ブラショフとブカレストの観光と感想、ルーマニアのバス移動まとめ

March 04, 20194,942 View

ルーマニア・ブラショフ(Brasov)には2018年9月初旬に4泊、そのあとに移動した首都ブカレスト(Bucuresti)にはたったの2泊だけ滞在しました。

何度も言ってしまうけれど、アイスランド後で帰国間近だからかいつもよりも、仕事ある、移動多い、観光欲満たされてるの3重苦で足取りが重いのなんの。わざわざ来ているのに、こんなのルーマニアに申し訳ないんですがいつにも増してやったことの少ない滞在になりました。

あともしかしたら参考にできる方がいるかもしれないので、オンラインでバスチケを購入して移動した、私たちのルーマニアでのバス移動も載せておきます。

ブラショフ観光ダイジェスト

ブラショフでした観光らしい観光は、ドラキュラ城として有名なブラン城(Castelul Bran)を見に行ったのと、同じ日にブラン城からの帰り道、ルシュノフ要塞(Cetatea Râșnov)に寄ったくらい。あとは旧市街を散歩したり、ジョギングついでに街の南にある丘に登ったり。

ドラキュラ城とルシュノフ要塞は、ブラショフからバスで訪れました。
ブラショフのバスターミナルAutogara 2 からブラン城のあるブランへは片道8レウ/人(220円)、所要時間は30分ほど。帰りはブラン → ルシュノフ(5レウ/人)、ルシュノフ → ブラショフ(4レウ/人)と帰ってきました。

行きのバスは1時間に1本程度と本数が少なかったのでホストの方にタイムテーブルを教えてもらいましたが(時間失念)、帰りは20〜30分に1本ともう少し多くのバスが走っていました。

写真はルシュノフでの、ブラショフ行きのバスの時刻表。
土日はバスの便数が激減するので、平日に行った方がいいかもしれません。

ブラン城、通称ドラキュラ城の入場料は一人40レウ(1,100円)で、行った方のブログを拝見してそこまでの興味はないなーと、お城の真下までと少し小高いところにある十字架の展望ポイントから見下ろす形でのみの観光。

ドイツのシンデレラ城のように完璧なまでに補修されているわけじゃなくて、レンガが黒ずんでいたり、壁面や土台に苔や黴が生えていてドラキュラ城としての雰囲気を保っている感じが良かったです。

そういえば、チャールズ皇太子はルーマニアの田舎町がお気に入りでブラショフからほど近いビスクリ村に別荘を持っていたりするんだけれど、ドラキュラ伯爵の実在モデルである「ヴラド3世」の血を引いているんだって。

ルシュノフ要塞の入場料は12レウ(330円)、バスでわざわざやってきたのでこちらには入ってみました。要塞の中は思っていたよりも大きく、保存状態も良く、小さな集落のように建つ補修された小屋のうちいくつかがお土産やさんとして活躍していました。

もう少し時間があれば、プレジュメル要塞教会も訪れてみたかったな。

あとはジョギングで丘の上からブラショフの街を見晴らしてみたり、郊外の緑の多いエリアを散策してみたり。

ブカレスト観光ダイジェスト

ブカレストで一番に見たかったのは、共産主義時代の独裁者チャウシェスク大統領が1,500億円もの巨額の資金を投じて建設した宮殿、「国民の館」。ワシントンにあるペンタゴンに次いで世界で2番目に巨大な建物で、3000を超える部屋を持っているんだって。

1960~80年代に活躍したチャウシェスク大統領は「子供は国の宝」と胎児や離婚を法律で禁止したり、子供をたくさん産んだ女性を優遇したりしてルーマニアの人口増加に加担した人物。でも結果として孤児となる子が激増し、ストリートチルドレン化して長くルーマニアの深刻な社会問題になることになったんです。

