スリランカの移動まとめと紅茶鉄道、インターネット環境やSIMカードのこと

November 12, 2019

2019年6月27日〜7月24日の約1ヶ月スリランカを旅しました。スリランカブログの最後に、スリランカでの移動とインターネット環境を書いておきます。

今回旅したのは島の南西部分のみで時計回り、前半はバスと鉄道で、後半は両親が合流し貸切タクシーでの移動でした。

島国スリランカへのフライトは、スリランカ航空を利用して、デリーからの往復チケットが22,500円/人でした。スリランカ航空は成田〜スリランカの直行便も出してて、私の両親はそれを使いました。
インターネット環境やSIMカードに関しては、わざわざ書き記す必要もないくらいにクセがなかったですが、一応書きます。

どなたかの参考になれば!

バス移動

ネゴンボ(Negombo)からコロンボ(Colombo)へ

滞在していたネゴンボのリゾートエリアから、町の中心にあるバスターミナルまではタクシーを利用し、260ルピー(150円)でした。借りていた部屋のホストの方が呼んでくれたのは、トゥクトゥクではなくクーラーの効いた小さな乗用車で、距離にして4km強あったので、今思うとスリランカのタクシー激安。

ネゴンボ〜コロンボ間はバスが頻発していて、ローカルバスとエアコン付きバスが選べます。私たちはエアコン付きで、途中停車しないバスに乗り、料金は150ルピー(90円)/人でした。エアコン無しで、小さなバス停にも停まるローカルバスであれば半額程度。コロンボまでは40kmくらいあり、乗車時間は1時間半ほど。スリランカのバス料金も、やっぱり激安だなー。

コロンボ(Colombo)からヒッカドゥワ(Hikkaduwa)へ

コロンボからヒッカドゥワへは、コロンボのバスターミナルで人が集まるまで30分ほど出発を待ちました。残念ながらこの路線はエアコン付きバスはなかったです。料金は144ルピー(85円)、距離は120キロ、乗車時間は3〜4時間だったと思います。

当初はネゴンボからヒッカドゥワは、海沿いを走る列車を利用しようと思ってたんですが、ストライキがあって列車が動いていなかったのでバスで移動することに。
結局利用しなかった列車は、ネゴンボ〜ヒッカドゥワは乗り継ぎのいい便は日に1本しかなかったので、バス移動の方が時間的には楽かも。コロンボ発着の列車移動であれば便数も多いし、風情があってとても良さそうです。

バスが通る道路もまた海沿いなので、海は見えます。

ヒッカドゥワ(Hikkaduwa)からマタラ(Matara)へ

ヒッカドゥワからマタラ行きのバスは、20分間隔くらいでバスターミナルを通過しましたが、始発ではないので混んでいて乗れずに2本見送りました。
3本目で無理やりに乗り込んだバスはヤン車で、大きなスピーカーとこだわりのデコレーションで、ガンガンに音楽がかかっていてちょっとうるさかった。バスの運転手は荒い運転の人が多いけれど、この時のドライバーは特にオラオラ系でした。バスが何往復するかで自分の稼ぎが決まるのか、早く仕事を終えたいのか、みんな異様に飛ばしたがります。
南スリランカの移動の要となるマタラまでのバス料金は、150ルピー(90円)。距離65kmで所要時間は2時間ほど。

マタラ(Matara)からウェラワヤ(Wellawaya)へ

マタラからは、ダイレクトでエッラに行くバスがあれば乗りたかったのですが、「エッラに行くならウェラワヤで乗り換えだ」とみんなが口を揃えて言うので、ウェラワヤ行きのバスに乗りました。
ウェラワヤまでは距離140km、250ルピー(150円)で所要時間は4時間くらいだったかな。

ウェラワヤ(Wellawaya)からエッラ(Ella)へ

ウェラワヤはエッラが目的地の旅行者が、強制的に立ち寄る場所だからか、強引でインド的な客引きが多かったです。

バスを降りた途端に旅行者を取り囲むおじさん達に、「エッラ行きのバスはないからタクシーに乗るしかない」、「トイレはない」、「いくらならいいんだ!」と叫ばれ、スリランカでこの手の人に出会ったのが初めてだったので辟易しました。
ウェラワヤに到着した時は大雨が降っていたし、客引きはうざいし、トイレに行きたすぎたので、一回落ち着くために近くにある食堂に行きましたが、どのメニューも通常の4倍くらいの料金だったので断念。しつこく付きまとう客引きを交わして、バスを降ろされた元の場所に戻ってみると、すぐ裏がバスターミナルでした。トイレもあったし、エッラまでのバスももちろんありました。

エッラまでのバス代は70ルピー(40円)、30分ほどで着きます。

紅茶列車

移動でありながら、これをスリランカ観光の主要目的としている旅行者もいるほど人気のある、通称「紅茶列車」。紅茶畑の中をのんびりと走る紅茶列車は、エッラ〜ヌワラ・エリヤ(Nuwara Eliya)間がメインエリアで、私たちはエッラからヌワラ・エリヤよりもさらに北にあるキャンディまでこの列車に乗りました。

