ドゥシャンベでの1週間〜動物園やAFC杯の観戦やヒサール要塞観光とアパートメント

May 16, 2019

観光するものは特になさそうだな、とは思いながらもアパートメントを2019年4月26日から1週間ぶん予約してやって来たタジキスタンの首都ドゥシャンベ(Dushanbe)。

首都なのにガランとしていて、近代的な娯楽施設や巨大なモスクが建設中で、頻繁に結婚式に出くわして、あらゆるところにエマモリ・ラフモン大統領の写真がでかでかと飾ってある、なんだか不思議な街でした。

そんな街をジョギングでうろうろし、物悲しい動物園に行ったり、AFC杯でキルギスのサッカーチームと戦う「イスティクロル・ドゥシャンベ」を応援したり、郊外の要塞を観光したりした1週間を箇条書き。あとは借りていたアパートメントの話です。

ドゥシャンベという街

観光資源が少ないというだけで、勝手にモルドバのキシナウのような(←失礼w)ぼろっとしてこじんまりした感じの首都かな、と思い込んでいたドゥシャンベ。(去年滞在したモルドバ・キシナウの話し → 何もないって本当?キシナウ観光。)

けれどそんなことは全くなくて、緑の多い広々とした街の造りで、立派な建物が並び、車線数の多い整備された道路が敷かれ、手入れの行き届いた花壇をもつ公園があって、旧ソ連使用のまま新しく再構築され途中の都市という雰囲気の場所でした。

年季の入った団地や民家はたくさんあるものの、なぜか公共施設や、モニュメント等の街を彩るものは全て真新しい、または建設中のドゥシャンベは、何か新しい場所になろうとしている様子。

そして街の大きさに対して、人口も観光客も少なくてガランとした。

道路の脇には歩道が整備されているし、街の真ん中を流れる大きな川沿いには真新しい遊歩道があってジョギングはとてもしやすい。

街の北部では大きなモスクや、巨大室内プールが続々と建設中。

そしてこれまた建設中の近代的な遊園地。

タジク大学の北にこれらの建設中の施設が並んでいたんだけど、全部完成したらこの周辺一帯がなんかすごいことになりそうな予感はするけれど、訪問者の数なんてたかがしれているんじゃあ、、というとても失礼な感想。
街の南東や、市場の周辺なんかはイメージ通りのぼろっとした生活感のある雰囲気でしたが。

1週間の間に10組ほどは見かけた結婚式中のカップルと、50mおきにあるエマモリ・ラフモン大統領の写真、なんだか不思議な首都だな。

ドゥシャンベ動物園

そんなちょっと不思議な街ドゥシャンベの動物園にも行ってみましたが、これもなかなか不思議に満ちていて、最後は物悲しい気持ちになりました。

入場料は2ソモニ(24円)/人で、入り口付近の、敷地半分くらいのスペースが遊園地になっています。

大人が動かすラジコン車に乗る小さな子供の姿が、いっちょ前に運転しているふうで可愛い。

子供たちの多くは遊園地に夢中で、実際の動物園はあまり人気がありませんでしたが、それなりにライオンやトラなんかの大物もいました。キリンとか象とかはいなかったし、猿も見かけなかったけれど、カンガルーとか鹿とか、、
ちょっとカルチャーショックだったのは犬で、6種類くらいの犬種が檻の中でぼーっと立ち尽くしていました。

鷲はやはり本場の土地だからかな、他の国で見かけるものよりも大きくて生気がとてもあるような感じ、ハリネズミやヤマアラシの展示も多かったです。

何よりも衝撃だったのは、熊。
熊は全部で20匹以上いたと思うんだけど、50cmほどの大きさの赤ちゃん熊は爬虫類が展示してある小屋の中の、一番暗くとても狭いガラスケースに入れられて誰も見向きもしていませんでした。日本だったら動物の赤ちゃんなんてみんなの人気者なのに。

外の檻に入れられている熊たちは、なぜかパッケージに包まれたままの大量のスナック菓子を与えられていました。最初はお客さんがあげちゃったのかなとも思ったけれど、全ての熊の檻の前にはお菓子の山があったので、この動物園の方針なんだと思います。

パッケージごと飲み込んでしまっている熊もいたし、器用に前足で袋を破いている熊もいました。でもみんな一様に不健康そうで動きが鈍く、太りすぎてうまく歩けていない子までいて侘しい気持ちになりました。

他の動物には草や人参なんかが与えられていたのに、どういう理由で熊にだけはお菓子なのか、飼育員さんに聞いてみたかったけれど。

AFC杯の観戦

ジョギング中に偶然通ったスタジアムの前では、滞在中に行われるAFCカップの観戦チケットが販売中で、値段を聞いてみると10ソモニ(120円)だというので、5月1日キルギスチーム対タジキスタンチーム「イスティクロル・ドゥシャンベ」の試合を見てきました。

スタジアムの側のカフェで、優雅にビールをひっかけてから行ったのですが、会場は食べ物・飲み物全て持ち込み禁止で、持ち物検査が厳しく、警備員の多いかなり厳重なスタジアムでした。そしてグラウンドがめちゃ近い。

もうちょっと観客がいてもいいんじゃないかと思うくらいに空いていたけれど、いる観客はみんなお酒も飲まずに(当たり前w)真剣に観戦をしていて大盛りあがりで、試合も迫力があって面白かったです。

4-1でイスティクロル・ドゥシャンベの圧勝だったし。

ヒサール要塞

ドゥシャンベ郊外、バスで20kmほどのところにあるヒサール要塞にも遊びに行きました。ヒサール要塞は3,000年もの昔に築かれた町と要塞です。

ここでも相変わらず結婚式が行われていて、要塞の門の前では音楽隊が長い笛をふきならし、地元の人たちは手を高くあげ、足を踏みならす踊りをしていました。

要塞は外国人は10ソモニ(120円)かかりますが、地元の人たちは無料のようで、要塞の見学というよりも、サッカーや乗馬やピクニックをしたりと公園みたいでとても気持ちが良かったです。

ドゥシャンベのアパートメント

部屋の窓からの景色

12階まである団地の11階の一室を借りていました。
キッチンとリビングルーム、寝室2つとバスルームで、料金は Airbnb の手数料込みで3,000円/日ほど。

もちろん洗濯機もあったし、キッチンも使いやすかったですが、こんなに近代的なアパートメントでもWiFi環境が微妙なので(タジキスタンのインターネット事情)仕事をするのはかなり厳しく、快適な滞在とはならずに残念。滞在が日本のゴールデンウィークと重なっていたのが助かりました。

あとは部屋自体はリノベーションもされていたし、掃除も行き届いていてとても清潔だったのですが、11階に行くまでに利用するエレベーターが旧ソ連時代のものらしくて、狭いし今にも壊れそうで乗るたびに怖かったです(笑)

2階と3階が押せないエレベーターのボタン。

次のブログは、ドゥシャンベのおすすめ居酒屋なんかの主にタジキスタンのお酒事情の予定です!

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