私は大学卒業の春休み(2004年3月)に、ブルガリア・ルーマニア・ハンガリーを旅行したことがあって、ここブカレストは、雪の降りそうな寒空の下で小中学生くらいのストリートチルドレンが路肩でゴロゴロとたむろしながらシンナーを吸っていたりして、めちゃめちゃ治安が悪い印象を受けたのを覚えています。

14年前に比べたらずっと整備された街並み、今回ストリートチルドレンの姿もほとんど見ることがなかったブカレスト旧市街近辺には、美しい教会が点在していました。

新しく建てられた様子のルーマニア正教会、信仰心の強い国民なんだろうな。

治安の悪さはほとんど感じないほどになってはいたけれど、旧市街のメインロードを一本外れると、うらぶれた通りもあったりしました。

ブカレストで時間があれば行ってみたいと思っていた、2017年にオープンしたヨーロッパ最大の温泉スパ施設「ブカレスト・テルメ」に行く時間は作れず、、残念。
この温泉スパ施設のキャパシティは4,000人だって!ルーマニアの人たちは大きなものが好きなのかな。写真を見た感じ結構楽しそうな施設なので、興味がある方は調べてみてください。

ルーマニアでの移動

ルーマニアでの移動は全てウェブ検索し、バスチケット比較サイトからオンラインで購入しました。
ブルガリアではオンラインではバスチケットの購入がまだできなかったので、それに比べたら便利ではあるものの、システム自体始まったばかりなのかEU圏に比べるとちょっとクセがありました。特にバスの出発地点を見つけるのが難しく、これって到着地がわからないのよりもずっと困りますよねー。

シビウ15:30 → ブラショフ18:00 (6EUR/人)

シビウ、ブラショフ間は30レウ(840円)が相場の中で6EUR(750円)と少しだけ安かった、Memento Busで移動しました。出発地はとても小さなバスターミナルだったし、到着地にいたっては街から数キロ離れたガソリンスタンドだったので、出発・到着地は良く確認した方がいいです。

ブラショフ12:30 → ブカレスト15:00 (9.5EUR/人)

ブラショフ、ブカレスト間も同じバス会社Memento Busで移動、料金は9.5EUR(1,260円)でした。出発地は先日降ろされたガソリンスタンドで、奥にあったベンチでバスを待っていると、何人かの人から「何してるんだ?大丈夫か?」と心配してもらいました。
出発予定時間を10分ほど過ぎたところで、バスチケ購入の際に入力した電話番号(SIMカード利用)に電話がかかってきて、「どこにいるんだ?」と聞かれ、ベンチを離れて道路の方まで出ると少し離れたところに10人乗り程度のバスが停まっていました。電話をかけてくれたあたり、意外とちゃんとしているな!という印象ですが電話が通じる状態じゃないと難しいのかも。でも、私たちみたいに目立たないところで待っていなければ問題ないかな。
到着地はブカレストのメインのバスターミナル(Central Bus Station Bucharest)でした。

ブカレスト10:30 → 14:30 ヴェリコ・タルノヴォ (35BGN/人)

ルーマニアの首都ブカレストから、ブルガリアのヴェリコ・タルノヴォまではPegasusという航空会社が運営しているバス会社、料金は35BGN(2,370円)。
距離のわりに料金が高い感じもしたけれど、ローカルのバスを繋いでいくと国境を越えることもあって、数本乗り継いで丸一日かけての移動になりそうだったのでこのバスで移動しました。
空港への送迎がメインのバス会社で、ブカレスト空港のあとに市内で拾ってもらう感じでした。上の写真に写っているのがそのバスです。
このバスも到着地はバスターミナルだったものの、出発地はカフェHoroscopの前、というブカレストに馴染みのない我々からしたらどこそれ?って感じの難しい場所でした。Horoscopという店名のお店も複数あったし。

一応2018年9月現在バスの出発する場所はここでした。

次は大好きな東ヨーロッパ圏の中でも、私たちの中でやたらとしっくりきてしまった国、なんならちょっと住んでみたい国にランクイン中のブルガリアに移動です!

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