何もないって本当?キシナウ観光。全長120kmのクリコバワイナリーと野外フェス。

October 10, 2018

 

モルドバの首都・キシナウで、2018年6月の一週間を過ごした時の話し観光編。

見るべきものは少ないキシナウだけれど、そもそも街中での滞在の際は観光している時間よりも晩酌している時間が長い私たち(言い訳ですが日中は仕事の時間だからですよー)なので、観光する時間がない!と焦る必要がなくて気が楽だったりもします。

 

観光らしいことは、クリコバワイナリーツアーに参加したのと、キシナウの中心にある公園で日曜日に行なわれていた無料音楽フェスにたまたま出くわしたくらい。

でも音楽フェスでのキシナウ出身のバンドがとてもかっこよかったし、買い物の帰りに寄った小さな教会の中が素晴らしく綺麗だったし、日陰のベンチでたむろして朝からビールを煽るおっちゃんの脇をジョギングで駆け抜けると声援が聞こえてくるし、立ち寄った人口池では市民が大はしゃぎで水浴びしているしで、素敵な国でした。

 

『CRICOVA』ワイナリーツアー

モルドバの物価からするとちょっと高額なために、行くか行かないか結構迷ったクリコバ(CRICOVA)ワイナリーツアーですが、モルドバでの思い出づくりの為に行ってきました。

 

ワイナリーツアーに手軽に個人で参加しようと思ったら、恐らく試飲なしの『UNDER GROUND CITY』350レウ(2,300円)か、ワイン4種の試飲ありでおつまみ付きの『NATIONAL』490レウ(3,300円)の二択だと思います。個人的には、ワインが飲めない人でない限りは、試飲付きの『NATIONAL』一択。

 

金額を気にしなければ、試飲できるワインの種類が多くなったり、おつまみだけでなく食事がコース料理になったりといくつものツアーから選ぶこともできます。一番いい食事内容のツアーだと1999レウ(13,200円)!

 

公式ページのツアー内容はこちら → https://cricova.md/en/tours/

 

クリコバワイナリーのワインセラーは、世界最長のワインセラーを持っているワイナリーとしてギネス登録されている「MILESTI MICI」につぐ、モルドバでは第二位の長さ。その長さはなんと120km、そしてワイナリーツアーに結構力をいれているので個人でも簡単にツアーに参加することができます。

 

ちなみに「MILESTI MICI」のワインセラーは200kmもの長さがありますが、自家用車でのみの見学となるので車を持っていないと難しいみたいだったし、車があるか郊外に宿泊するつもりで探せば、ワイナリーの見学ツアーはもっと色々ありそうだったけれど、キシナウからバスで手軽にワイナリーを見学したい場合はクリコバワイナリーしかない感じでした。

 

予約方法

私たちはオンラインで予約して行きました。

クリコバのツアー内容の紹介ページでコースを選択し、「Reservation」画面から名前やメールアドレス、希望日時を送るだけです。でも実際は到着時間が早かった為に前のグループに入れてもらったので、予約をしていなくても大丈夫な気がします。

 

支払いは現地で、現金でもクレジットカードでも支払うことが出来ます。

 

行き方

ローカルバスターミナルから2番のバスで一本です。

行った方のブログで見たときは、キシナウ中央バスターミナル(Gara Centrala Chisinau)から出ると書かれていましたが、実際はそこから500メートルほど離れた屋外の小さなバスターミナル発でした。

 

クリコバ行きのバスが発着するローカルバスターミナルの場所はここです。

 

短距離用の路線バスが発着する小さなターミナルで売店が併設された屋根付きベンチがあり、私たちが到着した時には「No.2 CRICOVA」と書かれた空っぽのバスがすでに2台ほど駐車されていました。

 

時刻表もあり、1時間に数本あるように記載はされてますが全然時刻表通りには出発しませんでした。笑

ある程度お客さんが集まって、運転手のやる気が出たら出発、という雰囲気で結局30分くらいは待ったかな。

料金は片道一人4.5レウ(30円)で30分程度で到着します。

 

私たちは、バスの中で知り合った学校の先生をしているというおじちゃんが道案内をしてくれたけど、クリコバ(町の名前)のバス停で降りたらまっすぐ500mくらい歩けばクリコバワイナリーに到着するので簡単です。

 

おじちゃんがおごってくれたアイスと、摘んでくれたお花。

可愛すぎる。

私たちも日本に帰ったら外国人観光客に対してこうでありたいと優しくされる度に思うけれど、なかなか難しい。

 

