サパ、ビアホイと雨の棚田。世界最長のロープウェイ(6,293m)はサパにあり!
ニンビンからは頻発しているローカルバスでハノイへ、そしてバスを乗り換えてベトナムの避暑地、高原地帯にあるサパに向かいました。サパといえば、棚田とモン族、あとはベトナム最高峰ファンシーパン山があるし、ベトナムで一番空気が綺麗らしいし、棚田を見ながら自分たちで歩けるコースをトレッキングしたりジョギングしたりしようと楽しみにしていたんですが。
滞在した5日間ずーっと雨!そして、真冬でもこんなに寒くならない、と地元の人が言うほど冷え込んで、ほとんど部屋で過ごすことに!
それでも、一日はバイクを借りて雨の中棚田を見に行ったし、雨の切れ間を狙って散歩もしたし、いい感じのビアホイも見つけたので、そんな話w(ビアホイの話、そろそろしつこいですかね?)
サパの町
サパの町は意外とゴミゴミしていて、想像以上に大観光地って感じでした。旅行者も多かったけれど、ベトナムの人も多くって町の中心地を歩いているとニンビン省の省都ニンビンよりもずっと人が多い感じ。
町の道路はいろんなところが工事中で水はけが悪く、交通量も多い、けれどさすがに山の中なので空気は良かったです。
町から少し離れたところには大きなホテルがバンバン建設中。観光地・避暑地として人気があるとはいえ、いくらなんでもこんなに需要があるのかなー?
もっと心温まる感じの小さな規模の町を想像していたんだけどなあ。
ここもまたメインロードはバイクとタクシーとトラックでごった返していました。本当にベトナムは気持ちよくジョギングできる場所がない!
その上トレッキングマップに記された、棚田の絶景ポイントや小さな村に行こうとすると、観光客から入場料を取るためのゲートがあったりして。
小さなカットカット村のツーリスト用の地図まで。
うーーん、こう言う感じなのねー、観光客がたくさん来たらこうなるよねえ、、カットカット村の周辺はモン族の格好をした、旅行者なんかも大量に歩いてました。もちろんそういうのが好きな人がいるのも理解できるしやってもらって構わないんだけれど、私たちは旅行が大好きなくせに、「これぞ観光地」みたいな空気が苦手なのでドン引き、、
モン族の格好の本物のモン族の人に連れられて、ホームステイやトレッキングに向かうグループもたくさん見かけました。全然それも構わないんだけれど、モン族の人はスマホ見っぱなしで連れているグループを振り返りもしてない始末、、(もちろん当たり外れがあると思います。)
ニンビンから一日かけて移動して来た私たちが、サパに到着したのはもう開いている食堂を見つけるのも難しいくらいの静まり返った夜。遠くに山のシルエットが見えて、空気は冷たくて、山小屋風の可愛らしいホテルには大きなトレッキングマップが貼ってあって、「これはハノイに帰るのを遅らせて一泊くらい延長しちゃうかもしれない。」なんて前夜はうきうきしていたのに。
と言っても、もちろんサパが悪いわけじゃないです。期待する方向性を間違えた私が悪いんだし、せっかく来たのだから、出来るだけ楽しもうと思ったけれど、これで連日天気がよくないとなると、なかなか、、なかなか、、
(私たちのサパ滞在中に、ベトナム中部に大きな台風が直撃していたようで、一週間ほど前に滞在していたホイアンはこの時こんなことに。天気悪い程度で愚痴っている場合じゃないよね。その後の被害があまり拡大していないといいけれど。)
雨の棚田
青空が見えるのを待っていたら、ハノイに戻るまでの日にちがなくなってしまったのでサパ滞在4日目、濃霧&小雨の中バイクを借りて、サパ郊外の棚田で有名な集落まで足を伸ばしました。
サパの町を出ると、少し標高を下げるせいか、だんだん霧が晴れてきました。でも寒い、、
午前中、棚田とは逆方面にある滝を見にバイクを走らせてもらったところ、雨に降られてすっかり冷え切ってしまった夫は、本当は仕事忙しくて遊んでる場合じゃないこともあり「棚田って今までも結構見てきたよね」とボヤいていたけれど、これを見なかったらそれこそ何しにサパまで来たのか分からない、と思い込んでる私の希望通り棚田を望む展望台や、棚田の中にある小さな集落に向かってくれているので、私は通常よりもテンション高めで景色を褒め称えてます。笑(何せ、バイクの後ろの席は運転手のおかげで雨も風も結構防げるので寒くないし。)
おっ!なんかそれっぽくていい感じ。ね?
徐々に霧も晴れてきて、全貌が見えてきました。
こんなに広範囲に広がる棚田はみたことがないかも!
美しく丁寧に、丘の一番上まで段々にしていて律儀!
広がる棚田にある民家が、味があって可愛らしい!
