【カラコル1週間】観光〜アルティンアラシャンとセブンブルスロックとアクスー温泉

August 25, 20193,986 View

随分と長い間更新が滞ってしまったー、、現在はインドのデリーに滞在中です。そしてブログはまだまだ6月中旬のキルギス(驚)。

前回のブログで滞在していたカジサイからは、再度地元の人たちの足であるマルシュートカに乗り込んで、キルギス西部の街カラコル(Karakol)に向かいました。
カラコルに滞在する日本人旅行者の大抵の目的は山の中にある温泉地アルティンアラシャン(Altyn Arashan)で、夏場であればさらにその先のアラクル湖(Ala-Kuk Lake)までのトレッキング、というのがメジャーです。私たちがカラコルに滞在したのは2019年6月10日〜17日の1週間、アラクル湖見たさでこれでも中央アジア滞在中のかなり後半の日程にしたんですが、アラクル湖までのトレイルは膝近くまで残雪があって湖は凍っているという話で行くことはできませんでした、無念。。

アラクル湖には行けなかったけれど、アパートメントを1週間借りて滞在したカラコルなので、いくつかの場所を観光しました。

キルギス第4の都市カラコルはここにあります。

温泉地アルティンアラシャン(Altyn Arashan)

カラコルを起点に温泉地アルティンアラシャンと、エメラルドグリーンに輝くアラクル湖を歩くには2つのトレイルがあって、一つはカラコル谷にあるトレイルヘッドをスタートしてアラクル湖〜アルティンアラシャン〜アクスー村と2泊3日で抜ける周遊コース(黄色い線)。二つ目はアクスー村の先にある川の分岐ポイントをスタートし、アルティンアラシャンに連泊して中日にアルティンアラシャン〜アラクル湖を往復する完全折り返しコース。

周遊コースの場合はテントや食料が必須だけれど、折返しコースの場合はアルティンアラシャンに宿泊施設があるので荷物は少なくてすむみたい。そしてテント好きで、折返しコース嫌いな私たちが歩きたかったのはもちろん周遊コースです。

でもカラコルの旅行会社にトレイル状況を聞きに行くと、カラコル谷からアラクル湖へアクセスすることは出来るけれど、アルティンアラシャンに抜けるルートが雪の為に困難で、先日ガイドをつけて行ったグループも引き返してきたという話し。ということはもちろん折返しコースでもアラクル湖へ行くことはできないし、そもそも湖はまだ凍っていて綺麗なエメラルドグリーンは見れないみたい。

しょうがない、アルティンアラシャンで温泉だけ入ってくるか、と私たちが実際に歩いたのは緑の線ですが、マイナーながら峠越えのある点線の周遊コースがあったことに途中で気がついて、少なくとも周遊コースを歩きたかったなあ、と後悔しました。それでもアルティンアラシャン周辺の景色は中央アジアのイメージ通りのとても素敵なもので、温泉もすごーく気持ちよかったです。

前置き長くなりましたが、トレッキングの様子です。

1日目 アクスー村からアルティンアラシャンへ

カラコルの街の大きなマーケットの脇にあるバス停で、アルティンアラシャンに行きたい旨を告げてバスに乗り、まずはトレイルヘッドへ。バス料金は一人50ソモニ(80円)でしたが帰りは30ソモニだったので30ソモニが定価だと思います。

トレイルヘッドからアルティンアラシャンまでは片道15kmほどで、川沿いのトレイルを緩やかに登っていきます。このトレイルは車の走行も可能で、旅行会社からのチャータージープや地元の方が荷物を運ぶトラックを何台も見かけました。

元気よく歩き出したものの、この日はあっという間に雲が立ち込めて降り出した雨足はどんどん強くなり、落雷も。天気予報は悪くなかったんだけどなあ。

上下レインウエアを着込んでいても、歩き始めて1時間後には沁みてくる水分で身体中冷え切ってしまい、景色が見えないし、何よりも足元のぐちゃぐちゃの泥道がツライ。ヒッチハイクしちゃおうか?と走り抜ける車を振り返るけれど、トレッカーが多い道だからか、頑張れよ!的な表情をされて自主的に停まってくれる車は一台もありません。勇気を出してヒッチハイクの合図を出しても満車だったり。騎馬している地元の方達も寒そう、なんだか想像と違うトレッキングになってしまったなー。

