バルセロナ発着、両親とレンタカーで行く南フランス3泊4日の旅。
バルセロナで嫁の両親と合流した私たちは、バルセロナマラソンの翌日から4人でレンタカーを借りてフランスを目指しました。
両親の日本への帰国便があるので、今回のレンタカー旅で予定しているのは、3泊4日バルセロナ発着で、フランスの要塞都市カルカッソンヌ、フランス南部の町ペルピニャン、スペインのジローナです。
1日目、バルセロナからカルカッソンヌへ。
今回レンタカーをしたのは、centauro rent a car(バルセロナ空港支店)。
空港で借りれるのかなと思ったら、空港から専用のミニバンに乗って10分のところに受付がありました。
車のレンタル費用は、3日間で4,200円+フランス入国のための保険が1日9€。
借りたのは4人が乗れるように最安の車より少し大きめの、NISSAN JUKEです。
初日の走行距離が一番長くて、350kmほど。最初に一番遠くのカルカッソンヌ (Carcassonne)まで行ってしまい、3日間かけて観光しながらバルセロナに戻ってくる予定です。
カルカッソンヌがあるのはここ。
バルセロナからはすぐに高速にのって、海岸線上を北上します。
スペインもフランスも、乗った距離分の高速道路料金を出口で払う日本と同じ方式なので、わかりやすい。
料金の支払いは、クレジットカードで出来ることが多かったけれど、念のため小銭も少し用意しておいた方が安心。
高速道路の料金は、バルセロナからスペインの国境までの170kmで17€程度、フランス入国からカルカッソンヌまでの150kmで15€程度だったので、だいたい10km1€くらいな感じ。
途中のサービスエリアでおにぎり休憩を挟んだりしながら4時間ほど車を走らせます。
到着したカルカッソンヌの要塞は、期待以上に大きくて綺麗。
今回バルセロナから3泊4日でどこに行けるかなと地図を見て、なんとなく決めた目的地のカルカッソンヌ、来てみるまで知らなかったんだけど、フランス国内では、あの有名な観光地のモン・サン・ミシェルに次ぐ年間来訪者数を誇る一大観光地なんだって。
海辺のバルセロナから、フランスの山間の静かな町に来れたのも雰囲気が全く違っていて、なかなかいいチョイスだったかも。
城壁に囲まれた部分が一つの町になっていて、現在も城壁内にたくさんのレストランやホテル、お土産やさんがあります。
私たちが訪れた3月中旬はまだオフシーズンのようで閑散としていたけれど、夏は城壁内はすごい賑わいを見せるんだろうな。
夜は城壁がライトアップされて雰囲気が増します。
幾重にも重なる城壁、中世の時代にはどれだけ栄えていたんだろう。
夜の城壁内は、ますます人が少なくなって絵本の世界にまぎれこんでしまったような、夢見心地な気持ちになります。
2日目、カタリ派のお城巡りからペルピニャンへ。
翌日は再び、カルカッソンヌの要塞の中をお散歩してから、高速は使わずに山道を使ってペルピニャン(Perpignan)を目指しましました。
時間があるなら下道のが景色が見れて楽しい。
季節ではないから枯れ木が並んでいるように見えるけれど、ぶどう畑がずっと広がっています。
進む細い山道の所々には、小さなフランスの田舎町があって、その小さな町が風情のある小さな古城を中心に広がっていたりします。
この周辺にあるお城はキリスト教のかなり変わった超禁欲的な一派で、14世紀に滅ぼされた「カタリ派」の人たちが最後に立てこもったお城として知られています。
たくさんあるカタリ派の教会のなかでも、切り立った岩山の頂上に建っていることで人気のあるペイルペルテューズ(Peyrepertuse)城を見に行ってみることにしました。
ぱっと見、ただの断崖絶壁にしか見えないけれど、たしかに一部がお城の形をしているような、、
急カーブの続く山道を登っていくと、徐々に、お城があることがはっきりとしてきました。
車で行けるのは、ペイルペルテューズ城を頭上200m上に見上げるところにある駐車場まで。
エントランスで入場料金1人6.5 €を支払って、続く山の中の階段を20分歩いてお城を目指します。
こんなにロマンあふれる素敵な雰囲気なのに、観光客が全然いない!
ペイルペルテューズ城の中もゆっくり見て回ると一時間くらいかかるほどの大きさがあり、中には当時教会として使われていたスペースなんかも見ることが出来ます。
こんなに切り立った崖の上にあって、暮らしていた人たちはどのように物資を運んだんだろう、どこで農作物を育てていたんだろう、と想像を巡らせながら歩くのが楽しい。
「天空の城」と呼ばれる有名なお城はペルーのマチュピチュだけれど、ここもまた間違いなく天空のお城。
もう一つ、カタリ派が最後に立て籠もったとされることで有名なケリビュス城は時間がなくなってしまったので、駐車場から見上げただけ。
ここも入場料はペイルペルテューズ城と同じで6.5€でした。
3日目、コリウールと、ダリ美術館と、ジローナ。
3日目はペルピニャンを出発し、まずはスペイン国境から20kmに位置する、南フランスの漁村、コリウール(Collioure)に向かいました。
コリウールはカラフルな家並みが魅力でピカソやマティスが愛した村として知られているんだって。
ここもまた海に突き出たお城があり、城壁の外側をぐるりと歩くことが出来ました。
南フランスはお城だらけだなあ。
そのあとは、海岸沿いにそってドライブし、
フランスとスペインの国境付近に点在する小さな町をいくつも通り過ぎます。
スペインからフランスに高速道路で国境を越えた時には、一応あったパスポートチェックも、下道では警察の姿もなく、のどか。
最期の観光ポイントはフィゲラス(Figueres)にあるダリ美術館。入場料はガイドブックよりも値上がりしていて1人14€。
美術館自体が彼の作品になっていると言われるだけあって、様々な仕掛けがあり、だまし絵があり、すごいアクの強い美術館で最後の方はクラクラしてきてしまいました。
行けて良かったけれど、ダリが大好きだ、とは言えないかな。笑
4人の家族旅行もこの日がラストナイト、ジローナ(Girona)のピンチョス屋さんで打ち上げ。
ゆったりプランのはずだった合計9日間、なんだかんだで詰め込みまくってしまったけれど、無事楽しく過ごすことが出来て、一安心。
父母にとっても思い出深い旅行になっているといいな。
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