両親がプラハにやって来た〜ビーフタルタルと、チェコビールとバリング度数の話

October 24, 20183,844 View

 

POHODA FESTIVALのあとはチェコの第2の都市であるブルーノ(Brno)に3泊し、滞在したテラス付きのロフトの部屋がとても素敵で、ホストのおばちゃんの手作りケーキがすごく美味しくて癒されまくったんですが、観光はしなかったので割愛し、次に向かったのはチェコの首都・プラハ(Praha)。

 

2年前に一週間ちょっと滞在したプラハへ今回は私(嫁)の両親が日本からやってきて、2018年7月11日〜18日の一週間をプラハで一緒に過ごしました。思いがけない2度目の滞在でより好きになったチェコ共和国、また戻ってきたい国が増えてしまったー。

 

両親とのプラハ滞在のダイジェストと、リピートしたレストランと、チェコのピルスナービールのお話です。(2016年に滞在したプラハの話 → チェコ・プラハに滞在、お気に入りはミュシャのスラブ叙事詩とプラハ動物園

 

プラハ観光ダイジェスト

日本を出発して言ってもたった2ヶ月の娘夫婦と、ヨーロッパの料理を食べ続ける自信のない自分たちのために、とスーツケース丸一個分の日本食材を持ってプラハの空港に到着した嫁の両親。

 

60代の夫婦にしては長めの15泊の中期旅行だったので、1都市目のプラハは観光目一杯の滞在ではなく、流行りの(?)暮らすように旅する、感じで過ごしました。私たちは暮らすように旅する、っていうか旅そのものが生活になりつつあるので、ゆるい日程での合流はありがたい。

 

そんな両親との食生活の一部はこんな様子でした。笑

 

他国への持ち込み可能かどうかを一切無視した素晴らしい朝食。

 

昼食と夕飯。

ここは日本?せっかくプラハまで来ているのに大丈夫?と思うけれど、日本以外で食べる本格日本食は美味すぎて唸り声しか出ない。お父さん、お母さん、ありがとう。

 

昼間は仕事中の夫をアパートメントにおいて、3人でプラハ市内を散歩。

 

夜は夫も合流し、4人で。

(この時、普段使っているカメラレンズを修理中で、望遠レンズとiPhoneのみの写真撮影で、いつにもまして写真がいけてないのが残念。)

 

両親の希望でオペラや、人形劇ドン・ジョバンニの鑑賞もしました。

 

前回に感動したプラハ国立美術館のミュシャの傑作「スラヴ叙事詩」、父母にもぜひ見て欲しかったんだけど、現在「スラヴ叙事詩」は海外をまわっていてプラハで見ることは出来ませんでした。

2018年春かな?日本にも来ていたみたいですね。

 

あとは私たち夫婦に私の父が加わったとなれば、ジョギング時間は通常の1.5倍に。

プラハの旧市街が見晴らせる公園。

 

プラハに流れるヴルタヴァ川沿いではスピード練習まで。

 

この日は修理済みレンズの引き取りに10kmくらい郊外にあるOLYMPUSまでジョギング。

せっかく日本から遠いプラハまで来てくれたのに、こんな感じで大丈夫だったでしょうか、、

 

リピートしたお気に入りレストラン

今回の滞在で、両親をぜひ連れて行きたいと思っていたレストランは、精肉店「NASE MASO」、プラハ最古のビアホール「ウ・フレクー(Pivovar U Fleku)」、ピルスナーの美味しいウ・ズラテーホ・ティグラ(U Zlateho Tygra)の3つで、このうちウ・ズラテーホ・ティグラは混んでいて入れなかったんだけど、他の2軒はリピート出来ました。初めてのレストランにも行ったけれど、今回はもう一度行きたいと思えるお店は見つけられなかったな(アパートメントで日本食ばかりを食べていたからだけど 笑)。

(前回のプラハ滞在中に訪れたお気に入りレストランの話 → プラハで飲みまくり、おいしいチェコビールと、チェコのバドワイザー

 

精肉店「NASE MASO」の絶品ビーフタルタル

本来はお肉屋さんである「NASE MASO」は、小さなテーブル3つほどの小さな飲食用スペースが併設されていて軽食をとることが可能なレストランとは呼べない小さなお店です。

 

お肉だけを買うことももちろんできるんだけれど、ここで提供しているビーフタルタル(Beef Tartar) が絶品なのです。

ビーフタルタル195コロナ(1,000円)と前回より値上がりしていたけど、新鮮な生の牛肉に微塵切りの玉ねぎやピクルス、スパイスが加えられ、他では食べられない美味しさです。1人前200gのビーフタルタルにはカリカリに焼いた黒パンのトーストが付いてき結構なボリューム、生肉好きは絶対に食べるべき一品だと思う。

 

今回はハンバーガーも食べてみました、185コロナ(950円)。ハンバーガーと言ってもパテは表面をうっすら焼いただけでほとんど生の状態です。これまた、うまっ。

前回は飲みそびれてしまったビールも。セルフサービスで一杯44コロナ(220円)、ビールの味は普通でした。

 

外見はこんな感じ。

 

場所はここです。

 

NASE MASO

住所:Dlouhá 727/39, 110 00 Staré Město, チェコ

営業時間:8:30-22:00

定休日:日曜日

公式ホームページ:https://www.nasemaso.cz/en/

 

観光客向けレストラン「ウ・フレクー(Pivovar U Fleku)

