《宗教都市ヒヴァ》おいしいウズベキスタン食堂や、安い生ビールや、酒屋なんかのこと

April 20, 2019

2019年4月13日〜17日、ウズベキスタンの西部に位置する世界遺産の街ヒヴァ(Khiva)に滞在しました。ヒヴァ旧市街イチャン・カラは土色の城壁に囲まれた、マドラサやモスク等のイスラム建築が所狭しと立ち並ぶ古代オアシス都市。

近代都市タシケントから飛行機に乗ってウルゲンチ空港へ。そして空港からのタクシーを降り、心の準備もままならぬままに足を踏み入れた旧市街は、白茶けた土れんがと無数の青タイルで彩られそこを往来するアラブな人たちの圧倒的な異国感に呆然としてしまいました。

イスラーム黄金時代を夢想させる美しいイチャン・カラの観光と、私たちが行った食堂、安いビールや酒屋(←欲望w)の話しです。

旧市街イチャン・カラの観光

ヒヴァ、ブハラ、サマルカンドの順で廻っているシルクロードの観光都市の中で、最初に訪れたヒヴァ。

旧市街内は、礼拝を呼びかけるためのミナレット、イスラームの神学校マドラサ、モスクやお墓が所狭しと立ち並び、イスラム建築を見慣れていないせいか、そのいちいちのタイルの色彩やフォルムの美しさに目を奪われっぱなしでした。

異なる図柄の精巧な幾何学模様は、仏教の万物に宿る神とは全く違う、崇めるものが身近なものではなくて宇宙の彼方に存在しているかのようだし、古代の人々の宗教と芸術のつながりの深さに驚いてしまう。

名所のぎゅっと詰まった旧市街のメインロードは、時には観光客で前に進むのが困難なくらいに混雑していて、混み合った観光地が嫌いな私たちはすぐにうんざりしそうなものだったけれど、それでも滞在中ずっと素敵な街だと思えたのは行き交う人々のアラブ感のおかげかもしれない。

特に日曜日の混雑ぶりは東京並みで、修学旅行生も多く、海外からの旅行者は人気者で「一緒に写真取ってください」の嵐でした(笑)

人が少ない夜はなぜか一周回って妙なバーチャルリアリティを感じてしまう、仮想世界にも毒されている我々、、

イチャン・カラ(城壁の内側の意味)と呼ばれる旧市街には東西南北の4つの門があり、正門である西門からの入場にはチケットが必要になります。そのチケットを持っていると城壁に登ることが出来たり、複数ある博物館などの施設に入ることができます。料金は年々値上がりしている様子で、2019年4月現在は大人100,000スム(1,500円)。旧市街内に入るだけであれば西門以外の門からは無料で入ることが出来ます。

街が展望できるヒヴァで一番高いミナレットやたくさんの柱が並ぶ「金曜のモスク」は別途料金必要です(ミナレットは15,000スム)。

旧市街と一様に言っても、私たちの滞在していた北門に近いエリアは、現地の人たちが暮らす静かで生活感のある雰囲気でした。
城壁の上を散歩中に出会った、道端でプロフを料理中のおっちゃん、見ていると「食べにおいでよ」と手を振ってくれました。

そう言えば北門からはお金がかからずに城壁に登ることが出来ます。現在工事真っ只中だったからそのうち料金をとるようにするのかもしれないけれど。

今の所とてもいい街だったヒヴァですが、中国からの手助けもあって大々的に観光地化を進めているよう。ウルゲンチが終点だった鉄道も、最近になってヒヴァ駅まで開通し、駅からは、今後テナントやホテルが入るであろう空っぽの建物が両脇にある真新しい遊歩道が旧市街までまっすぐ伸びていました。

より大きな観光地になることは、仕事やお金が増えるという意味では現地の人にとってもいいことだと思うけれど、あまりに行き過ぎて大切にしているものや現在の美しいものが損なわれないといいなあ。

訪れた5つの食堂を紹介してみる

キッチンを使えないゲストハウスに宿泊していたので、4泊のあいだずっと朝食はゲストハウスで、昼食・夕食は食堂でご飯を食べていました。

参考にできることがあるかもしれないので、その5つの食堂と旧市街そばの安い酒屋をご紹介。

①ツアー客で賑わう「Tea house Mirza Boshi」

旧市街の中にある「Tea house Mirza Boshi」には、ディルを練りこんだ緑の麺にヨーグルトを絡めて食べる、この地方の伝統料理シュヴィトオシュが美味しかったので2回行きました。
1回目はシュヴィトオシュ(20,000スム≒300円)とラグマン(15,000スム≒220円)、グンマ(20,000スム≒300円)を注文。夕暮れ時に訪れた2回目は夫がお腹を壊していたので、比較的お腹に優しいかなと思うシュヴィトオシュとラグマンのみ。開店まもない昼時に食事した1回目の方が、打ち立てだと思われるもちもち麺が美味しかったです。生ビールの料金は20,000スム。あとサービス料が10%かかります。他でもメニューを見たけれど、旧市街内のレストランは大抵こんな感じの値段設定でした。