3時間後、心ときめくこともなく無言のまま目的地アルティンアラシャンに到着しました。
アルティンアラシャンにある宿泊施設は10軒弱で、手前の宿には自前の温泉施設がなくて、奥地にある宿まで温泉を借りに行く様子だったので、”No.6”の温泉をもつ宿泊施設にしました。料金は入浴込みの素泊まりで1泊600ソモニ/人(960円)、夕飯と朝食をつけると1000ソモニ(1,600円)くらいが相場の様子。

あまりにずぶ濡れの私たちをみて、ゲストハウスには入れたくないと思われたのか、まっすぐにユルトに案内されました。「ユルトに一回泊まってみたいな」と夫が言っていたので(私はモンゴルで経験しているのでどちらでもよかったけれど)、ここで泊まれるのはちょっと嬉しい。中は清潔とは言い難い湿ったベットが一台あるだけだけれど、薪ストーブをつけてくれてありがたかったです。

キャンプが無理ならアウトドア飯だけでも、と思って持ってきた食材をストーブの上で温めて食事を取っている間に徐々に晴れ間がさしてきました。

さっきまでとは全く違う景色ではないか!
穏やかな山間の遊牧地をのんびり散歩しながら、温泉に入れる時間を待ちます。(温泉はグループごとの貸切で、他の宿泊施設からも入りにくるので予約制。私たちの時は1グループの時間は30分ほどでした。)

予約の時間がきて待ちに待った温泉タイム。温泉小屋はボロいけれど、湯船は綺麗に掃除されていて透明なお湯で日本人好みのちょっと熱めの気持ちのいい温度、冷え切った体に染み渡ります。

たまたま温泉のダブルブッキングで、普段は地元の方に解放している湯船にいれてもらったんだけれど、私たちの入浴後、続々と遊牧民の方が馬で乗り付けてこの温泉小屋に入っていきました。

辺鄙で特に寒い地域の温泉に入るたびに思ってしまうけれど、これがあるのとないのじゃ地元の人たちの生活の幸福度は全然違うだろうな、温泉万歳!

2日目 アルティンアラシャンからアクスー村へ

翌日は晴天。このまままっすぐアクスー村に戻るのは勿体ないので、寝袋や自炊道具の入ったバックパックは宿に置かせてもらって、カラコルのマーケットで朝食用に調達してきた大きなナン(パン)とハムとトマトだけを持って近隣を歩くことにしました。アラコル湖方面へはまた行く機会があるかもしれないので、Maps.me上の東に伸びるトレイルへ。ここもまた緩やかな小川沿いに徐々に高度を上げていくトレイルで、広大な牧草地と青い空と、雪の残る山のとても美しい場所でした。

大自然なのに人々の生活の場でもあるので、家畜である羊や馬や牛はたくさん。

せっかく草を食んでいたのに、我々が歩くと一斉に移動していく羊たち、何だか申し訳ない。何もしないから、川を渡ってそんなに遠くまで逃げなくてもいいのに。

そして、犬を引き連れて走り抜ける遊牧民の方達の姿がカッコイイです。

遊牧民のおうちでは小さな子供が留守番をしていたりします。世界にはまだまだいろんな生活スタイルがあるなあ。

いい場所だなあ、車も通れるオフロードではなくてこの道を使って帰れたらなあ、っていうかこのトレイルはどこに続くんだっけ、と羊たちを眺めながらの朝食時に地図を確認すると、峠を超えてもう一本の支流沿いにアクスー村へ戻る道へと続いていることに気が付きました。何度も地図をみてたはずなのにな、アルティンアラシャンに荷物置いてきちゃったよ、どんくさー。