曲線が美しい〜。
・・・
始終晴れ間は覗かなかったけれど、雨は止んだし、思った以上に広くって綺麗な棚田を見に来れて良かったです。
一週間くらい前までは、サパではなく、この辺りの集落にある民泊の宿を予約していたんですが(Booking.comとかにもたくさん掲載されている)、期待とは裏腹にこの辺の集落も結構ツーリスティックでした。ホームステイやトレッキングがサパでは人気のあるアクティビティだし、そりゃそうか、、
天気もこんな風だったので、サパの町に宿を取り直していて本当に良かった、、景色は素晴らしかったけれど!
私たちが行った11月でも、晴れていればもっと感動できる景色だったんだと思うけれど、宿の方が言うには、9月が一面がゴールドでとても美しいらしいです。もし、ベトナムから中国に抜けようとかいうことがあったら、その時期を狙ってみようかな。
ベトナム最高峰、ファンシーパン山と世界最長のロープウェイ
ベトナム最高峰の山、ファンシーパン(Fansipan/標高3143m)には、2016年にサパからのロープウェイが完成しました。そのロープウェイ、全長が6,293m、出発点と終着点の標高差が1,410mで、世界一長いんだって。ロープウェイがある時点で自分たちで登る気はなかったし、ロープウェイも全然乗る予定はなかったけれど、乗り場だけ興味本位で見に言って来ました。
ロープウェイの投資総額は4兆4000億VND(約240億円)らしんだけれど、乗り場はガラガラでこれ採算合うのかなと心配になってしまいます。
やたらとゴージャスな乗り場。チケットは600,000ドン(3,000円)。
乗り場から見るファンシーパン山方面、どれがその山頂かは不明、、
ファンシーパン山はインドシナ半島最高峰で、ロープウェイの完成した現在は、登山客を見込んで山頂付近に4~5つ星ホテルや観光施設を建設中らしいんだけれど(サパの乗り場付近にも大きなホテルを建設中でした)、これ需要あるのかなー?
ヨーロッパアルプスみたいに、自然が超綺麗で世界中から観光客が来るような場所でロープウェイや高級ホテルはアリだとは思うけれど(好きではないけど)、サパの山は素朴さが売りというか物価が安いのを楽しんでる人も多いと思うのに、そこまでやっちゃって大丈夫かな、という感じがしました。
サパの町から10kmくらい離れたところにあるLove Waterfall(Suối vàng Thác Tình Yêu)の駐車場からはファンシーパン山にのぼるためのトレッキングマップがあって、登山口になっているみたい。
インターネットで調べてみたときには登りで2日かかるっていう情報を見たので辞めちゃったけれど、ここからだったら頂上まで片道11,2kmらしい。それなら日帰りで帰って来れそうだし、登ってみたかったな。
サパのビアホイ
大きくはないサパの町の湖周辺には観光客相手のちょっと高めの食堂がずらりと並んでいて、欧米系の料理や、この辺で有名なマス料理を出しているんですけれど、この町でも地元の人が飲みに来るビアホイ見つけました。
ビアホイは1リットル20,000ドン(100円)、サパの町では大抵のお店で、小瓶のビールや缶ビールが一本15,000ドン(75円)するのでやっぱりビアホイは安い。
ネム・チュア(Nem Chua)という発酵系のちょっと酸味のある豚のソーセージはおつまみにぴったり。一本10,000ドン(50円)。
大型冷蔵庫の中にビアホイ樽が入っているようで、冷蔵庫から直接注いでくれる食堂が多いです。
寒すぎてビールをたくさん飲める感じではなかったので、ベトナムで初めてのビール以外のお酒も購入してみました。実際、地元の人はビアホイよりも焼酎やウォッカなど度数の高いお酒をお猪口のようなグラスで飲んでいることが多いです。
自家製っぽい焼酎を味見させてもらいながら二種類、その辺に転がっているペットボトルにいれてもらいました。茶色の方は梅酒みたいな感じ。確か一本10,000ドン(50円)。
このビアホイ、地図でいうとこの辺りです。安いビールを求めている人は是非!w
外見はこんな感じ。
ここのビアホイは軽いつまみのみで、料理はあんまり置いていません。
天気が悪くって寒かったので、すっかり風邪気味になってしまったサパでは、ビアホイで一杯飲んだあとは、毎晩のようにベトナム版鶏鍋を食べてました。
1鍋につき、鶏肉半羽(とはいうけどめちゃ多く感じる)で、野菜やインスタント麺なんかはお代わりし放題な感じで、250,000ドン〜300,000ドンくらい(1250円〜1500円)。味付けはお店によって少しずつ違受けど、そんなに癖のある味ではないです。
最終日、ハノイに向かうバスから見えた久しぶりの青空!
この辺り景色も綺麗だし、観光客もあまり多くはなさそうだし、次ベトナム来るときはこのソンホン川周辺の小さな村とか良さそうだなー。泊まれるような施設あるのかな。
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