ニンビンのビアホイと絶品フォー!チャンアン・クックフーン・東南アジア最大のバイディン寺。
居心地の良かったホイアンの次に向かったのは、ニンビン(Ninh Binh)。ニンビンは省都ではあるけれど、特色のないベトナム北部の中都市です。ここには陸のハロン湾と呼ばれるタムコック(Tanm Coc)や、洞窟と渓谷の名勝・チャンアン(Trang An)、蝶々の楽園らしいクックフーン国立公園(Rung Quoc Gia Cuc Phuong)に行くために2017年10月31日〜11月4日までの4泊滞在し、そのうちの2日レンタルバイクをしました。
2日間の観光で、行きたいと思っていたところ全部行けた上に、来てから知った東南アジア最大の「バイディン寺」にも行って来ました。ニンビン自体も最初の2日は食堂を探すのに結構うろうろしたけど、ベトナムで一番記憶に残るフォーにも出会えたし、路上焼肉屋もあるし、ビアホイもあるし、市場も大きいし、いいぞ!ニンビン!
「陸のハロン湾」チャンアンとタムコック
チャンアンとタムコックは、奇岩渓谷の中を小川が流れる景勝地として複合世界遺産にも登録されていて、どちらもその小川を小舟に乗って楽しむツアーが有名です。私が事前調査(ネット)したところ、元祖「陸のハロン湾」として有名なタムコックは、自然の景色以外に現地の生活が垣間見えるところが売りのようで、チャンアンの方がベトナム人にも人気、川の透明度が高い、洞窟が多く管理がしっかりしている、結果チャンアンのが満足度が高いらしい、ということだったのでとりあえずチャンアンに行くことにしました。
夢のような景色でもう一度体験したいようだったらタムコックも行こう。
チャンアンでボートトリップ
ハロン湾ほど有名ではないにしろ、ベトナム内外から観光客が押し寄せる観光地のため、このボートトリップ、ベトナムにしては強気のお値段で、四人乗りのボートで、大人一人200,000ドン(1,000円)でした。結局行かなかったタムコックの料金は、大人一人120,000ドン(600円)とボート一隻150,000ドン(750円)なので、二人でボートを貸し切ったとしたら料金的には同じくらいかな。
船に乗る時にショートコースと、ロングコースのどちらがいいか聞かれたので、私たちはロングコースを選びました。ロングコース、時計を確認しなかったけれど2時間以上かかったような気がします。
遠目から見ると透明には見えない小川の水は、たくさんの植物が生えまっくってるだけで、小舟の上から見ると確かに透明。
確かにベトナムってこういうイメージだよなあ、という景色の中を、船頭さんがゆっくりと漕ぐ小舟から眺めます。
途中にいくつもの洞窟を進んで行くんだけど、ぱっと見洞窟があるかも分からないくらい小さなものもあるし、気をつけていないと頭をぶつけそうなくらいの大きさ。
カヤックなんかで自分たちで移動できたらもっと面白いのに、と思ったけれど、これは素人には難しすぎるな。
最初はワクワクしていたボートトリップですが、2時間以上の川下りと10近い洞窟でもうお腹いっぱい。こういう景観のところはそんなに数は多くなさそうだから行けて良かったけれど、一回で十分かなという感じでした。
何と言ってもわざわざ船に乗らなくても、チャンアン、タムコック周辺がずっとこういう景色で、
水牛やヤギもたくさんいてとてものどか、ボートトリップするお金を節約したい人なんかは散歩やバイクを走らせるだけでも楽しいかも。
ヤギはここら辺の名物(食べ物として)でもあり、路上ではヤギが闊歩している隣で、ヤギの肉が売られていたりもします。
タムコック
タムコックへは町の様子と、ボートの発着所、碧堂(Bich Dong)と呼ばれる洞窟寺だけ見に行きました。
小川は生活用の水路にもなっていて、水路に囲まれたところには民家だけでなくゲストハウスなんかもあって、ボートトリップをするよりも宿泊した方がいろんなものが見えて楽しそう!
東南アジア最大の「バイディン寺」
東南アジアで最大の仏教寺であるバイディン寺(Chua Bai Dinh)は総敷地面積7㎢、2010年に公開されたばかりのまだ新しい仏教寺院で、私たちが持っていた「地球の歩き方 ベトナム2006年版」にはもちろん乗っていませんでした(当たり前)。
チャンアンのボート乗り場からはバイクで20分ほどで着きます。
遠くに見える五重の塔のようなものが、バイディン寺の一部。
新しいだけあってお寺は綺麗で、お寺全体が丘に建てられていて丘の上からの見晴らしも良かったです。
見学自体は無料なので近くに行かれた際には寄ってみると面白いと思うな。
見学は無料なんだけど、バイクの駐車料金が15,000ドン(75円)、あと敷地内をバスに乗ると大人一人片道30,000ドン(150円)かかります。
地図で言う所の右上に駐車場、バス乗り場があって私たちはなんとなく周りに流されてバスに乗ってお寺の正門まで乗ってしまった(赤い線)けれど、徒歩でも全然行けると思う。入り口から五重塔までで片道1.5km、20分くらいかなあ。
正門から本堂まではずっと仏像が並んでます、その数500体、それぞれが違う顔、違うポーズ、そして違う意味をもってるんだって。
本堂の中は、金ピカ!