ワイナリー見学

この電気自動車に乗って地下100メートルにあるワインセラーに入って行きます。中はとても寒いので(自然の力のみで年間を通し12度に保たれているらしい)長袖必須です。

 

説明を受けながら、ワインセラーの見学。

バスが結構スピードを出して、地下の広い範囲を走るので楽しい。

 

その後スパークリングワインを飲みながら、モルドバワインの歴史、クリコバの歴史についての動画を見ます。

 

ちょっとお酒が入ってより楽しい状態で、瓶詰め手順と

 

発酵過程の説明を聞きます。

発酵途中のスパークリングワインのボトルの量!!

 

各国の大統領や著名人が保管しているらしい番号のついたワインセラーを通って試飲室に向かいます。

 

中にはカビの生えたボトルもたくさんキープされています。美味しいのかなー。

ここまでの見学が1時間ちょっと。

 

試飲

私たちが通された試飲室がこちらです。

試飲にはプーチンが50歳の誕生日を祝ったお部屋を使うこともあるようで、ここは違ったんだけど、ここもとてもゴージャスでした。

 

試飲は赤、白、ロゼ、スパークリングワインの4種類。食事もナッツとクラッカーの他に、野菜やチーズの入ったモルドバの伝統的なパンが出て軽食くらいの内容でした。

 

試飲のワインは自分たちでも買って部屋で飲んだワインも含まれていたんだけど、飲み方のレクチャーを受けながら大勢で飲むワインは、部屋で飲むよりもずっと美味しく感じる。

たまたまベルギーからの団体客+私たち夫婦という構成のグループだったんだけど、みんなよく飲むし、フレンドリーでとても楽しかったー。ちなみに試飲のワインは言えばお代わりはいくらでもくれます。試飲時間は30分程度だけど、勢いよく飲めば結構酔っ払うし、ここでどれくらい飲めるかがツアーの満足度に繋がると思います。笑

 

全員酔っ払った状態でバスに乗り込み、ワインセラーを爆走しまだまだ明るい外へ。

いい値段するから迷ったけれど、行ってよかったです、満足度100%。

 

無料音楽フェス「SUN DA-I FEST」

クラフトビール屋さんで一杯飲んでからの帰り道にたまたま出くわした無料野外フェス「SUN DA-I FEST」、このキシナウ出身のバンド『Alex Calancea Band』がとてもかっこ良かった。ロックバンドなんだけど東欧っぽい曲がミクスチャーされていて、ステージもとてもこなれた雰囲気だったので、もちろんプロとしていろんなところで演奏しているアーティストなんだと思います。

 

街の人たちもオープンで、踊りがとてもかわいい。

 

有名なアーティストが出て外国人観光客が大勢来るようなビックフェスもいいけれど、地元っぽさがよくわかるこういう小さなフェスもいいなあと思う、どっちにしろ夏の野外フェスは最高。

観光客も多くないモルドバで、たまたま出くわしたフェスで、その土地出身のかっこいい!と思えるバンドを、地元の人と一緒に楽しめるなんて、旅行ってなんて楽しいんだとシミジミ感じた瞬間でした。

 

町歩きとジョギング

私たちが部屋を借りていた住宅地エリアは、首都とは思えないこじんまりさと、いい感じのボロっとした雰囲気でした。

 

ロシアの地球の歩き方の最後に添えられた、モルドバの掲載ページはなんと3ページ、しかも首都キシナウのみ。ベラルーシですら2都市掲載で14ページなのに!そう言えば2018年7月からベラルーシの観光ビザ必要なくなったみたいですね、いいなあ、ビザ取得がめんどくさくて諦めたんですが行きたかったな。

 

わざわざ行くべき見所は本当に特に何もないですが、ジョギングしていれば慰霊碑があったり、

 

大きな公園があったり、

 

小さくて人の気配のない教会の中が素晴らしかったり、

 

池があってみんな泳いでいたり、しました。

 

いい国、だったんだけどな、全然写真がないです。一週間もいて外出の際にはほとんどカメラを持っていたのになんでだろう。笑

 

このあたりがキシナウの一番中心のあたりです。

うーん、あまりにも何も伝わらない写真。

 

伝わらないかもしれないですが、観光資源はあまりないですが、とっても楽しかったモルドバ。また行きたい国が増えてしまいました。

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