムーン・ポヤ・デー」)
そして迎えた満月の日、キャンディの街の中心を散歩していると、お祭りに遭遇。
翌月の満月にはスリランカ最大の祭り「ペラヘラ祭り」(2019年は8月5日〜14日開催)があるからかな、それの小さい版のような感じ。
グループ毎に異なる豪華な衣装を身に纏った青少年やちびっ子達が、太鼓の音ともに美しいダンスを繰り広げ、行列は延々と続きます。
飾り付けをされた象も。
パレードに参加をしている象、鎖をつけられて、なんだか痛々しい様子。
象は頭のいい動物だからきちんとした教育をすれば人間に従うのに、スリランカはいまだ痛めつけることにより人間に服従させているようで、昨今問題になっているみたいです。スリランカの象も、少しでもいい暮らしができるようにシステムが変わるといいけれど。
ちょっと気になっていたペラヘラ祭り、思いがけずここで雰囲気だけでも味わえてしまって大満足。
おすすめのキャンディアンダンス
スリランカの伝統舞踊キャンディアンダンス(Kandyan Dance)は18世紀からこの地域で踊られている舞で、悪魔払いやファイアーダンス、茶摘みの踊りなど18の区切りからなり、ペラヘラ祭りで踊られるのもこのキャンディアンダンスです。
現在キャンディ市内の Kandyan Art Association とKandy Lake Club Cultural Dance の2箇所で毎日公演されています。
わたし達はペラヘラ祭りのミニバージョンに遭遇したあとに、いろんなサイトで評判の上だった Kandy Lake Club Cultural Dance に見に行きました。
佛歯寺のそばにある Kandyan Art Association は客引きが多くてちょっと嫌な印象でしたが、Kandy Lake Club Cultural Dance は丘の上にあり、周囲の雰囲気も落ち着いていたし料金表示や、チケットなんかもきちんとしていて良かったですよー。
料金は1,250ルピー(750円)/人。開演時間は時期により異なるようですが夕方で、私たちの時は確か17:30だったような、、
仏教祭礼の際に踊られるというキャンディアンダンスは、日本で言うところの、よさこい踊りや阿波踊り的なものにあたるのかな。
圧巻というわけではなかったけれど、コミカルな可愛らしい踊りでとても楽しめました。
一番の大技、皿回しのテクニックはさすが!でもそれよりも、口で支えるお皿で歪んだ顔が気になって仕方ないw
この日は帰りに佛歯寺の夕方のプージャー(お祈り)の様子を見学しながら帰途につきました。
両親と行くローカル列車旅
翌日は、仕事中の夫はおいて3人でキャンディからローカル列車で1時間ほどの距離にある、マタレ(Matale)を目指してみることにしました。
本当は紅茶畑の景観が素晴らしい路線を乗ってもらいたかったんだけれど、それには時間が足りないので、ローカル列車体験の目的地はマタレの少し北にある石窟寺院、Aluviharaya Rock Cave Temple。
北に26kmの距離にあるマタレまでの電車賃は、55ルピー(30円)と格安。バスも運行しているので電車はガラガラです。
住宅地の脇をすり抜け、ジャングルを通過し、小さな駅に停車しながら。暮らす人々の生活の様子が間近で見られるのが面白い。
みんな自由な場所で乗り降り、停車する場所も駅だったり、駅には停まらずに橋の上だったり、伸びる小径のそばだったり。
到着したマタレは商店や市場が並び、買い物客で大混雑していました。並ぶ商品の品定めをしながら、目的地である石窟寺院まで行くバスを探します。
慣れないローカル移動で疲れ気味の両親とともに、列車からバスに乗り換えてやっと到着したAluviharaya Rock Cave Temple。
丘の中腹には黄金色のブッタ像があり、なかなか良さそうな雰囲気。
でも階段を登って行く途中に、ヨーロッパ出身の尼僧さんから、「ダンブッラの石窟寺院には絶対に行った方がいい。こことは全然違うから。」と声をかけてもらいました。
ここは良くないってことだったような?とちょっと心配になりながら階段を登りきると左側に並ぶのが、石を掘って作られた、石窟寺院。
う、うん、小さめで、新しめでちょっと雑めだ(笑)。
お供えされているお花が可愛い。
石窟寺院の奥にあったのは拷問博物館的な、怖い何か。
こういうのたまに見かけるけれど寺院とともにある施設として、これはどうだろうか。
ということで寺院の思い出はそんなにいいものではなかったんだけど(笑)、家族旅行中の移動は全て貸切タクシーだったので、ローカル電車とバスを乗り継いだ日帰り旅行は、ちょっとしたアドベンチャーで面白かったね。お疲れ様でしたー。
おすすめアーユルヴェーダマッサージ
アーユルヴェーダマッサージの予約をしていた、キャンディ3日目は朝から終日大雨。
アーユルヴェーダをこの日にしておいて良かったと思いながら、午前中は各々のんびり過ごし、午後から再び夫をのぞく3人でアーユルヴェーダ施設に向かいました。
アーユルヴェーダはインド・スリランカの伝統医学で、本来は数週間の長期で施設に滞在し、食事療法、瞑想ヨガ療法、トリートメント療法を組み合わせて、お医者さんと相談しながら身体の悪いところを治療するんですが、私たちがお試しで受けてみたかったのは、マッサージに近い、数時間のトリートメントのみ。
私は同じような1時間程度のアーユルヴェーダマッサージは、南インドのケララ州でも数回体験したことがありますが、キャンディで今回受けたものが今までで一番良かったです。
両親の希望のもと探し出し、今回訪れた施設は「Green Chaya Spa」。
日帰り体験マッサージから、数週間のアーユルヴェーダ治療まで幅広く行う施設で、体験マッサージでも一万円前後する施設が多い中、かなり良心的な価格設定だし評判もいい。
公式ページ:http://greenchayaspa.com/general-treatments/
公式ページにマッサージの種類、所要時間、料金が掲載されていて、予約ページもあります。
あらかじめネットで予約しておくと、キャンディ市内なら無料で送迎してくれます。
20分ほどトゥクトゥクに乗って、静かなジャングルの中にあるこじんまりとした施設に到着。
父と私が予約していたのは、フルボディマッサージで料金は4000ルピー(2,400円)、所要時間は1時間20分。フルボディマッサージはネット予約するとさらに20%割引です。
母は、アーユルヴェーダの代表的な、おでこにオイルを垂らすヘッドマッサージ、シロダーラ(Shirodhara)を受けたけれど、施術内容を聞く限りアーユルヴェーダマッサージを体験したいだけならフルボディマッサージがの方が良さそう。
同性のマッサージ師による丁寧な全身オイルマッサージ後、ハーブが焚かれたミストサウナで身体を温め、最後はミントティー。
オイルが身体に浸透し終えるまで数時間はシャワー等は控える必要があって、ベタベタの状態で帰ることになるので、マッサージ後に予定は入れない方がいいかも。
想像以上に気持ちよく、とてもリフレッシュできたアーユルヴェーダマッサージ、どこか身体を悪くしたら西洋医学ではなくて、アーユルヴェーダ治療を受けてみるのもありかもしれないなー。
1週間前後のアーユルヴェーダ治療の体験記はいくつものブログを見つけたんだけど、意外と見つからなかったスリランカでの数時間のお手頃アーユルヴェーダマッサージ体験。キャンディのここ「Green Chaya Spa」、おすすめです。
次は、キャンディからダンブッラへの道のりと、ダンブッラ観光、スリランカの宗教の話しの予定です。
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