本堂から長い階段を登って行くと恵比寿様(今調べたら恵比寿様は日本出身らしいので、これは中国出身の布袋様かも)が。
布袋様の見ている景色、ここが一番良かったな。
敷地内に山に登れるような道もあったので気になったんですが、ちょっと時間がなくなり行けませんでした。
蝶々の楽園、クックフーン国立公園
近隣の観光をした翌日は、ニンビンからは片道50kmほど離れたところにあるクックフーン国立公園 を日帰りで訪れました。
まずは20km程度は大きな国道、バイクの人たちの積んでいる荷物がすごいw
植木だし、子豚(しかも10匹くらいいる)だし、たくさんのダンボールだし。
クラクション音もうるさいけれど、それ以上に埃がすごいので、ベトナムでバイクで遠出するならマスクとサングラスは必須。
途中からは長閑な田舎道に入って一安心です。
クックフーン国立公園、入場料は一人60,000ドン(300円)、絶滅危惧種の猿を飼育、研究しているミニ動物園に入るためには別途一人30,000ドン(150円)。
ミニ動物園は個人での見学は出来ず、ガイドさんと一緒にまわります。動物は猿と亀のみ。笑
クックフーン公園内は全長20km以上の広大な土地に広がっており、その敷地には2000種類以上の珍しい動物や、数多くの昆虫が生息しているそう。大きな池の周辺を散策出来たり、洞窟を見に行くための数キロのトレイルがあったりするけれど、一番のメイントレイルは、公園の一番奥に位置している樹齢1000年の巨木を目指す6kmほどのトレイル。
巨木自体はそんなに大きくなかったんだけど、複雑に絡み合った木とか、恐らく昆虫が切り抜いたんであろう円系の穴がたくさん空いた大きな葉っぱを観察しながら散歩するのはとても楽しかったです。11月上旬、ニンビン周辺はすごく暑かったけれど、国立公園内は涼しくて快適でした。
意外にもアジアの観光客よりもヨーロッパからのツーリストが多かったです。ガイドさんをつけていれば珍しい昆虫なんかも見られるみたいなんだけど、個人で散歩していた私たちが発見出来たのは手のひらサイズの大きなバッタとたくさんの蝶々くらい。
ニンビンから行くと片道1時間半くらいかかるし、ちょっと地味な観光地ではあるかもしれないけれど、私たち的には行って良かったです、クックフーン国立公園。
ニンビンでオススメのフォー
これは鴨肉(アヒル肉?)と、魚のすり身のフォーなんですが、ベトナム滞在1ヶ月の間、一日一食は食べていたフォーの中でも一番思い出に残るフォーです。このすり身がふわっふわで、鶏出汁が濃ゆくってとっても美味しいのでニンビンに行かれた方は是非。
フォーは30,000ドン(150円)。
朝の9時くらいには閉まってしまうのですが、朝食の一番込み合う時間帯7時くらいには地元の人で大混雑で、少し待たないと入れない感じでした。
地図でいうとこの交差点らへん。
ビール好きはこの辺りの食堂に行くといいと思う
先ほどのフォーのお店を少し北上したところにあるNha Hang Trau Vang では2リットルの容器に入ったビアホイが60,000ドン(300円)で飲めます。
食堂というよりレストラン風の小綺麗で大きめの建物で、食べ物も美味しかったです。お肉と野菜の炒め物がだいたい100,000〜150,000ドン(500円〜750円)で一皿2人前くらいの量があります。
山羊肉とレモングラスのサラダ(?)、薄めのライスペーパーでハーブと共に巻いて食べます。
チャーハンやフォーは50,000ドンくらい、鍋料理400,000ドンくらいから。ニンビンのレストランは山羊料理推しのところが多く山羊鍋もありました。
あとLuong Van Tuy 通りにはビアホイもあるし、麺屋さん、鍋屋さん、焼肉屋さんなんかが夜になると路上にプラスチックのテーブルと椅子を並べます。安く飲むんだったらこっちの方がいいかな。
焼肉屋さんには豚、牛、鶏の他に、タコやカエルもあります。鶏の手は食べることがほとんどない。
味的にはタイ料理の方が好みだけれど、ベトナム料理は種類が多くて本当に面白いし、酒飲みへの懐が深すぎです。笑
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