このバス会社要注意!!ウクライナの移動まとめと、小都市ヴィーンヌィツャに滞在した話。
キシナウの次は、ヴィーンヌィツャ州にある都市ヴィーンヌィツャへ、何があるのかなんにも知らなかったけれど3泊分Airbnbの貸切アパートメントを予約していました。
せっかくモルドバまで足を伸ばしたし、ウクライナの行ったことのない田舎を回ろうと思って、まずはキシナウ からバス一本で行けそうで、貸切アパートメントが安かったという理由だけで来たヴィーンヌィツャ。楽しいものは、特に発見できませんでした。笑
あと、これはもしかしたらどなたかの参考になるかもしれないので、記事の最後に私たちのウクライナ(モルドバ含む)でのバス移動についてまとめておきます。リヴィヴからクラクフに移動したバスがとても曲者だったので、このルートをバス移動する人は気をつけてください!
ヴィーンヌィツャの町歩き
ウクライナの首都キエフと、モルドバの首都キシナウのちょうど中間に位置するヴィーンヌィツャ、田舎を期待してやって来たんだけれど、街のど真ん中の部屋を借りていたので周囲はなかなかに都会な雰囲気でした。
借りていたアパートメントの目の前が、街の中心にある広場。
観光ついでに公園をジョギング。
川辺のとてもウクライナらしい教会。
突然の大雨。
小都市とはいえ街の中心部にある、新しい貸切アパートメントが2,000円くらいで借りられてしまうウクライナです。
地方都市のレストランは安い
海外からの観光客はわざわざやって来ないであろうヴィーンヌィツャ、広場に位置するおしゃれなオープンカフェでビールを飲みながら食事をしても二人で1,000円くらいで済んだので、キエフやリヴィヴよりも、より安いんじゃないかな。
バスターミナルの隣にあった地元の人がたむろするローカル食堂では500mlの生ビールが最安のものだと12フリブニャ(50円)で飲む事が出来ました。これは私たちが体験した中ではウクライナ最安。
例えばリヴィヴの観光客向けのレストランで飲むと同じ様な生ビールでも25〜40フリブニャ(100円〜170円)くらいするのでやっぱり安い。
この食堂では生ビール二杯の他につまみ3品とひき肉入りのパンを頼んでなんと500円です、ウクライナのローカル食堂すごい!
ウクライナでの移動まとめ(モルドバ含む)
EU圏ではバスチケットは全てオンラインで購入していましたが、ウクライナ・モルドバは現在のところは現地のバスターミナルでしかチケットを購入できなかったので、参考までに私たちの移動の際に得た情報を書いておきます。最後の「リヴィヴ → クラクフ」が要注意バス。
私たちの移動
リヴィヴ → キシナウ
夜行1本のみで、料金は一人750フリブニャ(3,200円)でした。
この路線のバスを運行しているのがモルドバのバス会社の様で、リヴィヴのバスターミナルの人はよく分かっていない様子でした。バスチケットも窓口で購入することはできなかったけれど、何人もの人に聞いて回ったところ、リヴィヴのバスターミナル(Striyskyi)を16:30に出発して、キシナウに到着するのが10:00の夜行バスが一本あるみたい。
バス代は運転手に直接お金を渡してね、とのことだったので、本当にくるのかなと半信半疑で当日の16:00くらいから待っていましたが、17:30くらいと聞いていた時間よりも遅かったけれど、キシナウ行きのバスがちゃんと来ました。
長距離バスで夜行なのに30分おきくらいに小さな町のバス停に停まり、その度に人を降ろしたり乗せたりするのであまり眠ることは出来なかったですが、乗り換えなくてもいいのはありがたい。
モルドバ国境を越えたあとは結構なスピードを出し、予定よりも5時間も早く明け方にキシナウのバスターミナルに到着しました。
キシナウ → ヴィーンヌィツャ
6:00発 15:00着 265レウ(1,750円)
8:50発 17:00着 260レウ(1,720円)
20:30発 翌朝4:40着 203レウ(1,340円)
ヴィーンヌィツャ → カームヤネツィ・ポジーリシクィイ
直通バス数本ありましたが、時間失念。
私たちは10:10にヴィーンヌィツャを出発し、カームヤネツィ・ポジーリシクィイについたのが15:00
くらいだったと思います。料金は一人162フリブニャ(700円)。
カームヤネツィ・ポジーリシクィイ → ヤレムチェ
直通数本あったと思います。
私たちが利用したのは、9:40にカームヤネツィ・ポジーリシクィイ(Kamieniec Podplski)発でヤレムチェに16:30に着く直通バス。でもトラック横転による渋滞に巻き込まれて結局ヤレムチェについたのは19:00くらいでした。料金は一人182フリブニャ(780円)。
