【エベレスト・トレッキング その4】ナムチェからゴーキョを目指す。
2013年10月26日〜11月13日の18泊19日、ポーターやガイドは雇わずに、夫婦2人で、エベレスト街道をトレッキングしました。目的地は、ゴーキョピーク、チョラパス、カラパタール、チュクン・リ。
ナムチェバザールで高度順応をした後は、3泊4日をかけて、ゴーキョまで「ゴーキョ・リ・トレイル」を歩きます。
4日目、ナムチェバザールからモン・ラ(mong)へ。
トレッキング開始4日目、ナムチェバザール(3,440m)から、モン・ラ(3,973m)を目指します。
モン・ラまでの距離はおよそ7km、標高差は500m。
朝9:00にナムチェバザールを出発です。
山の側面に作られた展望の良いトレイルを少しずつ登っていきます。
この道の途中には、通行料をとりたいご家族が。これは意外と儲かりそう。
この写真で見えている青い屋根の集落が、エベレストベースキャンプトレイルと、ゴーキョリトレイルの分かれ道。
まず、ゴーキョを目指す私たちは分岐を左、山道に入っていきます。
その先にある少し大きめの村、ドーレを目指そうかなとも思いましたが、ドーレの標高は4,200m。ナムチェからだと高度差が800mと大きいので、手前にある小さな集落モン・ラで宿泊することにしました。
13:00、モン・ラに到着。
集落の一番奥にある宿に泊まることにし、お昼ご飯。トレイルは、午前中は晴れているけれど、午後からガスがかかることがよくあります。
お昼ご飯には、トマトチーズピザ420NPR(420円)と、マサラティーのSポット360NPR(360円)。
午後は本を読みながら、食堂でゆっくり過ごします。
モン・ラの村は、トレッカーに人気がないようでとても静か。宿泊客も私たちの他に、年配の白人のおじさまが一人だけ。
宿泊料は200NPR(200円)でした。バケツに温かいお湯をくれるバケツシャワーは300NPRでしたが、ここでは我慢。
夕飯には、ベジダルバート470NPRと、ハッシュブラウンポテトwithチーズ390NPR、あと地酒のチャン300NPR、タトパニ(お湯)300NPR。見た目が地味ですが、ここのご飯も美味しかった。
ダルバートは低地では基本お代わりし放題ですが、トレッキング中は、お代わりをお願いすると嫌な顔をされることも多いです。貴重な食料だから仕方ない。
たまに、ポーターさんとご飯が一緒になったりすると、ポーターさんのダルバートの量はすっごいことになってますけどね。これも、地元民だから、仕方なし。
お湯はポットでもらえるので寝るまで温かいです。ティーパックのお茶を飲んで高山病予防のために水分補給。
5日目、モン・ラからドーレ(Dole)へ。
モン・ラ(3,973m)から、ドーレ(4,200m)は距離およそ6km、標高差200m。
もう一つ先の村まで行こうかなと思っていましたが、宿の方に聞くと、そこの村には宿が1軒しかない、ということだったので、この日はドーレで終わりにすることにしました。
朝食にはシェルパシチュー290NPRとタマゴサンド290NPR。シェルパシチューは具沢山だし、宿によっては、パスタや、すいとんのような小麦粉を練ってお団子にしたものなんかも入っています。トレッキング中、よく朝ごはんに食べていました。
写真に写っているポットは、日本から持参したもの。朝のトレイルは寒いので、温かい飲み物を持ち運びます。
朝一、一杯だけお湯をちょうだいとお願いすると、無料でくれたりもします。
私たちはこの時はモンベル製のものを使っていましたが、やっぱり保温性が高いのは、THERMOS(サーモス)製なのかな。
ネパールでのトレッキングをする際には、アウトドア用の保温性の高い水筒は、絶対にあったほうが快適です。
8:30にモン・ラを出発。川が凍っています。
昼間、太陽が出ていれば関東地方の冬くらいの気温ですが朝晩の冷え込みはすごいと思う。
12:00には、ドーレに到着。ドーレはゴーキョリトレイルの中ではまあまあ大きな集落で、トレッカーに人気の村。
何軒もの宿があり、通常の宿は宿泊費200NPR、バケツシャワー400NPR。
私たちは、村で一番新しいちょっと高めの一部屋500NPR(500円)の所に泊まりました。部屋が綺麗だったし、ガスシャワー(500NPR/1人)があったから。
このあと、「エベレストベースキャンプトレイル」に出るまでの5日間体を洗うことはできなかったので、ここで浴びておいて良かったです。
午後は天気も良かったし、高度順応のために近くにあった丘に登ってみました。全然人がいなくて気持ちがいい。
山々も、かなり近くに見えるようになりました。
夕ご飯は、ダルバートと、イエティスペシャルという謎のメニュー。
両方、600NPR(600円)。ご飯の値段は、高地になるほど少しずつ値上がりします。
地酒のチャン200NPRと、お湯ポット400NPRも。
チャンはメニューにはないけど、言えば出してくれるという感じのところが多かったです。他のメニューに比べて、チャンは割安に感じてしまう。
山のてっぺんに最後の日の光が当たってる。
6日目、ドーレからファンガへ。
朝ごはんには、ベジサンドとフライドポテト450NPR(450円)。朝の食堂には、かわいい赤ちゃんとわんこがいました。
ドーレを8:30に出発。まだま高度をあげます。
ドーレ(4,200m)の次は、6km先にあるマチェルモ(4,470m)に宿泊するトレッカーが多いみたい。マチェルモもまた、トレッカー向けに整備された大きめの集落です。
でも私たちは、その先にあるファンガという宿が一軒だけたつ場所を目指すことにしました。理由は、翌日のゴーキョに至るまでのトレイルを、一番のりで誰もいない時間帯に歩きたかったから。
ファンガまではおよそ2km、一時間の道のりです。
ここにきてやっと、トレイルにも雪が。私は元スキーサークルなので、雪山の景色はテンションが上がります。
13:00到着したファンガにある宿は、私たちが宿泊した宿の中では、エベレスト街道トレッキング中で一番に貧相な宿でした。
窓枠がぴったりしていないので、隙間風があり、食堂も部屋も極寒。笑
トイレ、水道は半野外。食堂以外には電気もなく、ヘッドライトが必須です。若いご夫婦が経営されていましたが僻地すぎて本当に大変そう。調理場にもライトがなく、奥さんがヘッドライトをつけて調理をしてくれていました。
部屋代は200NPR(200円)。
午後、食堂でくつろいでいると、地元の方(他のトレッカーのポーターさんとかかな)が集っていていい感じ。ツーリスト向けの綺麗な宿もいいけど、こういう素朴なところも好きです。
夕飯に注文したダルバート450NPR。ダルはネパール語で汁物のこと、バートはお米のこと。ダルバートとはいうけれど、おかずが一切ないダルバートは初めてでびっくりしました。
日本から持って来ていた、ふりかけが大活躍。
夕方、私たちが夕飯が出てくるのを待っている頃に、ロシアの団体グループが大勢で来て、賑やかになりました。私たちはご飯を食べたら部屋に戻ってしまいましたが、ご夫婦以外にスタッフのいない宿で、ライトがない調理場で、全員分の夕飯を作るのにどれくらい時間がかかったんだろう。
エベレスト・トレッキング その5 に続く
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