②ウズベキスタン旅行者で賑わうチャイハナ「Rusyamboi」

西門そばにある「Rusyamboi」は昼から夜20:00までで、昼時はとても混んでます。メニューはなく入り口で注文するのがハードルが高いですが、一人英語を話せる女の子がいました。その子が言うのは多分外人料金で、プロフ、ラグマン、煮込みなどメイン料理は均一で20,000スム(≒300円)、サラダは6,000スム(≒90円)でした。プロフとサラダを食べましたが、美味しかったです。

③東門そばの生ビール5,000スムの小食堂

ここは生ビールが私たちが聞いた限りのヒヴァ最安値、5,000スム(≒75円)だったので2回行きました。
1回目は可愛い少年とお母さんがお店の外でサモサを作っていてとてもいい雰囲気だったし、チュチュワラショルパ(水餃子スープ)のスープが濃厚で、焼きたてのサモサはもちろんとても美味しかったのですが、2回目はおじさんだけでシャシリク(串焼き)とサラダしかありませんでした。

言葉が通じないしメニューがないので、自分たちが何をオーダーしているかがよくわからないし、値段をきちんと確認しないとオーナーであるおじさんが料金を水増ししてくるのでちょっと面倒くさいです(笑)

生ビールを安く飲みたい場合にはおすすめですが、最初にきちんと料金を確認した方がいいかも。

④スーパーマーケット近くの食堂

ここも昼食と夕飯で2回行きました。料金の記載されたメニューもありサービス料とかもないので明朗会計。私たちが注文したのは、肉とじゃがいもの煮込み(20,000スム≒300円)、サラダ(5,000スム≒75円)、シュヴィトオシュ(20,000スム≒300円)、マントゥ(15,000スム≒220円)。

生ビールはないですが、1.5リットルの冷えていないペットボトルは15,000スム(≒220円)でした。

場所はスーパーマーケットの斜め向かいにある通りの一番スーパーマーケット寄りです。地元の方なのか国内からの旅行者なのか、大きなグループや学生で2回とも混雑してました。半ば強引に仲間入りさせられておばちゃんたちと一緒に記念撮影、おばちゃんグループはどこの国でもおしゃべりでチカラ強い。

⑤チャイハネ通りをもう少し北上したところにある食堂

スーパーマーケット斜め向かいの通り沿いに並ぶチャイハネの最後のお店。プロフ(14,000スム≒210円)、焼きラグマン(16,000スム≒240円)、サラダ(6,000スム≒90円)、生ビール(10,000スム≒150円)と比較的安価かな、でも旧市街の中のお店のようにサービス料10%かかりました。味はまあ、普通かな(笑)

おまけの酒屋

東門を出て広場をつっきたところに売店が数軒入った棟があり、その中に酒屋もあります。冷えたビールはないけれど、1.5リットルのペットボトルが8,000スムで買えるし、大きなお水も安いし、ウズベク産のウォッカはスーパーマーケットよりもずっと種類が多いです。(冷えたビールはスーパーマーケットで買えます。)あとここのお父さんがフレンドリーですごく面白いので立ち寄ってみてください。

この棟の中にはサモサやシャシリクなんかの軽食を提供している売店もあるので、旧市街内のご飯が高いなと思ったらここに来てみるのもいいかも。

移動式のサモサ釜

ヒヴァで泊まったゲストハウス

ヒヴァではAirbnbで新規掲載されていたゲストハウス「NARIZA GUEST HOUSE」に宿泊しました。3月下旬オープンの新築で、バスルームも各部屋について、ツインの部屋が2,000円程度でした。美味しい朝食もついていたし、wifiも早かったし、オーナー家族がとても優しかったのでおすすめ。

卵料理やハム、チーズの他に、サモサやシャシリクやグンマといった毎日変わるウズベキスタン料理もついてきて、朝からこのボリュウム!

ヒヴァで現在Airbnbに掲載されているゲストハウスの数は多くはないけれど少しずつ増えているふうなので、Booking.comと合わせて探してみるのもいいと思いますー。

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