スリランカの列車は1〜3等車の3つのクラスに分かれていて、1等車は指定席のみ、2等車と3等車は指定席と席なしのチケットがあります。
1〜3等車の指定席は事前購入が可能で、席なしのチケットは当日のみの販売。インターネットでは今のところ時刻表の確認はできるけれど、チケットの購入はできないので、指定席を事前に購入したい場合には、駅の窓口に行く必要があります。

私たちはエッラからキャンディに移動する日の2日前に、エッラ駅にチケットを購入しに行きました(列車のチケット購入時にはパスポートが必要で、支払いは現金のみでした)。

1等車はクーラーがついていて窓を開けることは出来ないらしかったので、2等車のチケットが欲しかったのですが、大人気路線のエッラ〜ヌワラ・エリヤ間は前々日ですでに2等車の指定席は売り切れていました。残る選択肢は、1等車または3等車の指定席か、当日に指定席なしのチケットを買うか。

エッラ〜キャンディ指定席の料金は、1等車は1200ルピー(720円)、2等車は600ルピー(360円)、3等車は400ルピー(240円)。

こちらは席なしの当日券の料金です。

エッラ〜キャンディ間は2等車は310ルピー(180円)、3等車は175ルピー(105円)。

私たちはちょっと考えた末に、3等の指定席を購入。

当日。どうやら、私たちの乗る3等車両が進行方向の先頭の様子。やった!

たまたまかもしれないけれど、私たちの乗車した3等車は、外国人専用の貸切車両になっていて、指定席を持った乗客以外は別の車両に乗るように指示されていました。

同じ車両だったのは10人ほどのヨーロッパからの団体ツアー客、4人がけのボックス席は私たち二人で使うことができたし、ツアー客が下車したヌワラ・エリヤ以降は車両全体がほぼ貸切で、その上先頭車両。
購入時は妥協した3等車だったけれど、結果一番ラッキーな席でした。

私たちの列車に向けて、手を振ってくれるバスの乗客たち、みんな可愛い。

列車の乗客もみんな身を乗り出してかなりのハイテンション。

時速20km程度で走っているから危なくないのもあって、連結部分の乗車口からみんな身を乗り出したくてしょうがない様子。

私たちもで団体客が下車して空いたあとにやってみたけれど、確かに気持ちいい!

無数にある小さな駅に停車しながらゆっくりゆっくり進む紅茶列車は、数十年前タイムスリップをしたようなどこか郷愁を誘う景色。

二人とも電車好きじゃないし、全く詳しくないのが残念なんだけれど、何十年もの間手入れをしながら丁寧に使ってきたであろう列車や貨物車や駅舎、そこで昔から同じ様子で働いているであろう、旗を振り合図を送る駅員さんの姿は趣きが溢れすぎでした。

車窓からはどこまでも広がる紅茶畑。

いくつものトンネルを抜けて山を登り、橋を渡り、密林を超えて。

ツアー客が下車したヌワラ・エリヤ以降も素晴らしい景色は続き、飽きることなく外を見続けました。ヌワラ・エリヤから1時間ほどキャンディ方面に進んだエリアでは茶畑で働く人たちも多く見かけるように。

カラフルな作業着に身を包んだ彼らが真緑に茂った茶葉を摘む様子は、色彩豊かで、遠目に見ると楽しげに見えたけれど、街中で見るスリランカの人々よりもずっと日に焼けていていました。茶摘みの仕事には、職業の選択肢の少ないタミル人が低賃金で雇われているよう、炎天下の中の農作業は疲れる仕事だろうな。

キャンディ駅まであと2時間ほどのところで買ったサモサ。

果物やナッツやジュースを売る人たちは、駅構内で列車が停車するたびに何人も乗ってきて商売をしていたけれど、食事になりそうなものはあまり見かけなかったので、持参の食料が多少あると安心だと思います。トイレはあります。

スリランカ列車のタイムテーブルはここから確認が可能です。
http://slr.malindaprasad.com/index.php

エッラからキャンディの タイムテーブルはこちら。
http://slr.malindaprasad.com/index.php?from=ELL&to=KDT

私たちは9:23にエッラを出発し、15:51にキャンディに到着する列車に乗りました。距離にしてたった150kmなのに乗車時間は6時間半!
とても悠長なスピードですが、この区間のバス移動はもったいないですよー。

タクシー移動(家族旅行)

キャンディで両親が合流した後は、4人グループで荷物が多かったのもあり、毎回宿泊した部屋のホストや、宿のオーナーさんに頼んでエアコン付きの大型のバンを手配してもらいました。

キャンディから空港往復

キャンディ滞在中、私の両親をバンダラナイケ国際空港まで迎えに行ったタクシー料金は9500ルピー(5,700円)。

最初は私一人で空港まではバスで移動し、両親合流後にタクシーを拾おうかと思ってたのですが、配車アプリで料金を確認すると、少し大きめの車だと空港からキャンディの片道でも7000ルピー(4,200円)前後。往路のバス料金は100円程度だと思うけれど、そのほかにかかる手間と時間を考えて、キャンディのアパートメントから発着のホストの方が手配してくれるタクシーを利用することにしました。何も心配する必要なく、行きのタクシーは眠ってしまえてとっても楽でした。

