プラハで飲みまくり、おいしいチェコビールと、チェコのバドワイザー。
チェコは世界で一番、一人当たりのビールの消費量の多い国。
びっくりしたのが、ホスポダ(hospoda)と呼ばれるビアパブの数。
とにかく、どこにでも生ビールと軽いつまみを提供しているビアパブがあり、朝から飲んでる人もたくさんいるし、夕方ともなれば大賑わい。
私たちはAirbnbで借りた団地にあるアパートメントに滞在してたのですが、団地の中にも、住人向けのビアパブが5軒以上ありました。遊びに行ったプラハ動物園内や公園にも複数のビアパブが。
ちょっと笑っちゃうくらいの数なのです。
ビール消費量には自信のある私たちが、そんなプラハに、8泊9日滞在した際に飲んだチェコビールをご紹介。
プラハでは定番のビアホール。
ウ・フレクー(Pivovar U Fleku)
1499年創業の、プラハ最古の老舗ビアホール。1200人収容できるほど広い大型のお店です。自家製造のコクのある黒ビールが、創業当時から変わらない味を守っているということで、名物になっています。
ツアーでもよく使われるお店のようで、屋根のある席は団体客で満杯でした。予約をしていない私たちは、お店の中庭のような野外スペースに案内されました。
黒ビール400mlの値段は、59コルナ(約260円)。酸味も苦味もない、まったりとした優しい味わいの黒ビールで確かに美味しい。でも、黒ビールが大好きっていう人には、黒ビールっぽさが少ないから物足りないような気もします。料理も一品だけ頼みましたが、これも美味しかった。ローストポーク219コルナ(約940円)。
ジョッキが空になりかけると、ジョッキをお盆に載せたウエイターさんが無言で次のビールを置いていくので、いらないときには、コースターでフタをするのがルールのようです。
ご飯も、ビールも美味しかったけれど、観光地化されすぎてて私たちの好みのお店ではありませんでした。スタッフも無愛想だし、いらないって言ってるのに、「サービスだから」とパーリンカと呼ばれるチェコのアルコール度数の強いお酒を置いていこうとしたり(他のお客さんを観察していたけど、サービスなんかじゃなく、結構な値段を取られる。)地元の人たちが通うビアホールという雰囲気はありませんでした。
公式ページはこちら。
ウ・ズラテーホ・ティグラ(U Zlateho Tygra)
ビールは、ピルスナービール – Pilsner Urquellのみです。注文しなくても勝手にビールが運ばれてきて、メモ用紙にカウントされていきます。料理も簡単なものならあったようですが、私たちが行った午後3時、おつまみを頼んでいる人は誰もいませんでした。
すごく喉越しのいい、まろやかピルスナー、美味しい!!値段は、40コルナ(約170円)。プラハ観光地の中にあり、アクセスもいいので、ここはさすが定番になるだけのことはある。
スタッフの方も、名物ピルスナーを飲みながら和気藹々と仕事をしていて雰囲気もよかったです。
お気に入りのビアパブ。
私たちが気に入っていたのは、私たちの滞在していたアパートメントがある団地の中にあった、「Restaurace Bella」。
場所はここ。
わざわざプラハの中心部から離れた、こんな住宅地に行く人はあんまりいないと思うけど。笑
とにかく地元の人に愛されていて、いつも大混雑。ビールもご飯も安くて美味しいし、スタッフもスーパーフレンドリーで雰囲気もよかったです。
通常のビアパブは、それぞれがビールを製造しているわけではなく、2〜3種類のビールメーカーと契約し、そのメーカーの生ビールを取り扱っています。ここも、黒ビールと、ピルスナー、unfilterd(無濾過)の生ビールが2〜3種類の銘柄から選ぶことができます。料金は、生ビール500mlで30コルナ(約120円)前後と安い。ご飯メニューも大抵100コルナ(約430円)前後。
メーカー品なので、ビールに特徴があるわけじゃないけれど、生ビールだしunfiltedも選べるから十分美味しいし、何より安い。地元の人が、日常に気軽に飲みに行くのはこんなお店なんだと思います。
その他のビアパブ。
Zly Casy
とんでもない種類のクラフトビールを置いている、「Zly Casy」。ここもプラハの中心部からは結構離れていますが、夫がどうしても行きたがった場所。チェコ内で製造されているクラフトビールが随時数十種類、生ビールとして提供されています。
伝統的なチェコビールという感じではないけれど、すごく美味しいチェコ各地のマイクロブリュワリーが作るクラフトビールが、いろんな種類飲めるので、オススメ。
値段は1杯、60コルナ(250円)〜100コルナ(430円)とチェコのビアパブにしては高いけれど、クラフトビールだと考えれば、全然高くないと思う。
この日は日曜日で1階と地下の一部しか営業してなかったけど、平日に行くと複数のブースがあるようです。ブースによって置いてあるビールの種類も様々、平日は食べ物の提供もあります。
公式ページはこちら。
Nase Maso
ビアパブではないけれど、精肉店に、サンドイッチやステーキなどをその場で食べられる小さなスペースが併設された「Nase Maso」。
ここでは、食べたかったビーフタルタルステーキ159コルナ(680円)を注文。
ここの飲食スペースでクラフトビールが飲めたようですが、その時は気がつかなくて、持ち帰りにして、近所にあるビアパブに食べ物持ち込みの許可を得てそこで、生ビールのおつまみとして食べました。タルタルステーキが新鮮ですごく美味しかったので、クラフトビールを飲みがてらもう一回行こうと思ってたのですが、再訪問ならず、、残念です。
アメリカのバドワイザーと、チェコのバドワイザーは別物。
「バドワイザー」(Budweiser)の名称は、チェコのビール名産地・ベーミッシュ・ブトヴァイス(Böhmisch Budweis)の、「ブトヴァイス」(Budweis)にちなんだもので、もともとチェコビールとしてあった銘柄だったてご存知ですか?
私は、バドワイザーといえば、アメリカの赤と白のあのパッケージの!と思ってました。
チェコにもともとあった銘柄だったのに、アメリカの大手ビールメーカー、アンハイザー・ブッシュ社が、チェコに断りなしに、ビール名産地の「ブドヴァイス」にあやかろうと、1876年自らが発売したピルスナータイプのビールに「バドワイザー・ラガー・ビール」と命名してしまったんだって。
現在もヨーロッパの主な国でアンハイザー・ブッシュ社は商標「バドワイザー」を使うことが認められず、製品は「Bud」(バド)「Busch」(ブッシュ)の名前で販売されている。
このチェコのビアパブで飲んだ生ビールのバドワイザーは、チェコビールのバドワイザー。もちろん美味しいので、チェコに行った際にはバドワイザーも飲んでみてください。
プラハ滞在中のおすすめ観光ポイントについても書いています。
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