地図を見た所、昨日歩いた距離の倍はありそうな感じだし、峠の残雪も気になるし、歩けたかどうか分かんないしな、と諦める理由をいくつも思い浮かべたけれど、峠を越えてアクスー村に戻るというトレッカーを二組ほど見かけました。くそー、羨ましいぞーと思いながら峠越えの手前でアルティンアラシャンへ折り返し。

アルティアラシャンでバックパックを背負い直したあとは未練満載でこれまた、ほとんど心ときめくことなくアクスー村に下山しました(笑)、この道もいい道何ですけどね、頻繁に車を避けなきゃいけないのがちょっと。

とても美しい場所だったので、次回来ることがあったらテントを持ってもう少し山奥を歩けるといいなあ。

旅行会社で貰ったメモが出てきたので、追記。カラコルーアルティアラシャンの日帰り往復ジープは5000ソム、1泊2日の往復ジープは7000ソム、カラコルーカラコルバレーのジープは5000ソムらしいです。

セブン・ブルス・ロック(Seven Bulls rock)

セブン・ブルス・ロックへの行き方は、カラコルからジェティオグス(Jeti Oguz)まではバスで行き(20ソモニ/人)、ジェティオグスからセブンブルスロックのあるジェティオグス・クロウト(Jeti Oguz kurort)まではシェアタクシー(50ソモニ/人)かヒッチハイクです。帰り道は、ジェティオグス・クロウトから大通りまではヒッチハイクして、大通りでバスをつかまえました。

この日はセブン・ブルス・ロックから更に南にある滝までハイキングの予定。入ってないので詳細はわかりませんがジェティオグス・クロウトは温泉保養地でもあるようで大きめの宿泊施設がいくつか並んでいました。

ジェティオグス・クロウトで乗合タクシーを降りて、まずは小さな丘に登って周辺の景色を眺めてから、滝に向けて歩き始めました。

が、3分後には「乗ってけー」というおじちゃんのお誘いで、トランクにヤギの赤ちゃんの乗った車に同乗させてもらいました(帰りは歩きました)、おじちゃんありがとうー。

来てみるまでは知らなかったけれど、キルギス人のとって、ここはユルトに宿泊しながら自然の中で遊ぶ、キャンプ場のようなスポットでした。

もう少し都会から家族や仲間と旅行に来ている風のグループが、BBQや、ボール遊びや、乗馬や、昼間から宴会していてとても楽しそう。

目的地にしていた滝自体は全然たいしたことなかったんだけど、キルギスの人たちの休暇の様子も見れる動物まみれのトレイルは、とても楽しい散歩道だったので、時間がある方はセブン・ブルス・ロックからちょっと歩いてみるといいかもしれません。

アクスー温泉

アルティアラシャンだけではなく、イシククル湖の周辺を含めていろんなところで温泉が湧いているキルギスの東部、アクスー村にも最近できた新しそうな温泉を見つけたので、ある日は再度バスに乗ってアクスー村へ。

アクスー温泉は200ソモニ/人(320円)、水着着用の混浴です。現在は温度の違う大きくて深い湯船が3つでしたが、まだ増設中だったので結構大きな施設にするんじゃないかな。お湯はアルティアラシャンと同じ感じで、深さと広さがあるので少し泳ぐこともできるし、何より露天風呂だし山の中腹の高いところにあるので景色がいい。脱衣スペースにはちゃんとシャワーを浴びられるスペースもあって清潔で快適な温泉です。

アルティアラシャンのトレッキングに行く際に乗ったバスの本当の終点はどうやらこの温泉で、私たちが歩けなかった峠越えの周遊トレイルの最終ポイントに位置するこの温泉、トレッキングを終えて温泉に入ってからの帰宅、が夢のコースだと思います。

私たちはカラコルから今一度バスに乗ってアクスー温泉に入浴してきましたが、峠越えコースを歩けた方はぜひ!ちなみにアクスー温泉からカラコル行きのバスの最終は夕方ですが、シェアタクシーでバスより安い料金でカラコルに戻れたので、交通機関もあんまり問題ないと思いますー。

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