【モロッコレンタカー旅 その1 】ルート決めと謎のレンタカー会社 Air Car。
ポルトガルの次に飛行機で向かったのは、アフリカ大陸の北部にあるモロッコのマラケシュ。私たちにとってはアフリカ大陸は、エジプトに続いてまだ2カ国目です。
滞在期間は気候の良さそうな4月に3週間ちょっと。そして最大の問題は、イスラム圏の中では寛容だとはいえお酒を買える場所が限られていること。出した結論は、レンタカー。笑。
モロッコ旅のルート決め。
バスかレンタカーか?
旅行に関してはリサーチをしまくって、数ヶ月前には旅程組みがだいたい終わっている私にしては珍しく、マラケシュに到着した時点で、まだモロッコ旅のルートを決定できていませんでした。プラン案は二つ、バスでのんびり大きな町を周るプランと、レンタカーを取り入れて田舎まで足をのばすプラン。
バスでのんびりプランは、マラケシュ、エッサウィラ、フェズあたりのモロッコの個性的な観光代表地をゆっくり転々と回るもの。モロッコは移動費が安そうだし、恐らくこちらの方が安上がり。
このプランも魅力的だけど、お酒が買えるらしい町のみを選択しているので、サハラ砂漠にも、モロッコ旅で一番行きたいアトラス山脈にも行くことは出来ません。
どれだけお酒に振り回されて旅行をしているんだって話だけれど、これだけは私たち夫婦のスタイルなので仕方ありません。笑
(モロッコのお酒が買える町についてはこのブログを参考にさせてもらいました。ありがとうございます!)
【モロッコ】イスラム教国でも飲みたい!モロッコでお酒が買える場所まとめ
日本にいる時点から構想を練っていたのは、レンタカープランで、モロッコ滞在中の約半分の期間はレンタカーを借りてアトラス山脈をゆっくり越えつつ田舎エリアを周るプラン。
アトラス山脈は隣国チュニジアまで伸びているけれど、ドライブルート上は大まかに水色の辺り。このプランだったら車でお酒を運びながら、行ってみたかったドゥルスリ湖にも行けるし、サハラ砂漠を見ることも出来そう。
ただ、芸術の町と言われ、魚が美味しいらしいエッサウィラに寄ることは日程的に厳しいだろうし、何よりそんな田舎にwifi環境があるとは思えないので、仕事ストップが必須です。
でもどうしたって、レンタカーのがわくわくするんだよなあ、、ということで結局はレンタカープランにしました。
モロッコレンタカー旅のスケジュール
マラケシュでレンタカーをしたのは4月6日〜14日の8日間。マラケシュ発着でモロッコの真ん中辺りを時計回りに周遊することにしました。モロッコ北部の大都市間は高速が走っているらしいけれど、南部は細い道路しかないと聞いたので移動距離は毎日250km前後に調整し、宿泊が可能そうな大きさの町を探した結果スケジュールはこんな感じになりました。
この中で日本人バックパッカーがよく行くのは、トドラ渓谷とメルズーガ(サハラ砂漠へアクセスしやすい砂漠の町)かな。
1日目:Ouzoud
2日目:Imilchil
3日目:トドラ渓谷
4日目:メルズーガ
5日目:Nkob
6日目:Skoura
7日目:Taliouine
8日目:Imlil
9日目:マラケシュでレンタカー返却
マラケシュでレンタカーを借りる。
レンタカーは48時間前までキャンセル料が無料なので、構想を練っていた日本で、キャンセル見込みですでに予約済み。いつも通り、レンタカー比較サイトの Rentalcars.com から予約しました。
最安値の車で、予約料金は8日間で約16,000円、一日あたり約2,000円です。(フルプロテクションには入っていない金額です。)
レンタカー配給会社は「Air Car」。
私がネットで検索してた時には、モロッコでレンタカーをした人の日本語の体験記はほとんどなかったんだけど、レンタカーはモロッコ旅のまあまあメジャーな手段のようで、大手のレンタカー会社もいくつかありますが、値段は高かったです。
ちょっと不安だったのでマラケシュ到着翌日に、記載の住所までジョギングがてら下見をしに行ってみました。
一応看板らしきものがあったけれど、ここかな、と思う場所は人気がなくてドアも閉め切ったまま。
ドアの横には、正解の番号のよく分からない、電話番号と思しきものが。
うーん、不安だ。。
最悪借りられなかった場合にはバスでのんびりプランに変更しよう、と話し合い、場所自体は間違っていないようなので、レンタカー当日同じ場所に出向きました。
到着早々、Air Car の敷地内にいたおじさん達が、「ここね、潰れたよ。もう電気が通っていないだろ。」だの、「確か〇〇ショッピングモールに引っ越したんじゃなかったかな。」だの不安にが増すようなことばかり言ってくるので半ば諦めかけていたんですが、あのよく分からない番号に電話してみると、繋がり、無事スタッフに迎えに来てもらうことが出来ました。
そして借りる予定の車に3人で乗り込み、中心街からは少し離れた住宅地の中にある旅行会社のカウンターへ。看板も出ていなかったけれど、その旅行会社にあるデスクの一個がどうやら Air Car の受付のようでした。
こんなの、絶対誰も分からない!
むしろ、スタッフと思われたおじさん以外には誰も関係者はいなさそうだし、そのおじさんがたった一台の自分の車を貸し出しているだけなんじゃ、という雰囲気でした。笑
そしてなんとか借りることが出来た車がこちら。
いつもより念入りに車のボディの傷をチェックして、
いざ、出発!
お酒の買い出しと、マラケシュ脱出。
出発そうそう、まず目指したのはショッピングモールに入っている大手スーパーマーケットのカルフール。
カルフールはフランス資本なので、お酒売り場があります。
一応無類の酒好きとはいえ旅行好きでもあるので、その国で作られているお酒にこだわり、8日分のモロッコ産のビールとワインを購入。
ここから市街を避けて目的地に迎えばよかったんですが、Google Map のナビを利用してしまったので一旦マラケシュ市街を目指すことになってしまいました。市街地は、入り乱れる車や人で大混乱。
Google Map はあんまり一方通行の道路を把握していないようで(多分Maps.meの方が一方通行は得意。でもルートを間違えてしまった時に再検索をしてくれないところが、方向音痴的にはとても難しい。)、ナビ通りに進むことは出来ず、車の流れに逆らわないように、事故らないようにしていたら、絶対にレンタカーで来たくないと思っていたメディナ(旧市街の迷路のようになった細い道)に迷い込んでしまいました。
なんとかメディナ脱出した後も、馬車や
なにか事故現場や、ヨーロッパやアメリカ運転中は見かけない光景が目白押し。
マラケシュの郊外に出るまでに2時間くらいかかり、その頃には二人ともぐったり。
マラケシュでレンタカーをする場合には、マラケシュ近郊の運転が何よりも一番大変なので、運転前に地図を良く見て、市街を避ける大きな道路に出れるように自分でルートを決めておくことが大切です。
郊外に出て一安心で、モロッコ初めての給油。
ちなみに、Air Car では、「ガソリンはメモリ2まで入っているから、それ以上で返してね。」という独自のルールで、元々のガソリンはあんまり入っていませんでした。
ガソリンの料金は、1リットルあたり10.54ディルハム。私たちの滞在時は1ディルハムがおよそ11.5円だったので、120円しないくらい。
なんとかマラケシュ脱出に成功、レンタカー初日は西に160km、大きな滝のある観光地 Ouzoud を目指します。
つづく。
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