南ドイツの田舎町ラウフでの1週間、暮らしの様子と美味しいもの。

December 20, 20189,781 View

ミュンヘンでレンタカーを無事に返却した後、ニュルンベルクまでバス移動し、そこから電車に乗り換えて Lauf an der Pegnitz というニュルンベルク近郊の小さな町にやって来ました。
とても可愛らしいアパートメントが借りられる料金の範囲内だったのと、次のフライトがニュルンベルク発だったという理由でやってきたLauf an der Pegnitz(通称ラウフ)、到着まで何も知らなかった場所だけれど「ドイツってなんて素敵で住みやすい場所なんだ!」とこれまたドイツに惚れ直すことになってしまった。本当に魅力的な街が多すぎるよ、ヨーロッパ圏、ズルイ。

電車で30分ほどの距離にある都市ニュルンベルク(Nurnberg)まで2度ほど出かけた以外は、好きでやっていたとは言えのキャンプの疲れを癒し、翌週以降に備えて片付いていない仕事をして、美味しいものを食べまくった田舎町での1週間。そしてこの次の目的地は、今回の旅のメイン、アイスランド!

ちなみに私たちが2018年8月8日〜15日の間滞在した小さな町 Lauf an der Pegnitz はここにあります。

1週間過ごしたラウフ(Lauf an der Pegnitz)

ミュンヘンを20分の1くらいの規模にした小さくてでもその分とても可愛らしい旧市街を持つ町、ラウフ。写真がラウフ旧市街の中心にある広場です。

旧市街と新市街を隔てる川には橋がかかり、その橋を渡ると木枠組みのドイツらしいお家が立ち並んでいます。

週末になると小さな旧市街はそれなりに観光客で賑わいを見せるものの、平日はガランとしています。旧市街の外側は静かな住宅地になっていて、ぽつりぽつり小さなビアガーデンやレストラン、スーパーマーケットやパン屋さんや公園があってとても暮らしやすい場所でした。

観光のみが目的だったら、見所は多くないのでちょっと退屈に感じるかもしれないけれど、ドイツの田舎町でのんびりし、次なる冒険への英気を養うには最適な場所でした。
観光客でゴミゴミしていなくて、でも必要なものは何でもあって土地の人の生活が根付いた田舎町で、自分で言うのもなんだけど適当に選んだ割にナイスチョイスだったな。

夜のライトアップされたラウフも素敵。

1kmほど市街を離れると民家の点在する森や公園になっていて、夕方に郊外をジョギングしていると小学生くらいの子達が牧草地で乗馬をしていたりもします。


馬との友好関係やその乗り馴れた様子は今も心に残る景色で、産まれ持った気品のようなものにちょっと圧倒されてしまいました。

小さな町ではよくあることだけれど、ラウフでも顔見知りかそうでないかに関わらず、散歩中にすれ違ったりスーパーマーケットのレジでお会計する際には挨拶が交わされます。例えば「モルゲン(おはよう)」「ハロー(こんにちわ)」「ダンケ(ありがとう)」のような。
その中でもドイツ語の”カジュアルなさよなら”に当たる「チュース」がドイツ初心者の私たちにはやたらとかっこよく響いて、いかに自然に軽めに発音できるかに精力を注いでいました 笑。
ドイツ・オーストリアあたりの振る舞いや話し方の気品は何なんでしょうね、あんな軽やかに「チュース」を交換できる人達、、

ラウフの美味しいもの

外食編

バイエルン州で数カ所行ったビアガーデンの中でも一番満足度が高かったのは、ここラウフで行った「Restaurant Zwinger Melber」です。

【Restaurant Zwinger Melber】
住所:Hersbrucker Str. 1, 91207 Lauf an der Pegnitz, ドイツ
定休日:月曜日
HP:zwinger-melber.de

メイン料理を頼むとセルフサービスでサラダが取り放題。各種ピクルスもフレッシュで美味しかったし、ドレッシングも数種類から選ぶことが出来ます。メインにはポテトパンケーキ付きのいろんなお肉が乗ったプレートを選びましたが、パンケーキがもちもちで、お肉の下のハーブの効いたクリームソースが美味でした。


メインはどれも12〜16€くらいと安くはないけれど、サラダも食べることが出来るし、十分なボリューム、ビール飲みの私たちは一個のメインとスープで二人ともお腹いっぱいになりました。
生ビールは数種類の中から選ぶことができて500mlで3.4€、ミュンヘンやニュルンベルクのビアガーデンでは4〜5€が相場なので、これなら安心して飲める 笑。ビールの注ぎ方も丁寧だし、店員さんはフレンドリーで優しくて色々気遣ってくれてほっこりした気持ちになります。

(ミュンヘンのビアガーデンの話 → ミュンヘンで遊ぶ。ビアガーデンでのビールの値段と、充実のアウトドアショップ。)

二人でビール5杯とメイン1品とスープを頼んで35€(4,600円)くらいでした。小さなビアガーデンだけれどとても賑わっていて、常連さんも多そうな雰囲気のいいレストランです。おすすめ!