二人っきりではリピートしなかったと思う「ウ・フレクー」だけどプラハ観光の鉄板なので、人形劇ドン・ジョバンニ鑑賞の帰りに寄ってみました。

 

夜10:00を過ぎていたので、座れるスペースは広い店内のごく一角になっていたし、食事の提供も終わっていて3品くらいの中から選ぶしかなかったんだけど、ここで醸造されている黒ビールは相変わらずまったりと美味しくて、アコーディオン弾きのおじさんも相変わらず陽気な音楽を演奏していてとても楽しい最後の一杯になりました。

 

両親も満足の様子だったのでよかったー。

 

場所はここ。

U Fleku

住所:Křemencova 11, 110 00 Nové Město, チェコ

営業時間:10:00-23:00

定休日:なし

公式ホームページ:http://en.ufleku.cz/

 

チェコビールのバリング度数

2016年に合計2週間弱滞在したチェコ共和国、その時にはなぜか意識がいかなかったビールに書いてある「10°」、「11°」、「12°」と書いてある数字、これ、バリング度というものの表記でした。

バリング度とは、発酵前の麦汁の濃度を表す数値で、度数が上がるほど風味やコクが増すんだって。

 

すっごい分かりにくい写真で申し訳ないんですが、この2つはバリング度が「10°」のビール。

珍しくビールの写真が全くなくて、よく飲んでいたこの「RADEGAST」は商品シールが逆さになってるから撮ってみたようなんだけど、バリング度表記の話がしたいのにこの写真しかないという。

 

まあそれもそのはずで、ビール好きが一人増えてしまったせいで毎晩この有様。

話をするのと、食べるのと飲むのに忙し過ぎて写真があんまりない!

 

話は戻りますが、このバリング度、同じメーカーの同じビールでもバリング度が異なるビールを2〜3種類製造していることも多いのですが、これ「12°」とか数字の大きめのビールが本当に美味しいです。

もともとチェコビールはスッキリしてキレのいいビールなんだけど、バリング度が高いものは苦味が強めで、心なしかホップの匂いも強い気がしました。

 

そもそもバリング度というものがアルコール度数よりも目立つところ、そして全てのビールに明記してあるチェコが素晴らしいです、さすがピルスナー発祥の地、ビール消費量世界一の国。ホップの生産量もアメリカ合衆国、ドイツにつぐ世界第3位らしいですよ。

 

このあとドイツに2週間滞在したけれど、私達はチェコのビールのが好みです。

ピルスナービールで言ったら本当に世界で一番美味しいだろうな、と思う。

 

ピルスナー・ウルケルのビール工場見学

せっかくビール好きが揃ったので、前回行けなかったプルゼニ (Plzen)にある、ピルスナーを産んだ「ピルスナー・ウルケル」のビール工場見学にも行ってきました。

 

プラハからプルゼニへの往路はバスで移動し(所要1時間、3.5€/人)、復路は電車を利用してみました(所用1時間20分、99コロナ/人)。ピルスナー・ウルケルのビール工場見学は事前にオフィシャルページからオンラインで予約しました、ツアー所用時間は100分、250コロナ(1,300円)。

 

プルゼニのバスターミナルからピルスナー・ウルケルまでの道中には他社のビール工場が並んでいます。

ピルスナー・ウルケルが創設された1842年以前から、プルゼニは小さなビール醸造所がたくさんある場所で、数多のビール作り達人がいたらしく(工場見学中に聞いた)、正真正銘のビールの街!

 

宝の山。笑

 

立派なゲートをくぐりピルスナー・ウルケルの工場内へ。

 

ツアー開始後まずは専用バスに乗ってボトル工場へ、ボトルの消毒、洗浄の様子やビールが注がれる過程を見学します。

 

そして、ピルスナー・ウルケルの歴史や商品の移り変わりの話を聞いたり、ホップや麦を試食したり、醸造過程の動画をみたりして、銅の糖化槽の見学、貯蔵庫へ。

日本のビール工場見学に比べて、展示も凝っていたし、客席が動くシアターで動画を見たりとエンターテイメント性も高く、何より工場の規模が違いました。

現在世界の50ヶ国以上に輸出されているピルスナー・ウルケル、2018年にはアサヒグループホールディングスがウルケルの販売権を買収して、日本でのウルケルブランドの浸透と品揃えの拡大をしているようなので、近い将来に日本でもより身近なものになるんだろうな。

 

樽の中には作り途中のビール、そしてここの貯蔵庫でツアー最後に無濾過の樽から注いだ生ビールを試飲します。

美味しいと言いたいところだけれど、貯蔵庫寒いしツアーガイドさん急がせすぎですごく楽しみにしてたホンモノの生ビールはあまり味がわからなかったのですが、この後併設のビールレストランで作りたてのピルスナーを思う存分飲ませていただきました。

楽しかった!

 

ピルスナー・ウルケルのビール工場はここです。

 

プルゼニュスキー ブラズドロイ醸造所(Pivovar Pilsner Urquell)

住所:U Prazdroje 7, 301 00 Plzeň 3, チェコ

営業時間:10:00~19:00

公式ホームページ:http://www.prazdrojvisit.cz/en/

 

プルゼニもビール工場だらけだったけれど、プラハで借りていたお部屋のすぐそばにもビール工場。

チェコ、どれだけビール作ってるんだw

この記事が気に入ったら
いいね!

SIMILAR POSTS