夫婦でユーコン川を川下り 〜 ヤマアラシと嵐、天気悪めの11・12・13日目。
2015年8月8日〜24日の16泊17日間かけて、憧れのユーコン川下りをしました。ルートはテズリン川、ジョンソンズ・クロッシングをスタートし、ドーソンがゴール。
10日目の朝カーマックス(Carmacks)を出発し、目指すは400km先のドーソン(Dawson)。
10日目、ヤマアラシ発見と嵐。
また、今日も始まります。太陽の光が強すぎて、いろんな場所が反射して眩しい。
川幅はますます広くなって、岸は岩場がふえました。
わかりにくいけど、ヤマアラシ!(中央のトゲトゲしてるやつ)
たまーに、プライベートキャビンなんかもあります。
川の方に倒れそうな木。釣れないけど、暇だと釣り糸を垂らしていますが、木があると引っかかっちゃうから面倒。もう数少ない浮きが、また一個ここで無くなってしまいました。
平らな場所が見つけられずに、お昼ご飯は狭いスペースで。釣り糸垂らしてるけど、やっぱり釣れない。
真上は晴れているんだけど、遠くから分厚い雲がどんどん近づいて来ます。
そして、嵐。雨も本降りになり、何よりも風が強くて怖い。
風が強くなると、私たちみたいな素人が漕ぐカヌーはまっすぐ進めずに、くるくる回転しだします。
川の流れに対して横向きになると横転の可能性が高まるので、なるべく、カヌーを川の流れと平行に、波が立っている場合には、波の抵抗を受けにくいように波に対して直角に。前に進むとかではなく、波の抵抗を受けないようにカヌーの向きを変えるだけで必死です。
それでもあんまり風が強くなると、大自然の力の前に人の力なんて本当に無力。
素人ではもうカヌーの動きを制御することはできなくて、ただなるべく重心を低くして横転しないように、バランスをとることしかできなくなります。
上陸できるような場所も見つけられないし、そもそも、岸に近づくこともできない。本当に恐怖の数時間でした。
初心者でもあんまり問題ないね、なんて言ってたのは、天気が味方してくれていたから。悪天候になったら、大自然は本当に、危険。
疲れ切って、上陸。雨も収まりました。今日も焚き火に癒される。
12日目も天気悪い。疲れ気味の1日。
翌日も、悪天候。朝から天気が悪いと、テンションが下がります。
嫌な仕事をこなすかのように、黙々と漕いで、昼食。
途中に小さな集落がありました。人の影はあったけど、上陸はしませんでした。
対岸の岩場が複雑で、岩のくぼみには大きな鳥の巣みたいなものがいくつもぶら下がっていました。なんの巣だったんだろう。(写真じゃ何も伝わらないけどw)
マーモットの一種かな?猫くらいの大きさがあります。
13日目、オーロラを見る。
朝は曇っていたけど、徐々に晴れ間が見えてきた。嬉しい!
目まぐるしく変わる天気や、川に反射する太陽の強い光や、途方もなく広い川幅と、あとは少しずつ溜まった疲労のせいもあるのかもしれないですが、この辺から、日付の感覚が全くなくなってしまいました。
毎日何もかもが違うんだけど、生きるためにしなくちゃいけないことと、大自然を味わうことで精一杯で、他のことに頭が回らない感じ。
頭は働いていないけれど、とにかく今日も、ユーコンの自然は雄大で、きれい。
茶色い川の支流が流れ込んで、一旦川がまっ茶色に。
きれいな支流も発見。こういうところで、水を汲み、料理に使ったり、煮沸して飲料水にします。
山登りなどのアウトドアの際には、モンベルのウイックロンTシャツがお気に入りです。本当にすぐ乾く。
あとは、SEA TO SUMMIT の自立式のバケツ(キッチンシンク)も大活躍。
ビールを冷やしたり、足湯をしたり。足湯はこの頃の最高の娯楽です。笑
私たちは、アメリカのレンタカー旅用に、アメリカのショップで購入しましたが、すごく丈夫だし、手洗いでの洗濯でも大活躍です。いろんな用途で使えていて、アウトドアや、海外に行く際には必ず持って行きます。専用の袋があって、小さく折りたためるので、持ち運びにも便利。
アマゾンさんでも売ってます。
↓ ↓ ↓
この日の夜、オーロラを見ることができました。人生で初めて。(オーロラの写真はないですw)
久々の晴れにちょっと興奮して、日付が変わる頃まで起きていたら、弱いオーロラでしたが、少しの時間ふわふわと光のカーテンを見ることができました。
ユーコン川下り中に見られた、オーロラはこの1回きり。そのうちもっとはっきりしたオーロラも見てみたいな。
夫婦2人でユーコン川を下ってみた〜14日目・15日目・16日目〜 に続きます。
この記事が気に入ったら
いいね!