バイエルン州・フュッセン開催『ロマンチックマラソン』のフルマラソンの部に参加!
私(嫁)の両親と一週間を過ごしたプラハを後にし、次に四人で向かったのは南ドイツバイエルン州にあるフュッセン(Fussen)です。フュッセンは全長400kmのロマンチック街道の終点で、シンデレラ城のモデルとなったノイシュヴァンシュタイン城がある街、といえばピンと来る方もいるかもしれません。
母が珍しく「行ってみたい」と主張したチェコ・プラハからは、バスと電車を乗り継いで丸一日がかりで移動してきたフュッセン、私たちの目的はシンデレラ城ではなく、フュッセンで開催された『ロマンチックマラソン(Romantik Marathon)』のフルマラソンの部に参加するため。
オーストリアとの国境付近の小さな街フュッセンで開催される、参加者1,000人ほどのマイナーなマラソン大会を見つけてきたのは父(ギリシャ開催のスパルタアスロンという、240kmを一日半かけて走る変態マラソンを2回完走したことのある)です、さすが。
私たち夫婦+嫁の父の3人で参加する海外フルマラソンは、かなり昔のソウルと去年のバルセロナ(その時のブログ→【マラソン大会レポ】第39回バルセロナマラソン、体調不良の3人が挑んだ結果)に続き3回目。
「ロマンチックマラソン(Romantik Marathon)」のマラソン大会レポートと、開催地フュッセンの滞在の話です。
フュッセン町歩きとジョギング
美しい古都プラハから移動してきたフュッセンは、オーストリアアルプスの懐、全く趣の違う自然溢れる町でした。
フュッセンに滞在したのは2018年7月18日〜23日の5日間、有名な観光地はノイシュヴァンシュタイン城くらいしかないけれど、小さなこの町もとても可愛らしく周りはのどかで散歩やジョギングが楽しかったです。
フュッセンの町はレヒ川の辺りににあります。
朝には野菜やチーズ、パンを販売するマーケットがたったりもしました。ジャガイモの種類が多い!
これは町の中心にあった教会ですが、南ドイツからオーストリアにかけてはこういう感じで壁一面に絵を書いてあるおうちが多く、とても華やか。
もちろん圧巻のノイシュヴァンシュタイン城は何度も見に行きました、美しすぎる。
細部まで行き届いた造り、湖が見下ろせる小高い山の上にあり立地も素晴らしい。
ノイシュヴァンシュタイン城のそばには、アルプ湖があり多くの観光客が泳いでいたし、アルプ湖のそばにはもう一つのお城ホーエンシュヴァンガウ城もあります。
ホーエンシュヴァンガウ城から見える、ノイシュヴァンシュタイン城。
見事としか言いようがない展望、一瞬時代が交錯し現実感が薄くなる。
ある日はローカルバスに乗って、冬はスキー場となる小さな山にトレランに。
頂上で一緒になったおじちゃん、まだ午前中なのにビール持ってるね!とコソコソしていたら立ち話になり、キリストに捧げてから(頂上には十字架がある)飲むんだよ、と私たちも一口ずつ真似をさせてもらいました。
朝なにも食べずに家を出てきてしまいエネルギー切れだったけど、少し元気出ました!