正午過ぎに出発し、到着時刻ぴったりにスムーズに二人と合流して、キャンディに戻ってきたのは夜の21:00、所要時間およそ9時間。

キャンディ(Kandy)からシーギリヤ(Sigiriya)へ

空港まで送迎してくれたドライバーさんに、再度お願いしました。
キャンディからダンブッラまでと、さらに10km先のシーギリヤ(Sigiriya)までは同料金だと言うので、私たちの欲張りプランは、キャンディを出発してノリタケアウトレットとスパイスガーデンに寄って、ダンブッラの予約しているホテルに荷物を置いて、シーギリヤまで。

これも最初に聞いた時の8000ルピー(4,800円)でいいとのこと、わがまま言ってすみません。ありがとうございました!(シーギリヤからダンブッラの帰路はバスを使いました。)

(道中の様子はこちら → 【ダンブッラ前編】シーギリヤロックとピンドゥガラロック、タミル人のお祭り(※閲覧注意)

他のアジアの国々でも何度も聞いたことのある話だけれど、このドライバーさんの話によると、スリランカでも大きな車ほど税金が高くて車体本体の値段の300%くらいの税金が取られるそう。詳細曖昧ですが、大型バンは中古で700万円くらいするらしい、でも中古車を10年乗っても再度中古で販売することが出来るみたい。日本からの中古車の部品を取り扱うお店を数多く見かけたので、本当に使えなくなるまでは整備して乗り続けるんだろうな。

そういえば、スリランカではスズキの車がめっちゃ走ってました。我々のファミリーネームはスズキで日本ではスズキの車に乗ってます、そして川崎在住。車の話になった時に、この自己紹介は世界共通の鉄板ネタです(笑)。

ダンブッラ(Dambulla)からネゴンボ (Negombo)へ

日本でも旅中でもタクシーを使うことがなく知らない世界だった”タクシーのアレンジ”に味をしめた私、ダンブッラのホテル「The Green Edge」のオーナーさんにお願いしたのは、The Green Edgeから、ヘリタンス・カンダラマホテルに連れて行ってもらい、翌日ヘリタンス・カンダラマホテルに迎えにきてもらって、The Green Edgeで荷物をピックアップして、その後ネゴンボでの貸切一軒家に送って欲しいというもの。これはキャンディでお願いしたドライバーさんの相場よりかはちょっと高額な気もする、14,000ルピー(8,400円)でした。道中にはカシューナッツで有名な村ギリウェッラ(Giriulla)と、スーパーマーケットに寄ってもらいました。

ギリウェッラ村のことは『スリランカナビ』という、スリランカ旅行中お世話になったサイトで知ったんですが、ここのカシューナッツは新鮮でとても美味しく、町のスーパーマーケットで買うよりもずっと安かったのでおすすめです。

ネゴンボ(Negombo)から空港へ

最後の町ネゴンボ からバンダラナイケ国際空港までは距離にして20kmもないので、トゥクトゥクや小さなタクシーで簡単に安く行けますが、4人で乗れてエアコンのついた貸切バンをお願いし、3,000ルピー(1,800円)でした。これはちょっとボラれたと思うけれど、まあいいか。

バンダラナイケ国際空港は小さくて可愛らしい。

インターネット環境

スリランカSIM

書くことがないほど簡単だったスリランカSIMは空港の到着口を出たところに、ダイアログ(Dialog)、エアテル(airtel )等いくつかの取扱カウンターが並んでいて、パスポートの掲示だけでその場で購入可能です。私たちは二人とも、そしてのちに到着した父も最大手とされるダイアログのSIMカードを購入しました。

私たちはツーリストプラン 10GB で30日有効の1,299ルピー(780円)のものを。父には3GB(だったかな?)の399ルピーのものを。使い切ることはなく、チャージはしませんでした。

インターネット環境

貸切アパートメントやホテルには必ずWiFiがあり、速度も特に問題がなかったです。ただ、無制限のWiFiはそんなにメジャーではなくプリペイドが一般的なようで、いくつかのアパートメントやゲストハウスでは到着数日たつと途端に速度が遅くなり、繋がらなくなってしまいました。
スリランカでは3泊程度で部屋を変えていたのですが、最終日に繋がらなくなってしまうケースが多くてその時は手持ちのSIMでテザリングしていました。10日間滞在したヒッカドゥワでも何度かWiFiは途切れてしまい、ホストの方に連絡して都度チャージしてもらっていました。

関係ないけれど、スリランカ紙幣には野鳥と蝶が描かれていてかわいい。

このあとはインドの首都デリーへ。
まずは10日ほどヒマーチャル州にあるマナリに滞在し、仕事の調整と体調を整えてから10年前からの念願の地である、ラダック地方に向かうスケジュールです。

この記事が気に入ったら
いいね!