快晴、でも27kmは長過ぎる。アイスランド・ロイガヴェーグルトレッキング【2日目】
2018年8月17日〜20日、アイスランドのハイランドにある全長約55kmのロイガヴェーグルトレイルを歩いてきました。私たちはスタンダードルートとは逆ルート、ソルスモルクをスタートし、ランドマンナロイガルがゴールです。
4日かけて歩くはずだったこのトレイル、忘れ物により思いがけない食糧危機がおとずれたのでなる早で進むことに。(1日目の話 → がっかりの忘れ物。アイスランド・ロイガヴェーグルトレッキング【初日】)
当初計画していた、「Botnar → Hvanngil → Alftavatn (15km)」に加えて 「Alftavatn → Hrafntinnusker (12km)」を一日で歩くことになった、トレッキング2日目の話し。
Botnar → Hvanngil (10km)
快晴のBotnar。
トレッキング2日目の目的地はとりあえずは15km先の Alftavatn、今のままだと食料的にその先の Hrafntinnusker まで行かないとまずいけれど、27kmは歩けるかは自信がないので歩きながら考える予定です。
黒い大地に緑の山々に、澄みわたった真っ青な空。
トレイル上に人の姿はなく、あの山の背後から恐竜が出てきてもおかしくない、と思えてします。
アップダウンの少ない平らな大地をしばらく進み、いくつかの小川にかかる橋を渡ると、ルート上で一番深さのある渡渉ポイント。
深さは身長150cmの私の太ももほど。どこからともなく現れた車もざぶざぶと川を渡ります。
この日は土曜日だったし何かイベントでもあったのかな、2日目に歩いたルート上では数台のオフロード車の他に10人程度のマウンテンバイクのグループもいくつか見かけました。
バイクの集団も乗ったままこの川を渡るのか?と注目してたら普通に降りて担ぎ上げて渡っていました。
そして川を渡ったところにある、山小屋 Hvanngil。
Hvanngil → Alftavatn (5km)
山小屋 Hvanngil の外水道で水を汲んで、トイレを済ませさらに先へ。
このあたりからはまた徐々に起伏が出てきますが、今までとは異なる山肌の色に目を奪われ、足は勝手に前へ前へと進んでいきます。
細く流れる小川の周辺にはぴかぴかと発光しているように見える苔が。
その蛍光きみどり色にひかる苔の上では、丸い水滴がこれもまた真珠のように輝いています。
時間と食料に余裕があれば、Hvanngil か Alftavatn にテント張って、数日間この景色の中をハイクするのもいいだろうなあ。
どんどん変化する周囲の景色にわくわくしながら、美しい景色の中大きくはない川を一つ二つと渡ります。
私たちはトレッキングポールは持ってなかったけれど、川を渡る際に特に問題ありませんでした。でも雨風が強い時はきついかも。
そうして見えてきた湖畔の山小屋 Alftavatn。
山小屋 Alftavatn でガスストーヴを手に入れる
到着した山小屋 Alftavatn は美しい湖の側にあり、周りは山に囲まれとてもいいロケーションな上にトレイル上では施設も大きく、山小屋周辺ではたくさんのハイカーが休憩を取っていました。
売店用の小屋もあったので、クッキングストーブがないか聞いたところ、「今切らしているなあ、でも次の山小屋の Hvanngil だったらあるかもしれないよ」とのこと。私たちは今ランドマンナロイガルに向かっていて、さっきその山小屋は通り過ぎてきたんだ、と話すと、他のスタッフと共に裏に探しに言ってくれて数分後「あったよー!」と山小屋の奥の方からクッキングストーブ持ってきてくれました。
やったー!
料金は4,000ISK(4,000円)。美しいトレイルにずっと興奮してはいたけれど、「売っていたら8,000円までなら出す」と欲望全開で話あっていたので即買いです。
これで今夜は温かいものがお腹いっぱい食べられる。
ガスストーブは手に入ったし、ここ Alftavatn で今日は歩きやめてもよかったんですが、まだ14:00。そして山小屋に張り出された天気予報を見たところ明日の天気は崩れるようだったので、覚悟を決めてHrafntinnusker に向けて再度歩き始めます。
Alftavatn → Hrafntinnusker (12km)
標高550mの Alftavatn から目指すは標高1,050mの Hrafntinnusker なので標高差は500m、ここからコース上で一番きつい坂でした。
急ではない、けど長い。
眼下に見える湖のほとりにある山小屋 Alftavatn に向けて続々と他のトレッカーは下山中。
トレイルを歩いている3日間を通して、私たち以外で逆ルートで歩いていたトレッカーは見かけた限りたった1組でした。
標高を上げ切ると、今度は広がる雪上地帯。
雪があるだけでなく、活発な地熱エリアでもあるのでところどころ雪は溶け出し小さな滝となって流れ出しています。
あまり目にしたことのない光景の中、歩く、歩く、あるく。
雪、そして吹き上げる間欠泉。
すでに歩いてきた距離は余裕で20kmを超えていて、しんど、、
ずーっと先、視界の限界のあたりに今日の目的地の山小屋 Hrafntinnusker が見える。
あそこだー!と到着したような気持ちになっちゃったけれど、おそらくまだ3~4kmくらいはあって、気持ちがきれてしまった今、細かいアップダウンが堪えるのなんの。ここから山小屋までは2時間くらいかかりました。
そうしてようやくたどり着いた Hrafntinnusker。やったぞー!
標高1,050mのここ Hrafntinnuskerはトレイル上で一番設備の少ない、こじんまりとした山小屋でした。
でも今日の私たちはお湯が沸かせる。熱々のラーメン最高です!
3・4日目に続きます。
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