マラケシュとフェズとシャウエンとタンジェ、モロッコのメジャー観光地の印象を比較してみる。
2017年4月14日モロッコレンタカーの旅を終えてマラケシュでレンタカーを返却し、電車で向かった先はフェズ。
レンタカーを借りる前にマラケシュに4泊、レンタカー返却後に、フェズ、シャフシャウエン、タンジェと電車やバスで移動し、それぞれ数泊ずつ滞在したので、町の印象と感想まとめてみます。
レンタカー旅のまとめも書いてます!
便利で近代的な都会、アラビックな街マラケシュ
マラケシュ(marakkesh)と言えば、誰もが訪れるフナ広場。
大きなジャマ・エル・フナ広場は夜になると毎日たくさんの屋台が立ち並んで、観光客と、観光客からお金を取りたいマラケシュの人々で大混雑します。
そしてぐるりと旧市街(メディナ)を囲むこの城壁の中に、フナ広場を含めたマラケシュの観光地の多くが密集しています。
旧市街から出た新市街は、近代的で生活しやすそうな都会。
旧市街・新市街どちらも、観光客も住民もとても多い。でもなんでもあって便利、お酒の買えるカルフールもたくさんあります。笑
私たちが部屋を借りていたホストは、イタリアから移住してきた男性だったんだけど、マラケシュはアラビックな雰囲気だけど、なんでも揃っていて便利だし、ヨーロッパの人もたくさん住んでるし、ローカルの人も外人にとても寛容でオープンだから暮らしやすいと言ってました。イタリアではお酒を飲んでいたけれど、今は飲んでいないとも言っていたけれど。
フェズはどう?って聞いたら、観光で行くなら一日で充分、人が閉鎖的だから住みにくいよ、とのこと。
部屋の値段は、モロッコの他のエリアに比べると少し高いけれど、旧市街内には安い食堂もたくさんあるし、ローカルの人のためのお店と、観光客用のお店がいい具合にミックスされている感じでした。
文化の中心、保守的な迷路都市フェズ
次に電車でやってきたのは、フェズ(Fez)。ここもマラケシュと同じように、城壁で囲まれた旧市街がありその周りには新市街が広がっています。
現在の首都はラバトに移ったけれど、100年前くらいまではフェズが首都だったこともあり、今でもモロッコの信仰や文化の中心地になっているらしい。ちなみに、かなり昔(11世紀後半)にはマラケシュが首都だった時代もあるんだって。
これもマラケシュと同様に、電車の駅や大きなスーパーマーケットは新市街にあります。旧市街と新市街を隔てる門を抜けて、お酒の購入の為にこの日も新市街のカルフールへ。
実際の人口はフェズの方が少し多いみたいなんだけれど、私の印象としてはマラケシュの方が人が多くて近代的な大都会だったイメージです。フェズは新市街もマラケシュほどきらびやかではないし、言われたからそう感じるのか、モロッコ本来の歴史を大切にしていて、外交的ではないように感じました。
そして旧市街、メディナの迷路度はフェズの方が全然上。
マラケシュはメディナにも車が入れるのでカオス感はマラケシュが勝ちだけれど、フェズのメディナは車が通れないぶん道が細く入り組みすぎてて、GPSを持っていて方向感覚はある方の夫もなかなか宿に帰ることができない。
時たま現れる近道のような、建物内のトンネルがまた方向感覚を失わせる、、
そして宿の入口がこれです、右の写真の茶色いドア。わかりにくい。
でも小さな入口を入った中には、こんなに広々とした空間が。
でも窓はほとんどないんです。あえて外界から中の様子は分からないようにしているみたい。
宿の屋上からみたフェズのメディナ。
好き!爽やな青い町、でもお酒は買えないシャウエン
フェズの次にやってきたシャフシャウエン(Chefchaouen)、ここは人口5万人、100万人都市のフェズやマラケシュに比べたら、村みたいな大きさです。
青で統一された町なみと、山間にあり標高が高いせいか爽やかな空気、モロッコを旅行した人の中でもここが好きな人が多いのがよくわかります。
これは丘に散歩に行った時の写真ですが、この大きさや周りに緑が広がっているところも素敵。シャウエンの町もまた城壁で囲まれています。
青いペンキを塗りかけで終わってないところも、色が統一されていない「だいたい」なところもいい。人もマラケシュや、フェズやタンジェに比べて、穏やかな人が多く、営業されるようなことはほとんどなかったです。
スーパーマーケットはないけれど、商店や市場があるので買い物にも困らないし、野菜やお肉はスーパーで買うよりもずっと安い。シャウエンではキッチンと冷蔵庫がついた部屋に泊まっていたので、自炊をするのも楽しかったな。夕方になると、お魚屋さんも出ます。
ただ一つ、私たちにとっての難点は、お酒が買える場所がないこと。(探したらあるのかもしれないですが、私たちはフェズから運んできていたので探してないです。)
キッチンと冷蔵庫のついた部屋に泊まって、魚が食べれるとなれば、ビールでしょう!モロッコではぬるいビールしか飲んでなかったので、二週間ぶりの冷たいビール美味しかった。
雑多な国境の港町、タンジェ
ジブラルタル海峡を越えれば、もうすぐスペインなタンジェ(Tangier)、国境の町らしく、とても雑多な雰囲気でした。
旧市街のモロッコらしい趣も少なめで、新市街にはお酒を提供するバーも数多くありました。
お店も人も多いけれど、ご飯もあまり美味しいものに巡り会えず、雑な客引きも多く観光としてはイマイチな印象です。時間がなければ宿泊する必要はないかな。
宿の屋上からは海が見える!
モロッコ国内の移動
・マラケシュ〜フェズ(電車)
一人、206ディルハム(約2,400円)。荷物代はなかったし、座れたので快適でした。ただ、途中で人身事故があり到着は予定より3時間くらい遅れました。
・フェズ〜シャウエン(バス)
一人、60ディルハム(約700円)。荷物代は別途10ディルハム。
・シャウエン〜タンジェ(バス)
一人、45ディルハム(約530円)。荷物代は別途10ディルハム。
シャウエンから、タンジェに向かうバスの中からは、リフ山脈に雲が引っかかってる不思議な空が。
まとめ
長期で滞在しやすいかどうかは別にして、モロッコらしくって面白かったのはこの四つの町の中では私的にはフェズ。
食堂や、八百屋、肉屋や雑貨屋やスパイス屋なんかがぎっしりと並ぶ、ほそーい路地は夕暮れ時には地元の人でごった返し、異国情緒が満点です。
(写真では全然ごった返してないけどねw)
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