レーから公共バスで行くヌブラ渓谷2泊3日〜フンダルでキャメルサファリと、デスキットゴンパ

February 20, 2020377 View

レーを起点にいくつかの小旅行をし、ラダック地方滞在も残すところあと5日。最後の目的地を、ストックカンリ登山かヌブラ渓谷で迷い、天気があまり良くなさそうだったのでヌブラ渓谷に決めて、2019年8月19日〜21日の2泊3日で出かけて来ました。

私たちが今回訪れたのは、フンダル村(Hunder)とキャメルサファリ、デスキット村(Deskit)とデスキットゴンパ。派手さはないし移動は疲れたけれど、ローカルなしみじみ滲みる旅でとても良かったです。

ヌブラ渓谷の最奥、パキスタン国境に近い場所には、トゥルトック(Turtuk)という小さな村(2010年から外国人が入域を許されるようになった、とか印パ停戦ラインに近い、とか交通の不便さとかで”最果ての地”と呼ばれ、マニアックな旅人に人気のある)も気になってはいたんだけれど、時間が足りずに行くことはできませんでした。
それでも自動車が通行可能な世界最高所である峠、カルドゥン・ラを越えずには行かれない、一年のうちの半分以上は下界とは断絶されたヌブラ渓谷の村々はどこだって、”最果ての地”だと思うのです。

1日目フンダル村とキャメルサファリ

レーからフンダルへ

レーのローカルバスターミナルから、ヌブラ渓谷行きのバスが出発するのは毎朝8:00とタイムテーブルには書いてあったけれど、実際乗車したバスの出発時間は6:30でした。

バスの最終目的地はスクル村(Skuru)で、私たちはフンダル村(Hunder)で途中下車し、バス運賃は227ルピー(350円)/人。パンゴン湖行きのバスとは異なり、地元の人たちと物資を限界まで乗せて、ヌブラ渓谷へむけて出発です。

レーから北上するとすぐに登り坂が始まって、車道の中では世界で最も標高の高いカルドゥン・ラ(Khardung La/標高5,400m)の峠越え。車道最高所の世界1〜3位が全てレー近郊にあるってすごいな。

峠を越えて、反対側。ちょっと天気が悪すぎやしないか。

2時間ほどかけて峠を登り、2時間ほどかけて峠の反対側を降り、極寒の途中の小さな集落ノース・パル(North Pullu)でお昼ご飯休憩。

レーを出発して6時間後、やっとヌブラ渓谷の始まりが見えて来ました。

乗客の中で、私たちの他に観光客らしき旅人は4人ほどで、デスキット村(Deskit)が目的地の2人だけでなく、最果ての地トゥルトックへ行きたい2人は、デスキットからのヒッチハイクが通例らしく、全員ともデスキット下車。

天気も悪いし、自分たちですらどこを目指しているのか良くわからずに不安な気持ちですが、引き続きバスに揺られ地図を見ながら、午後3時フンダル村の入り口らしき場所でバスを降りました。

レーからの乗車時間はおよそ8時間。ラダック地方での移動は、距離の割に時間がかかりとても疲れる。

キャメルサファリへ

フンダル村は人の気配がないのに、ゲストハウスのたくさんある村で、4軒ほど部屋を見せてもらった後に寝床を決め、荷物を置くとキャメルサファリへと向かいました。

フンダル村の端っこに宿を取ったので、キャメルサファリまでは3km。歩いて到着すると、ここにだけやたらに観光客がいる。

キャメルサファリという名の、ラクダに乗って砂漠を散歩するアクティビティの料金は、1人あたり15分300ルピー(450円)、30分450ルピー(680円)、1時間800ルピー(1,200円)で、最短の15分にしました。何人かのグループになり、スタッフがラクダの手綱をひいて、近くをぐるりと歩くだけのキャメルサファリ。

ここに居るのはアラビア地域に生息するヒトコブラクダではなく、主にゴビ砂漠に生息するフタコブラクダで、ラクダのコブは水や食料が手に入らない時にエネルギーに変えられる脂肪が蓄積されているらしい。コブの触り心地はブヨブヨです。

こういう、これぞ観光的なことをつい避けがちなんだけれど、動物好きの夫がラクダと触れ合えて嬉しそうだったので良かった(笑)

フンダル村に宿泊

フンダル村では、LOSSAR GUEST HOUSE に宿泊しました。これは翌朝の写真です。

見せてもらったゲストハウスの中では一番料金が高かったけれど、一番新しくて清潔でした。夕方にはチャータータクシーが数台乗り付けてそれなりに混んだので、比較的人気の宿だと思う。

部屋には専用のバスルームがあり、ソーラーを利用したホットシャワーも使えるようだったけれど、天気が悪かったこの日は屋上のタンクの水が温まっておらず、結局バケツのお湯を使いました。