ヤレムチェ → リヴィヴ
6:45発 12:00着
8:05発 13:20着
9:30発 14:30着
料金はどの便でも160フリブニャ(700円)
リヴィヴ → クラクフ
これがかなり曲者だったバス。
リヴィヴのバスターミナル(Striyskyi)でクラクフ行きのチケットを取り扱っているのは『EAST WEST EUROLINES』だけで、専用カウンターで聞いたところクラクフ行きのバスの出発は、6:00、14:00、17:00、19:30、20:30、21:15、23:20。料金は6:00発が420フリブニャ、14:00/17:00/19:30発が604フリブニャ、20:30/21:15/23:20発が452フリブニャで、クラクフまでは8時間とのこと。
数日前に専用カウンターできちんとしたチケットを購入出来たし、なんならEU圏でよく見るバス会社EUROLINES の関連会社っぽいと安心してたんですが、出発当日6:00発のはずが1時間半遅れで到着したのはもちろんウクライナクオリティーのバス。
バスターミナルでの待ち時間にクラクフ行きの『Leo Express』というこれもEU圏でよく見るバス会社の立派なバスを目撃していた私たちはちょっとがっかりしたんですが、このバス会社の問題はバスのクオリティーなんかではもちろんなく。
小さな手荷物だけで旅行者っぽくない、そして地元の人っぽい乗客ばかりを乗せたこのバス、なんか短距離バスみたいだなとは思ってたんですが、ポーランドの国境が終点のバスでした。
って言うかウクライナから免税品をポーランドに持ち込み、商売をする人用のバス?
ウクライナのイミグレーションを越えたところで免税店に寄り、乗客みんな手慣れた雰囲気でお酒とタバコを爆買いし(確かにウオッカの750ml瓶が2€とかありえない値段で売られていました。メーカーは知らないところだったけど。)、何も買わなかった私たちは「ポーランドに入国するまでまで預って欲しい」と免税品の輸入を頼まれたりもして挑んだポーランド国境。入国審査は持ち物検査がある上に、免税品の持込は制限があるので追加料金を払ったりでイミグレーションは長蛇の列、数時間かけてポーランドに入国したところで、バスは停まり、乗客は散りじりに降りていきました。
ぽかんとしている私たちを運転手は小さなバス停に連れていき、ウクライナ語で「クラクフ行きのバスはここから出発する。次のバスは16:30だ。」と言う様なことを言って、ポーランドのお金を10ズロチ(430円)ほど握らせて駆け足で去っていきました。
「えーーー!?」って感じですよね。EU圏と比べてしまうと、ルーズで適当なウクライナ、でもそのゆるさも好きだなあなんて言っていたら最後にやられた感じでした。
この日は現地時間の16:00からW杯の ”日本VSポーランド戦” だったので、朝が苦手な私たちですが4:00に起床し、6:00発のバスに乗るために5:30頃からバスターミナルに待機していたのに、クラクフ到着予定時刻の15:00にまだポーランドの国境にいる羽目になるとは。
結局クラクフ行きのバスが出発するまでの2時間、W杯の気配など微塵もない近くのケバブスタンドで時間を潰し、クラクフ行きのバスは結局二人で35ズロチ(1,000円)して「あいつー!!」と思いながら乗車し、でもクラクフ行きのバスが豪華で綺麗でクーラーもあってその上全部高速道路でめちゃ早くって、EU圏最高!と一瞬で眠りにつきました。
でクラクフに到着したのは夜19:30頃。リヴィヴからポーランド国境まで6時間かけて走ったガタガタなウクライナのバス、三倍の距離はあるポーランド国境からクラクフまでを半分の時間で駆け抜けたポーランドの快適なバス、隣国なのに国力の差がありすぎる。
リヴィヴ のバスターミナルでの待ち時間に検索したところ、「リヴィヴ → クラクフ」は『Leo Express』のバスチケットがオンライン上でほとんど同じ料金で売られていました。この時はバスターミナルでチケット買う習性がすっかりできちゃっていたなと反省。
『EAST WEST EUROLINES』のバス全ての便で同じ目にあうとは限らないし、なんだかんだ面白かったし、大手にばかりやられるのも悔しい気もするけれど、次は『Leo Express』がいいかな。
そして、ウクライナは大好きだけど、やっぱり暮らすならEU圏のがいいかもなあ。
ウクライナ移動のまとめだけですっかり長くなってしまったけれど、ウクライナの田舎を回った話はまだ2記事分続きますー。
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