外観。

他にも旧市街の広場にはいつもお客さんで賑わうハンバーガー屋さんやアイスクリーム屋さん、丁寧に作ってくれるケバブ屋さんなんかもあり、大きな観光地よりもちょっとだけ安いので普段よりもよく外食をしました。

ハンバーガー屋さん「Birkel’s – essundtrinkbar」ではビールが3€、イェイ!

夜9時近くでも明るいので、夏のヨーロッパでは外で飲むのが気持ちがいいです。

自炊編

ダイニングテーブルの窓からは旧市街の城壁が見えるし、キッチンと食器が充実したお部屋だったので、自炊をして部屋で食事をするのもとても楽しかったです。

ヨーロッパで食べるパンはどこでも美味しいのだけれど、個人的に一番美味しいのはドイツなんじゃないかと思ってます。そしてソーセージが美味しいのも間違いなくドイツ!

太くて50cmほどの長さのあるソーセージは量り売りで買うことが出来ます。今まで一本丸ごと買うべきなのかと思ってなんとなく敬遠してたけどこんな風に買えるならもっと早く試しておけばよかった。

朝イチにパンを買いに行き、ソーセージと卵を焼いて、コーヒーを入れてのんびりと朝食、こんなの幸せな時間に決まってすよね。

両親との家族旅行の際に持ってきてもらった日本食材の残りをここまで大切に取っておいたので、カレーライスやお蕎麦も。これまた最高の幸せ。

もちろん晩酌は欠かすことなく!なんと言っても次の国アイスランドは恐ろしく税金の高い国でお酒なんて飲んでる場合じゃないんだから。

ドイツビールのあとは香りのいい地元産の白ワイン、幸せすぎるでしょ。

ドイツでのスーパーマーケットのビール売り場の様子。

オーストリアもドイツも一番安いビールは0.5€程度、500ml瓶で0.8〜1€くらいのものが種類が豊富で一般的です。ケース買いするとやたらと安くなるものもあったけれど、旅行者としてはいろんな種類が飲みたいしワインも飲みたいので、ケース買いは経験出来ず。

番外編:ニュルンベルガー・ソーセージ

思いっきりプレッツェルに焦点が合ってしまってますが、この中指ほどの小さなソーセージがニュルンベルクのソーセージ、ニュルンベルガー・ソーセージです。町々で特色のあるソーセージが作られているドイツの中でも、ニュルンベルガー・ソーセージが一番好きっていうドイツ人も多いんだって。

塩が効いていて、ハーブの匂いもいいし小さいので何本もさくさく食べられる感じで確かにとても美味しかったです。ビールやプレッツェルともよく合うんだけれど、付け合わせで頼んだホースラディッシュとの相性が抜群でした。

私たちはニュルンベルクに出かけた際にニュルンベルガー・ソーセージで有名な「Bratwursthäusle bei St. Sebald」で最初に食べてとても美味しかったけれど、スーパーマーケットで買うことももちろん出来て、それでも十分に美味しい。ホースラディッシュもまた野菜売り場で買うことが出来ます。

借りていたお部屋

ここはいつも通りAirbnbで借りたお部屋で、手数料など込みで1泊4,700円と普段3,000円/泊を目安に部屋を探している私たちにしては安くはない部屋代だったのですが、住んでいる方の愛が溢れたとても素敵なお部屋でした。

部屋探しと、安い交通手段を探すことが趣味でもある私(嫁)が、結構な時間を使って探し出している部屋たちなので素敵な部屋ばかりなのは当たり前といえば当たり前だけど、ヨーロッパは特にインテリアセンスが素晴らしいお部屋が本当に多いくてびっくりします。私たちの自宅よりもずっと住み心地がよくて、そんなに帰りたいと思えなくなるw

キッチンスペースのお鍋やフライパンも使いやすいし、お塩の容器の中には湿気取りなのかな、キリンが埋まっているし。

棚も可愛いし、各所に飾られてる小物も可愛い。
キッチンスペースの後ろには急な階段があり屋根裏が寝室になっていました。

屋根裏部屋の窓からの景色はこんなだし。

ここのホストの方はカップルで一年の半分をラウフで、残りの半分をペルーのリマで暮らしているんだって。なので所々に南米っぽい置物や人形も飾られていました。

まだ行きたい場所がたくさんありすぎて、私たちは海外でもかなり移動しているけれど、将来的に拠点をいくつか見つけたらそんな生活もいいなあ。

居心地がよくて離れがたかったラウフ、ニュルンベルクは大きなクリスマスマーケットでも有名な都市なのでいつか冬に訪れたいな。

でも今は次なる冒険に向けて、お菓子とお酒を買い込んでアイスランドに向けて出発です!

アイスランドへのお酒の持ち込みは、
①蒸留酒1リットルと27%以下のアルコール1リットル
②蒸留酒1リットルとビール6リットル
③27%以下のアルコール1リットルとビール6リットル
④27%以下のアルコール2リットル
のいずれか、ということだったので重さを考えて、①にして二人でウイスキー1.5リットルとアマレットリキュール1.5リットルを持って行きました。
まあ空港では誰も持ち込んでるお酒の量なんてチェックしてくれなかったけれど 笑。

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