サン・クリストバル・デ・ラス・カサスで夜の遊園地。スミデロ渓谷にも行ったよ。

April 10, 2015

 

グアテマラのケツァルテナンゴからバスを乗り継いでやって着たのは、サパティスタと呼ばれるゲリラの活動エリア、チアパス州にあるサン・クリストバル・デ・ラス・カサス。

 

私たちの滞在中は春祭りが行われていて、ローカル酒場の常連さんと何度も夜の遊園地に出かけました。

あとは、スミデロ渓谷というかなり深い渓谷があるらしいので、それもツアーで見に行ってみました。

 

ローカルバスを5本乗り継いで、やっと到着。

グアテマラのケツァルテナンゴからは、サン・クリストバル・デ・ラス・カサスへは、ツーリストバスが出ていて、直行便が一人220ケツァール(3,400円)くらいで、朝8:00に出発し、夜19:00には到着して楽に移動することが出来るみたい。

 

でもグアテマラが思った以上に楽しくて、地元の人にも優しくしてもらったので、名残惜しくってローカルバスを乗り継いでサン・クリストバル・デ・ラス・カサスを目指してみました。

 

 

結果、料金は2人分で合計3,430円、なのでツーリストバスの半額くらいで移動できたことになります。

 

詳細はこんな感じ。(料金の表記は全て二人分です。)

・ケツァルテナンゴ(シェラ)→ウエウエテナンゴ  40ケツァール(630円)

・ウエウエテナンゴ→メシヤ   40ケツァール(630円)

・メシヤ→グアテマラ国境  20ケツァール(310円)

・グアテマラ国境→メキシコ国境  20ペソ(160円)

・メキシコ国境→サン・クリストバル・デ・ラス・カサス  210ペソ(1,700円)

 

朝7:30にケツァルテナンゴを出発して、サン・クリストバル・デ・ラス・カサスについたのは21:00。

メキシコの国境を超えてからはバスの質も上がって眠れたからよかったけれど、グアテマラ国内の通称チキンバスは、ぎゅうぎゅうに混んでて暑いし、揺れるし、トイレにも行けなくて、到着した時には本当にぐったりでした。
ツーリストバスに比べて、金額は安くなるけれど、おすすめできません。

私たちは2人だったので危険なことも全然なかったけれど、一人旅だったりしたら治安的にもツーリストバスに乗るべきかも。

 

サンクリストバルデラスカサスという町と、サパティスタ。

この町もまた、スペイン人によって作られたコロニアル様式の街並みです。

 

標高が2,100mと高いせいもありグアテマラ入国前に滞在していたユカタン半島とは随分気候が違い、涼しくて空気もからりと乾燥していて、過ごしやすい。

 

そんなサン・クリストバル・デ・ラス・カサスがある、チアパス州はメキシコの中でも最も貧しい州とされ、サパティスタと呼ばれるゲリラの活動地域としても知られています。

サパティスタは、1994年に発行された北米自由貿易協定(NAFTA)に反対した、左翼ゲリラとは一線を画すゲリラとして世界的に知られた人たち。

 

地球規模での自由主義化による、搾取や差別に対して闘う運動をしており、インターネットを使ってその運動を広め、世界的にも支持を得ています。

 

サン・クリストバル・デ・ラス・カサスもまた、外国からの移住者や長期滞在の人たちの多いエリアなんですが、もちろん気候的な生活のしやすさや、物価などの要因もあると思うけれど、この土地自体の持つサパタ主義のようなものの影響もあるんじゃないかな。

グアテマラの、サンペドロ・ラ・ラグーナのゆるいヒッピー風の人たちや、メキシコ、サンミゲル・デ・アジェンテのお金持ち風で少し年齢層の高い人たちとは異なり、ここ、サン・クリストバル・デ・ラス・カサスで暮らす人たちは、ちょっとアーティストよりで自然派思考の、何かポリシーを持った移住者が多いように感じました。

 

メインストリートのバスカー。ギャラリーなんかも多いです。

 

食料品店や、レストランも、自然派食材を売りにしているところが多かったし、なんだか夜のメインストリートも他のエリアとは異なるアツさを持っていたように思います。

そして、昔からここで暮らすマヤ族の人たちとは、なにか隔たりがあるというか、、

 

サン・クリストバル・デ・ラス・カサスで借りていた個室のオーナーがちょっと意識高い系っていうか、馴染めない雰囲気のヨーロッパ出身の女性で、その人との1週間の同居生活で「ここに住む海外移住者は難しい人が多いのかも」と偏見を持ってしまったせいもあるかも。

 

そんなふうだったので、他国からの移住者や、ツーリストで賑わう町のメインストリートにはあまり立ち寄らずに、地元の人たちが暮らすエリアにばかり、飲みに出かけていました。

 

春祭りと夜の遊園地。

私たちが滞在していた4月の第二週、サン・クリストバル・デ・ラス・カサスでは春祭りが行われていました。町の中心にある教会付近にもステージが設けられ、昼から夜にかけて、いろいろな催しが行われていました。

 

でも私たちが遊びに行っていたのは、こっち。

 

 

会場近くにある酒屋さんの狭い立ち飲みスペースで、夜な夜な常連さんと飲み、夜の遊園地に遊びに行っていました。

 

「NINO DE 2 CABEZAS」って「頭が2つの男の子」っていう意味だから、見世物小屋みたいな感じなんだと思うけど、なんかこわいし、懐かしい。小さい頃に連れて行ってもらった、秩父の夜祭にもこんなお店が出てて、怖かった思い出。

気がついたらおかまの人と一緒にメリーゴーランドに乗っていたり。この酒屋さんで出会う人たちは陽気でいい人が多かったな。

 

春祭りでは、ボクシングや、ルチャ・リブレも行われていました。

タイミングがあったので、一回だけボクシングを見に行ったよ。きっとセミプロくらいの人たち、お客さんは少ないけれど、それなりに盛り上がっていました。観覧料は一人50ペソ(200円)。

盛り上がっていた人たちはきっとお金をかけていたんだろうな。

 

ツアーでスミデロ渓谷へ。

スミデロ渓谷は、チアパス州にある渓谷で、サンクリストバルからは50kmくらい離れた場所に位置しています。

崖の最大の高さは900m。

 

自然景観が好きな私は渓谷があるなら見に行くしかないと思い、この渓谷を遊覧船で回るツアーに参加してきました。バスで船着き場の近くの町までいき、遊覧船に乗ることもできるみたいだったけど、結局同じくらいの料金がかかりそうだったので、サンクリストバルのメインストリートにある旅行会社で申し込みをし、一人250ペソ(2,000円)。

 

渓谷内の遊覧船は2時間もあって、気持ちが良かったし、ワニや猿、変わった鳥なんかもいて、私は面白かったですが、景観としてはわざわざオススメするほどでもないかな、と思いました。

 

とにかくツアーにセットになっている、遊覧船のあとの小さな町での2時間もある自由時間が、やることがなくってとても退屈でした。笑

 

ツアーには入らずに、バスで近郊まで行って渓谷の上から川を見下ろすとか、ちょっとハイキングをするとかも楽しいかもしれません。

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