ブラゴエヴグラトの街とリラの修道院、そしてブルガリアでの移動まとめ。

March 26, 20192,602 View

ブラゴエヴグラト(Blagoevgrad)には2018年9月21日〜24日の3泊滞在をしました。一番の目的は、世界遺産であるリラの修道院を拝観するため。

私たちは最終的にブラゴエヴグラトから日帰りでリラの修道院に行くことにしたんだけど、この3泊分の時間を使って、リラの修道院に宿泊するプランや、サパレヴァ・バニャで温泉に入るプラン、ブルガリアの最高峰ムサラ山に登るプランなんかもあったんです。が、いつも通りの「仕事>旅欲」の構図で絶対に外せないリラの修道院のみの観光になりました。

ほとんどの旅人が寄らないであろう、地方の街ブラゴエヴグラトと、リラの修道院、あとは私たちのブルガリア移動のまとめ。

ブラゴエヴグラトという街

2,000円ちょっとで貸切のアパートメントが見つかった、という理由のみで滞在したブラゴエヴグラト。世界遺産であるリラの修道院まではローカルバスで一時間ほど、首都ソフィアまではバスで一時間半ほどという場所にあり、リラの修道院に行くだけならソフィアから日帰りも可能なわけで、わざわざこの街に宿泊する人なんていないと思う(笑)。けれど、観光客がこない街にこそ旅の面白さがあったりもするわけなので、あえての滞在です。

想像していたよりも大きくて人口も多く、でも全く見所のないこの街は、至る所で工事をしていて今後はもっと素敵な街に生まれ変わろうとしている、のかなあ。街の広場もそれなりに賑わい、バーやレストラン、スーパーマーケットに事欠くことはありません。

期待していたのはもっと緑の多い田舎村だったんだけれど、、

そんな街で、一番よかったのは、川沿いにあったレストラン(また!)です。

Bistriza川の川辺にはいくつものレストランが立ち並び、同じようなメニューを掲げていて、その中で私たちが行ったレストランは「Bar Diva I」。

ブルガリア名物のフレッシュチーズをたっぷり削ってかけた熱々のフライドポテトは2.9レウ(190円)、この辺り一帯の名物のトラウト(マス)の塩焼きが6.1レウ(410円)、大きなジョッキの生ビールは2.3レウ(150円)と今まで行ったブルガリアレストランの中でもかなりの高コスパ。

後ろの席では、同僚同士またはご近所さん同士のような、店員さんとも顔見知りの幅広い年齢層の10人程のグループが盛り上がっていて、入り口付近では高校生カップルが食事を取っていて、すぐ隣ではおばちゃん二人がお茶をしていて、全員地元の人に見える風情のお客さんで席は7割方埋まっていました。

小綺麗な店内ではあるものの可愛らしい猫が餌の取り合いをしていて、でも誰もネコに構うでもなく追い払うでもなく自分たちの話に集中していて、そんな光景ですら素敵な国だなあと思ってしまうのは、ブルガリアに惚れ込んでしまったからですかね。

雰囲気も良く楽しかった「Bar Diva I」はここにあります。もしブラゴエヴグラトに宿泊することになったらぜひ訪れてみてください。

リラの修道院とハイキング

前日にバス停で時刻表を確認し、翌早朝のバスで、ブラゴエヴグラトからリラ村へ(バス代片道2レウ)、リラ村からすぐにバスを乗り継ぎリラの修道院(片道2レウ)へ。

朝早くやってきたのは、少しだけでもリラ修道院の裏に広がる国立公園を歩くため。国立公園の北部には、七つの湖が見られる有名なハイキングコースがあり、東部にはブルガリア最高峰のムサラ山がありなかなか山深そうな素敵な場所にあるリラ修道院、早朝に到着すると、昨夜宿泊したのであろう数組の旅行者が登山スタイルでハイキングに出かけていくところでした。

まだ日が射さずに薄暗いリラ修道院内、正面の二階なんかが宿泊棟になっており一般人でも宿泊料を支払えば泊まることができるのです。Wifiやシャワーはないけれど、トイレ付きのツインの部屋で20レウ(1,400円)とかそんな感じだったと思う、宿泊すると夕方に行われるミサにも参加できるのだとか。修道院自体の拝観は無料です。

修道院内は薄暗くまだ綺麗に見ることができないので、まずはハイキングに行くことにしました。丸一日あればいろんなコースが歩けると思うけれど、この日は昼過ぎのバスでブラゴエヴグラトに戻る予定なので、まあ、適当にちょっと見晴らしのいいところまで歩いて戻ってこよう。

30分も歩くと林道を抜けて草原に。他にも数組のブルガリア人の旅行者がハイキングをしていて、挨拶や軽めの会話を交わしながら登って行きます。

爽やか!
登りに一時間半、降りに一時間と考えるとそろそろ引き上げますか。

少しだけだけれど、ブルガリアでも山歩きが出来て良かったな。思いのほか、歩いている人も多かったし、とても気持ちが良かった!

下山はあっという間で、早朝とは違い観光客の増えた、でも色鮮やかな修道院に戻ってきました。

外観の縞々模様もとても美しいけれど、びっしりと描かれたフレスコ画の色鮮やかさがなんと見事なことか、、

1時間ほど見て回ったあとは、近くにあったレストランでビール休憩。
観光地だから高いかなと思ったけれど、生ビールも2.5レウ(170円)と良心的でした。

ブルガリア移動まとめ

ブルガリアでは2018年時点では、オンラインでのバスチケットの販売はなくて、全て現地に到着してからバスターミナルで時刻表を確認する感じでした。切符の前売りもなく料金は全て乗車後に運転手さん、またはスタッフの方に現金で手渡し。バスは毎回時間通りに出発、到着しました。こういう時間にちゃんとしているってところも好きだ、ブルガリア!

私たちの移動。

・ヴェリコ・タルノヴォ → プロヴディフ
料金20レウ(1,340円)、所要時間4時間半。
3時間置きくらいで、1日に6本くらいだったと思います。私たちが乗ったのは13:30発で18:00着の便。
途中で、30分程度のお昼ご飯休憩ありました。

・プロヴディフ → ブラゴエヴグラト
料金15レウ(1,000円)、所要時間3時間45分。
これも3時間置きくらいだったと思います。私たちが乗ったのは13:00発で16:45着の便。売店のあるバスターミナルでお昼ご飯買えました。

少年とお父さんが経営する小さなピザ屋さん。外人である我々に照れながらも、責任感ある態度でピザを作ってくれた少年が可愛かったなー。

ブラゴエヴグラト → ソフィア
料金10レウ(670円)、所要時間1時間45分。
1時間置きに頻発していて、当日にバスターミナルに行ってチケットを購入しました。乗ったのは11:10発で12:55着の便。

そうして5ヶ月間旅行したヨーロッパ旅の最終地ブルガリアの首都ソフィアに到着です。

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