グラナダでのゆるい日々〜アルハンブラビールとアルハンブラ宮殿(無料エリアだけ)。
モロッコからジブラルタル海峡を渡って戻ってきたスペイン、ここからは楽しみにしていたアンダルシア地方巡り。
いろいろ迷いすぎて、全然きれいじゃないルートは、グラナダ → トレモリーノス → ロンダ→ アルコス・デ・ラ・フロンテーラ → セビーリャ → コルドバ の3週間ちょっと。コルドバのあとは電車でバルセロナに戻ります。
グラナダ滞在は2017年4月22日〜27日、モロッコの港での難民生活から一転し、小さなキッチン付きアパートメントとご近所に広がるバル街、快適なインターネット環境に心落ち着く日々。
5日間のゆるりグラナダ生活。
グラナダは学生街で活気のある町。
有名な観光地の割には部屋代も安めで、学生が多く住むアパートメントの一室を借りました。ここは Airbnb で日割りで借りて1日約4,000円。中心地にあり観光地へのアクセスも良かったです。
スペインには合計2ヶ月滞在し、そのうちの8割はAirbnbを利用していました。
小さな田舎町だったら貸切アパートメントが1日3,000〜4,000円、小さな町でもないけれど意外と安く感じたのはここグラナダです。
私が部屋探しをしていた時は、マドリッド・セビーリャ・コルドバ・マラガ・バレンシアなんかの大都市で、アクセスが便利なエリアは安くても貸切は1日5,000円以上で、バルセロナが1番高く貸切を借りようとすると7,000円以上かかる感じでした。
私たちは完全に自分達のペースで過ごせる貸切アパートメントが好きだけれど、部屋代が高いスペインの都会エリアでは個室を借りることが多かったです。
朝や夕方には、町歩きを兼ねて恒例のジョギング。
遠くまで来すぎて、町歩きではないかw
丘や緑が多いので、ジョギングが捗る。
町外れの高台に行くと、グラナダの町並みと緑に囲まれたアルハンブラ宮殿がよく見えます。
この日はアルハンブラ宮殿の裏側をジョギングしていたんだけど、この写真の手前は洞窟住居のヒッピータウンになっていました。
ドレッドのお兄さんが紐をつけたヤギを散歩させていたり、若い人からまあまあ歳のいった人まで、はためく海賊旗の下で地べたに座り談笑していたりして、ちょっとしたコミューンのような。
洞窟住居の他に、テントやタープも。
偶然出会ってしまったけれど、なんだか人の敷地に勝手に入ってしまったような気まずさがあったし、治安がいい雰囲気ではなかったので、わざわざ行くのは全然おすすめではないけれど。
アルハンブラ宮殿が目の前で、いい場所で暮らしているなあと関心。
郊外ジョギング中は、豚にも遭遇。イベリコ豚?
あとは久々の整ったキッチンと豊富な食材と美味しいお酒での自炊、ネットで調べながら初めてアーティチョークを蒸してみたり。
アーティチョークも美味しかったけれど、スペインではピリッと辛いルッコラにすっかりはまってしまいました。ルッコラとアンチョビとチーズのコンボ(そこに生ハムと、ぶどうがあると最強)が本当にそれだけで永遠に飲めるくらいに美味しい。
これはイベリコ豚のナマ肉。イベリコ豚は生ハムとして買うと100gで10€(1,200円)くらいする高級食材だけれど、加工されてないイベリコ豚は意外とお手軽な値段で、100gが1€ちょっと。ただ塩コショウで焼くだけで、臭みの全くない牛ステーキみたい。
グラナダのバルと、アルハンブラビール。
グラナダには、アルハンブラビール(Alhambra Beer)というビールがあります。
普通のオーソドックスなアルハンブラビールの他に、「アルハンブラ リゼルバ」とか「アルハンブラ エスペシャル」とかも。
大瓶のアルハンブラビールは1リットルで1€程度だけど、リゼルバとエスペシャルは小瓶(330ml)で1〜1.5€します。ちょっとしたクラフトビールの立ち位置なのかな。
写真左がアルハンブラ エスペシャル (Alhambra Especial)で、右がアルハンブラ リゼルバ(Alhambra Reserva)。
