ブハラに滞在した5日間の町歩きと、ウズベキスタン式のアパートメント

April 30, 2019484 View

小さな街ヒヴァの次にやってきた、これまた古代オアシス都市のブハラ(Buxoro)のアパートメントには、4月17日〜22日の5泊滞在しました。

中心にある観光地からは少し離れた場所に滞在していたし、夫のお腹の調子が優れなかったし、滞在中は毎日数時間は雨が降っていたしと、観光的にはマイナスなことの多かったブハラ。それでも古代と現代が入り混じったような街並みと、優しくて友好的な人々のおかげで楽しい滞在になりましたー!そんなブハラの町歩きと、借りていたアパートメントのことなんかです。

ブハラの街並み

人口23万人と比較的大きな街であるブハラの中心地には美しいイスラム建築が点在しています。ヒヴァは見所が旧市街の一部にぎゅっと詰まっていて圧倒的な異世界だった(下手をするとテーマパークのような)のにたいして、人々の生活の合間に馴染んでいる美しいイスラム建築は古代と現代の通過路のようで、そのミックス感がとても居心地が良かったブハラ。

古代オアシス都市だった時代には、砂漠を進むキャラバンの灯台的役割だったウズベキスタンで一番高いミナレットと、ラクダも通過出来るように高い天井を持つスーク(市場)。

旧ソ連の頃はイスラム教は弾圧されて、イスラム教の神学校であるメドレセ(マドラサ)は閉鎖されて、モスク等の建築物は倉庫のように使われ、そのまま朽ちてしまったものも多いようですが、ここブハラにあるミル・アラブ・メドレセは現在でも現役の神学校で、建物の内部では学生たちが勉強しています。

ミル・アラブ・メドレセ

木柱と天井の細工がとても美しいモスク(Moschea Bolo-khauz)は、イスラム教徒たちの憩いの場所になっていて、周辺では休憩する人や、静かにただただ佇む人たちの姿が印象的でした。

ブハラ城・アルク(Ark of Bukhara)の城壁は高くてとても立派。
ブハラもまた国内旅行者から人気の場所でイスラム教な風貌をしたおじいちゃんおばあちゃんを乗せた観光バスが次々と到着し、ゲート前は記念撮影の団体客で大賑わいです。

ウズベキスタンはどこの街でも、居心地のいい距離感で優しい言葉をかけてもらうことが多かったのですが、その中でもブハラは特別回数が多くて感動の連続でした。

夜に雨の中バスを待っていても、巨大な市場でトマトを探していても、どこからともなく手を差し伸べられて次の場所に連れて行ってもらえるようなことがなんども起こりました。バスの運転手がバス代をおごってくれたり、裕福ではない労働者がいま目の前で稼いだ数十円の日銭でお菓子を買ってくれたり。
どうしたらそんなふうに優しく生きていけるのか学ばなくちゃいけないな。

日課のジョギング中は、観光名所以外の場所では外人なだけでも目立つのに、この国ではほとんどジョギングしている人がいないので、いろんなところから大きな声で挨拶されたり手を振られたりして恥ずかしい。
そのほかに夫が散髪をしたりもしました。日本にいる時はいつも川崎駅前の1,000円カットの夫ですが、500円弱でここ数年では快心の出来栄えだったようです。若い子だったけど、やるな!

市場巡りは、自炊派の我が家にとっては観光というよりも大切な生活の一部なので、ここブハラでも3回ほど通いました。
ウズベキスタンではスーパーマーケットで買うよりも市場の方が野菜も肉もずっと安くて、お米やパスタやスパイスも全て量り売りで少量から買えるのが旅行者にはありがたいです。

現在滞在中のタジキスタンでも見かけるけど、お惣菜というかお漬物を取り扱う場所もあって、きゅうりのキムチや、人参のナムルや、キャベツの酢漬けなんかが日本人的にも馴染みのある味でとても食べやすいです。自炊の出来ない宿の晩酌のツマミにぴったり。

「月と星の宮殿」観光

町歩き以外には、「月と星の宮殿」という美しい異名を持つ、スィトライ マヒ・ホサ宮殿(The Sitora-I-Mohi-Hosa Palace)にも行ってきました。ここは市内からは4kmほど離れていて、ブハラ・ハーンの夏の間の別荘として使われていたようです。

宮殿の中は、天井も壁も装飾品もすっごく華やかで落ち着かない雰囲気でしたが、短期間滞在するにはこういう方がよかったのかな。


宮殿の内部よりも面白かったのは、19世紀前後の刺繍の展示です。
無数の図柄のパターンがあって布に下書きをしそれに沿って、天然素材で色を付けた刺繍糸で柄をつけた絨毯や衣類や小物などが数多く展示されていて、19世紀の中央アジアを舞台にした漫画「乙嫁物語」を今まさに読み返しているので(笑)とても興味深かったです。

一つ一つの柄がとても個性的だし、色使いも時には奇抜で、左右対称に緻密な刺繍もあれば独創的で自由な雰囲気のものもあって、刺繍ってこんなに表現力があったのだなー。

市内からはちょっと離れていますがが市バスで行けるし、時間がある人にはおすすめです。入場料は15,000スム(230円)。

ブハラで借りていたアパートメント

ここ3年ほど通っていたヨーロッパ圏に比べると宿泊施設の選択肢の少ない中央アジアですが、ウズベキスタンで滞在した4つの街のうち、ヒヴァとサマルカンドではゲストハウスに、首都タシケントとブハラではアパートメント型の部屋に滞在しました。

設備はさしてヨーロッパと変わらないけれど、床には一面絨毯があるところが中央アジアらしい、そして室内はゲストハウスも含めてどこも土足厳禁です。
壁紙がきらびやかなこの部屋には大きなシャンデリアもあって、ゴージャスな雰囲気が好きな様子。

ここのアパートメントは Booking.com にも Airbnb にも掲載があり、より安く借りられた Booking.com を通して予約し、キッチン、寝室、バスルーム、の他に写真の応接室のようなスペースもあり二人では広すぎるアパートメントで一泊30USDほどでした。

Wifiはデバイス1個しか使えず不便ではあったし(他のデバイスはSIMカードのテザリングで対応 → SIMカードとテザリングの方法)、短い時間とはいえ停電もしたし、ホットシャワーも二人続けて浴びるには最後は冷たくなったりもしたけれど、想像以上には暮らしやすかったです。本当に旅行が便利で快適な時代、その反面いろんなことがグローバル化・均一化されて旅感は少なくなったと感じるけれど、今時点では15年前より今の方が旅が楽しい、かな。

そういえばウズベキスタンでは英語話者が少なく、95%くらいの人々が数字やHow much等の簡単な英語すら通じないんだけど、ローカルの人たちは、スマホに翻訳アプリを入れていて、スマホに話しかけて音声入力し、それを日本語や英語に翻訳して海外からの旅行者と会話する、という手法が結構一般的でした。
うまく翻訳されない場合も多いけれど、全く会話が成立しないのに比べたら、少しでも意思疎通できるのは格段に楽で楽しい。

初めての場所で色々感じることや学ぶことの多い中央アジア、次はウズベキスタンの第二の都市であり、観光大都市でもある青の街・サマルカンドに移動します!

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