【ラダック地方でピークハント】2泊3日パブラ&ホンザピーク(標高5,615m)登頂

February 15, 2020151 View

下ラダック旅のあとは2日間レーでのんびりし、次の目的地、パブラ&ホンザピーク(標高5,615m)に向けて出発しました。

この登山ルートは私たち向きかも!と思ったのは、登山中心の世界一周をしている方のブログがきっかけだったのですが、現在はそのブログは上手く表示されなくなっています。”パブラ&ホンザ”という山の名も、そこでそう表記されていただけで正式名称かどうかは不明。
そのブログの筆者によると、ラダック地方の名峰・ストックカンリ(Stok Kangri/標高6,120m)は、世界でも一番簡単に登れる6,000メートル級で、ガイドを付けずに個人で登ることも可能ということだったので、私たちも高度順応を兼ねたパブラ&ホンザ登山後は、ぜひストックカンリへと思ってました。

でも結局はパブラ&ホンザ山でピークハントには満足してしまったので、これがラダック地方での唯一の登山レポートです。

トレイルヘッドのムルバック村へ

2019年8月11日8:00am、まずはトレイルヘッドであるムルバック村(Murbak)に向かうために、レーのバスターミナルへ到着。ムルバック村まではレーから30kmほどで、平日ならバスがあるのですが、この日は日曜日でバスの運行はないとのこと。仕方がないのでタクシーでトレイルヘッドへ向かいます。料金は言い値からはちょっとまけてもらって1,000ルピー(1,500円)。

途中のピャン村(Phyang)には大きなゴンパがあり、タクシーで乗り付けている観光客も。その先の民家が点在する未舗装路を10kmほど進むと行き止まりで、そこから先は徒歩でだけ通行出来るトレイルになっています。

レーでお世話になっていたゲストハウスを出発する時に、オーナーのお父さんに「ムルバック村からちょっと山の中を歩いてくるよ。」と話すと、「ムルバックから峠を越えて、ずっと歩いて行くとヌブラ渓谷だよ。でもその間の山は住んでいる人もほとんどいないし、雪もあって危ないから気をつけて。」と言われました。ちなみに、ヌブラ渓谷までの峠越えは1週間くらいかかるみたいだけど、maps.me上では一応トレイルが繋がっていて、テン場の表示もあります。

ムルバック村は標高3,900m、パブラ&ホンザ山の山頂までは恐らく20〜25kmくらいで、標高差は1,700m。1泊2日で行けなくもない感じもするけれど、私たちは余裕を持って2泊3日の予定で山に向かいます。

1日目、貸切りのテン場へ

1日目に目指すのはムルバック村から15kmくらいのところにあるテン場。川沿いに伸びるトレイルをゆっくり標高を上げていきます。

野花も咲いているし、雷鳥に似た鳥も見かけたし、大きなマーモットはたくさんいました。そして私たち以外だーれもいない。

トレイルの始まりは、川の左側を登っていくんだけれど、目指す山頂があるのは川の右側(東側)。ということはいずれ川を渡ることになるのだろうと思っていたけれど、歩き始めて1時間ほどで渡渉ポイント、やっぱりありました。

束の間の逡巡。渡りやすそうな場所を探すけれど、どこも大差はないので覚悟を決めて渡るしかないです。

氷水よりも、もっと冷たくて死ぬかと思った。たかだか数十秒とはいえ、渡り終わると茫然自失。

靴を履き直してしばらく歩くいていると、急にガスが立ちこめて勢いよくヒョウが降り始めました。さっきまで青空だったのに。

もうひとつ先のテン場まで進むつもりだったけれど、景色も見えないし、ヒョウが当たって痛いし寒いので、今日はここで終了。
川の近くの平らなスペースに、濡れる被害が最小で済むように慌てて、でも慎重にテントを張ります。

テントの中でしばらく様子を見ていたら、雨が止んだ。

ではちょっと早いけれど、夕飯を始めましょう。

翌日のピークハントももちろん楽しみだけれど、我が家のアウトドアの最高峰は、誰もいない大自然の中で音楽を聴いてお酒を飲みながら、ゆっくりご飯を食べることなので、この時点で、お互いに「来て良かったね」とにんまりです。

川が近いので、飲み水は川の水を煮沸(レーのアウトドアショップで飲み水用の衛生剤を探したけれど、見つけられませんでした)。この日は料理の間にも明日の飲料水用に度々川の水を沸かしましたが、面倒になった翌日は、支流から水を汲んでそのまま飲んでいました。

時折穴から顔を出すマーモットの気配しかしない、広大なテン場で贅沢な時間を過ごし、それでも陽が落ちるとあっという間に極寒になったので、早めの就寝。

2日目、ピークハント!