眼下に広がるバイエルン州の小さな町々。
ロマンチックマラソン
ゆったりとフュッセン滞在を楽しんでいた4日目の7月21日土曜日にはロマンチックマラソンの10kmの部とハーフマラソンの部が開催され、私たちフルマラソンの部の参加者のエントリーも開始。
マラソンスタート地点が作られ、マーケットがたっていた広場には大きくはない仮設テントが建てられてました。
あれ、でも想像以上にローカルな大会な予感がする。
ハーフマラソンの部のスタートを見送って、私たちもエントリーをしに向かいます。
前日の大会エントリー
私たちは、マラソン大会の申し込みは、春頃に公式ページから申し込みをしました。英語の申し込みページで申し込み申請をし、クレジットカードで支払いをし、当日は名前を告げただけでエントリーできました。公式ホームページからの参加費は55€/人。
公式ページはこちら → https://www.koenigsschloesser-romantikmarathon.de/index.php?id=183
フルマラソン大会エントリーは前日の土曜日正午に開始されましたが、当日の早朝エントリーも可能です。
スタート地点はここです。
フュッセンを出発し、ホップフェン湖(Hopfensee)をぐるりと一周し、大きな湖フォルクゲン湖(Forggensee)をかすめてノイシュヴァンシュタイン城を遠目に見ながらスタート地点に戻ってくるコースです。
エントリーをすると、ノイシュヴァンシュタイン城の描かれた袋と参加者用のTシャツ、ゼッケンが渡されました。
この袋の中にパスタパーティ用のパスタ引換券も入っていたので、さっそく。
パスタはジェノベーゼ、カルボナーラ、トマトソースの3種類。
スタッフの方はみんな「グッドラック!」とにこやかに声をかけてくれます。
フルマラソン大会当日
7月22日日曜日の大会当日の天気は曇り時々雨。
(今回は夫がiPhoneを持って走ったので写真あります。)
スタートの7:30は肌寒いくらいで、景色は綺麗には見えないけれど、マラソンを走るには快適な天気でした。
スタートしてすぐに家の数は少なくなり、牧草地、または森か湖畔、そしてフルマラソンの参加者はおそらく500人前後で、団体にハマってしまって自分のペースで走れない、なんてことは全くおきません。
当たり前だけれど応援してくれる人もまばら、去年のバルセロナマラソンとは全く様子が違います。
コースの路面はアスファルトと土道が半分半分、アップダウンも多いのでタイムが出るコースではありません。
大きな大会、派手な演出、賑やかな応援が好きな人や、タイムを狙うために走る人には向かない大会だと思うけど、私はこういうこじんまりして、綺麗な自然の中を走る静かな大会の方が好きかもしれない。
どっちも楽しいけどね。っていうか実際はフルマラソンを走るには練習不足で、キツ過ぎてあんまり楽しめてないんだけどね 笑。
牧草地の中には私設エイドが傘を広げて待機してくれています。ありがとうございますー。
町の付近を通過する際には、応援も賑やかになります。
遠くにノイシュヴァンシュタイン城が見えてきた、残り5km。
とても長く感じる最後の林道を抜けて、ゴール!
舗装されていない道路と細かなアップダウンで、気がつかないうちに足は疲弊していて、最後の10kmの足の重さといったら!
キツかったー、いやーいつ走ってもフルマラソンはキツイ。もう当分走りたくない、と言いつつ一年ぐらいたつとそろそろやってみようかなって気持ちになるんだから不思議。
ゴールには、クッキーやマフィン、果物の他にビールのエイドも。
(ちゃんと見なかったけれど、ノンアルコールビールだった気がします。)
通常10歳刻みのマラソン大会が多いんだけれど、ロマンチックマラソンは5歳刻みで1位〜3位の表彰がありました。
気が付いた時には表彰式が終わっていて一人表彰台に登らさせる、60~65歳男子の部1位の父、おめでとう!
そして私も35~40歳女子の部で3位に入賞できました、3時間44分と良いタイムではなかったけれど恐らく同じ年代の女子が10人くらいしかいなかったんじゃないかな。笑
商品はカマンベールチーズとパンと、ノンアルコールビール。
私よりも10分早くゴールにたどり着いた夫は35~40歳男子の部で10位、入賞はできなかったけれど、夫の年代でこの順位は快挙です。タイムはどうでもいいけど、順位を出したいんだっていう負けず嫌いの人に向いている大会かもw
とにかく全員完走できてよかったー、お疲れ様でした!
このあとは四人旅の最後の目的地ミュンヘンへ向かいます。
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