宿泊費は朝食込みで2人で1,300ルピー(2,000円)、別途で2人分の夕飯で500ルピー(750円)。

夕飯
朝食

2日目フンダル村からデスキット村へ

フンダル村のゴンパ

翌朝、朝食を食べて宿への支払いを済ませると、デスキット村へのヒッチハイクをするために大通りへ。昨日とうって変わり天気は快晴。

フンダル村も随所にマニ車やタルチョや仏塔(ストゥーパ)があって、生活と信仰の深い繋がりが感じられます。

電柱の上にも、風力で回るように工夫された可愛らしいマニ車が。

大通りに出ると、村とは反対側に、ずらりと並ぶマニ車と丘の上に並ぶストゥーパが目に入りました。

急ぐ旅でもないので、丘の上まで登ってみよう。

丘の上には小さくて素っ気ないゴンパがあり、中には仏様。

ヌブラ渓谷も一望。これだけ天気がいいと、渓谷のもっと奥まで行ってみたいという冒険心が疼きます。

登った丘のさらに奥にもトレイルは伸びていて、きっとここをずーっと歩いていくと、先日歩いたパブラ&ホンザ山の方に出るんだろうな。

フンダルからデスキットへ

満足して丘を降り、今度こそデスキット村に向けてヒッチハイク、30分ほどで軍事用の大きなトラックが停車し、荷台に乗せてもらいました。そしてあっという間にデスキット村に到着、お金は請求されなかったのでそのまま下車。

デスキットは、今まで訪れた村の中でも群を抜いてマニ車やストゥーパの数が多く、いたる所でタルチョが翻り、聖地風情の町でした。

デスキットゴンパ

寝床を決め荷物を置くと、ティクセゴンパの分院、ヌブラ渓谷で一番大きなデスキットゴンパへ。確かに造りがティクセゴンパに似てる。

まずは道路を挟んでゴンパとは反対側に建つ2010年に完成した、大きな弥勒菩薩を見学。

その後、ゴンパへの坂道を登っていきます。デスキットゴンパの拝観料は30ルピー(50円)/人。下の方は少年僧たちの学校や寮になっていて、上階の方は大人の僧侶が暮らしている様子。階段の両端には寮の建物やマニ車の他に、売店や井戸や街灯があって、ちょっとした町にも見える。

最上階エリアには、布で顔を隠した護法神像が並び、厳粛な雰囲気の薄暗いゴンカン(GONKHANG)。

煌びやかな布がかかるドゥカン(DHUKHANG)。ここで行われるプージャーはさそがし壮観だろうな。

デスキットゴンパからはまたもヌブラ渓谷が一望、フンダル方面では雨が降っていそうだなー。

デスキット村に泊まる

デスキット村は売店や食堂の数は多いけれど、ゲストハウスはあまり多くなさそうで、私たちは尋ねた一軒目で宿を決めてしまいました。

料金はバスルーム付きの部屋が、素泊まりで2人で850ルピー(1,300円)。

デスキットゴンパ見学後は、遅いお昼ご飯を食べて、村はずれまで散歩。

夕暮れ時。交通の便も、暮らし易さもいいとは言い難い辺鄙な場所にあるのに、住民も家畜も多い。

レーとヌブラ渓谷を繋ぐ峠、標高5,400メートルのカルドゥン・ラはもちろん冬季の通行はできないので、一年のうち半分は完全に下界からは孤立した場所になるヌブラ渓谷の村々。冬場は水道も川も凍るだろうし、電気だって頻繁に停電しそう。生活必需品ではないけれど、インターネット回線は無いに等しく、私たちはヌブラ渓谷ではWiFiも、SIMカードのモバイル接続も一切使えませんでした。

ラダック地方の中心地レーでさえ、冬は水道が凍り不便だしとても寒いので、現在では経済的に余裕のある人はデリーなんかで冬場の数ヶ月を過ごすそうなんだけれど、この辺で暮らす人達は一体どうやって冬を越すんだろう。

ラダック地方では繰り返しそのことを考えて、便利で快適な生活に慣れた日本人には考えたところで想像すら出来ないんだけれど、今こうしている間にも、”そこで暮らしている人たちがいる”というのを肌で感じられたこと自体が、私の中ではとても有意義なこと、みたい。

3日目デスキット村からレーへ

宿泊したゲストハウスの女性に聞くと、レーへのバスは毎朝6:30頃に通るんじゃなかったかな、ということだったので、翌朝6:00にバス停へ。

到着したバス停で一軒だけ開いていた売店で再び尋ねたところ、毎朝8:00〜9:00くらいにレーへ向かうバスが通る、らしい。なんだかはっきりとしないので、周囲で何かを待ってそうな人に片っ端から聞くと、そのうちの数人がレー方面に向かう雰囲気。

その人たちを見失わないように気をつけながら、小さな茶屋でチャイとパラタの朝食。

バスは待てども待てども、来ない。
そしてレーに向かうと思っていたおじさんは逆方向のトラックの荷台に乗り込み、安心しなさいとばかりに一緒に待っていたはずのおばちゃんは、知り合いの車の助手席へ。

明日の早朝にはレーからデリーへのフライトなのに帰れなかったら困るな、と思っていた10:00頃、やっとフンダル方面からガタゴトと大きな音をたててバスが到着しました。良かった。デスキットからレーへのバス代は1人210ルピー(320円)。

広いショック川、細い車道。

扇状地に広がる集落。

美しいヌブラ渓谷。

往路と同じ場所でお昼休憩を挟み、雪の残る山道を峠越え。

レーに戻ってきたのは16:00。崇高なとても美しい場所だった、でも相当に疲れたー!!!

ラッダク地方で最後の一夜を過ごし、翌早朝の予定通りのフライトで下界デリーへ。

次回は、ラダック地方最後のブログ、レーでの暮らしのまとめの予定です!

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