翌朝。テントから顔を出すと、真っ青な空に、移動する薄い煙のような雲。
今日も1日が始まって嬉しいなあ、としみじみ感じる瞬間です。毎朝こんな風に起きられたらいいのにな。

温かいコーヒーを淹れて、食パンで簡単な朝食を済ませ、いざピークハントへ。

昨日に引き続き、穏やかな牧草地を川に沿ってゆるゆると登っていきます。
1時間ほど歩くと斜面は急になり、ガレ場や、トレイルが雪に覆われた箇所も増えてきます。

すでに標高は5,000メートルを越えていて、苦しくなってきた。

途中の峠には、はためくタルチョが。このまま北にずっと歩けばヌブラ渓谷です。ピークハントをするには少し東にそれたトレイルへ。

周りにもっと高い山がありすぎて、全然山頂という感じがしないんだけれど、我々の目指すピークはどうやらあそこのよう。落石を起こさぬように慎重にガレ場を登っていきます。

息を切らせてたどり着いた山頂は、ケルンがいくつかと、途切れてしまったタルチョの紐があるだけのとても地味な場所でした。GPSの標高は5,588メートル。

天気がよければ北西には、世界で2番目に高い山、K2が見えるという話だったけれど、本当かな。雲がかかっていてどちらにしても遠くの山は見えない。

山頂は風も強くて寒かったので30分ほどで退散し、雪道やガレ場を再び歩いて、また穏やかな牧草地へと戻ってきました。

道中の可愛らしい草花。

ただのテントだけれど、山の中では立派な我が家へ、無事に帰還。

戻ってきたのは14:00頃、テン場から山頂までは往復で6時間くらいだったかな。今から荷物をまとめて下山してもレーまで帰れると思うけれど、食料もまだあるしせっかくだからもう一泊していきますかー。

3日目、下山

3日目のこの日は下山してレーまで帰ります。山に後ろ髪を引かれながらも、朝食を食べてパッキング。

もと来た道を黙々と歩き、また川を渡り。歩く方角には、常にストックカンリの姿が見えていて、次はあの山に登るのか、それとも登らないのか、を何度も何度も考える。登りたい理由としては、行ったことのない6,000メートル級という、ネームバリュー的なものかな。

結局登らなかった(登れなかった)理由は、人が多そうなトレイルやテント場、今回の登山よりも楽しめる自信がなかったのと、他にも行きたい場所があったのと、あとは天気。

この日、レーには適当にヒッチハイクで帰るつもりだったので、2日前にタクシーを降りたムルバック村を歩いて通り過ぎながら乗せてくれそうな車を探します。

全然車が通らない田舎道を歩き続け、次の集落チョマ村(Choma)へ。

ピャン村(Phyang)まで行けば交通量も少しは増えそうだし、ついでにピャンゴンパも見学できるかも、と思っていたところ、レーに野菜を売りに行くおばあちゃんを乗せた、青年の車に便乗させてもらえました。道中野菜を卸すために、30人程の労働者の働く工業地帯にしばらく停車したけれど、とても過酷そうな現場だったな。寒いエリアの、身寄りの少ない貧困な方たちの生活は想像を絶する、、

そしてまたレーへと戻ってきました(青年には乗車賃として数百円程度のお金を渡そうとしたけれど、断られてしまいました)。1週間ほど前、夜遅くにマナリからレーに到着したときは、下界から孤立した随分辺鄙な場所にきたなあと思ったけれど、もうすっかりホームタウンです。ただいまー!

からのお気に入り食堂、ラマユルレストランで打ち上げ!!

またレーで休憩をして2日後の木曜日、公共バスでパンゴンレイクに1泊2日でお出かけです。

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