濃ゆくて一杯目にちょうど美味しい。
バルで提供されている生ビールも大抵はアルハンブラビール、アルハンブラ エスペシャルの生ビールを飲むことができるバルもあります。
瓶のアルハンブラビールは、アンダルシア地方の他の町のスーパーマーケットでも見かけましたが、生ビールで飲めるのはグラナダのバルだけなんじゃないかな。
そのうえ学生街なだけあってバルの値段設定は安め。
ここのお店のタパスはちょっと雑だけれど、ジョッキ(スペイン語でJARRA)とタパスで2.2€。
私たちが数軒行ったバルはどこもドリンクメニューに、CON TAPA(タパスあり)とSIN TAPA(タパスなし)を選ぶことができて、タパスありだと1€くらい高い値段設定でした。一杯目はタパスありにして、二杯目以降なしにするとかの調整ができるので、選べるのは親切。タパスだけで選べば、セットよりも少し割高だけれど、もちろん自分の好みのものを食べることができます。
ちなみに、スペインではバルでビールを頼む時にグラスの大きさを指定するのが一般的。
cana de cervesa(カーニャ・デ・セルベッサ)がビールの小。
tubo de cervesa (トゥボ・デ・セルベッサ)がビールの中。
jarra de cervesa(ハラ・デ・セルベッサ)がビールのジョッキ。
何十回も注文した結果の、私たちのおすすめは「tubo de cervesa 」です。どこのバルでも一番素敵なグラスで、一番コストパフォーマンスのいい量が出てきます(もちろん個人の好みによりますw)。
ビール大好きな私たちは、アルハンブラビール工場にも併設のバルがあると勝手に思い込み訪ねてみました。
が、ここは製造・出荷のためだけの工場だったので、ご注意ください。笑
(アルハンブラビール リゼルバはamazonにも売ってました。)
無料で入れるエリアだけの、アルハンブラ宮殿見学。
グラナダは13世紀から2世紀に渡ってグラナダ王国の首都であり、そのグラナダが繁栄を極めた時代のスペイン・イスラム文明の輝かしいモニュメントである「アルハンブラ宮殿」。
ユネスコ世界遺産にもなっているアルハンブラ宮殿は無料のエリアと有料のエリアがあり、中でもメインの「ナスル宮殿」は人数制限が厳しいためネット予約をした方が無難です(ただ友達は1ヶ月前には予約が一杯で取れなかったと言っていたので、ネット予約も早めでないと難しいのかも)。
そして、当日券にチャレンジした2組の友人の話を聞いたけれど、1組は朝4:30から並んだのにナスル宮殿のチケットは取れなかったらしい。聞いた話なので詳細はわからないけれど、自動券売機と人がいるチケット売り場があって、どうやら自動券売機の列に並んだ方が有利、らしいです。
そんなちょっと敷居の高いアルハンブラ宮殿ですが、私は学生時代に来たことがあったので、初めてグラナダを訪れた夫には可哀想だけれど、今回は有料エリアには入りませんでした。
が、無料エリアだけでもそれなりに楽しむことができます。
裁きの門をくぐって、アルカサバを遠目に見て、
チケットがなくても見学可能な、カルロス5世宮殿や、サンタマリア協会を見て、それなりに(笑)満足。
アルハンブラ宮殿も丘の上にあるけれど、グラナダ自体がとても坂の多い丘陵状の土地なので、坂や階段を登ればいろんな角度からアルハンブラ宮殿を見ることができます。
夜はライトアップされて、アラビアンナイト感!
アルハンブラ宮殿を一望できる丘、アルバイシンの町並みもすごく可愛らしくて情緒が溢れています。
お花も可愛いけれど、おばあちゃんとおじいちゃんが、すごく可愛い。
スペインの他のエリアに比べて、やっぱりヒッピー風のいでたちをしている人が多い町だったけれどそれも含めてグラナダは好きな雰囲気だったので、もう少しのんびりと過ごしたかったな。
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