【後立山連峰縦走3泊4日】扇沢→鹿島槍→五竜→白馬→猿倉、前編の難所は八峰キレット。
9月27日〜30日の3泊4日で、扇沢〜鹿島槍〜五竜〜白馬〜猿倉の縦走をしました。
テントを担いで3泊分の食料とお酒を背負って、富山県の扇沢から出発です。ゴールは長野県の猿倉。
前半の難所は、2日目に通る鹿島槍ヶ岳と五竜岳の間にある「八峰キレット」です。
1日目。扇沢〜冷池山荘。生ビールがセールだ!
今回の縦走のスタート地点は扇沢駅の駐車場です。
扇沢の駐車場は駅に近いところほど料金が高くなり、駅から10分程度離れたところには市営の無料駐車場もあります。一番料金が高いところだと12時間毎に1,000円かかるので、3泊ともなると6,000円。私たちはシーズンも終わりかけだったので無料の駐車場に停めることができました。
(扇沢駐車場の詳細は公式サイトで確認できます。)
http://www.kurobe-dam.com/01hotnews/1503.html
初日の目的地は冷池山荘。
今回は3泊分の食料を持っているのでいつもよりバックパックは重め、でも9月はじめにも剱岳登山をしたばかりだし、体力もやる気も満々。笑
扇沢から少しずつ標高を上げるにつれて紅葉している木々の色が鮮やかになってきて、思わずため息。
遠くの方まで山が一面色づいています。
しばらく歩くと山小屋が見えてきました。ここでは休憩するつもりがなかったのに、こんな魅力的な看板が。
普段900円もする山小屋の生ビールが、500円!
まだ歩き始めて3時間くらいだけど、これを見てしまった夫、飲まないわけにいきません。
まだ先は長いので2人で一杯の生ビールを飲みながら、種池山荘で休憩。
再度歩き始めると、2匹の雷鳥に会いました。かわいい。
種池山荘までで標高は結構あがったので、ここからは尾根づたいを進みます。ガスの多い日だったけど、遠くの尾根でガスが止まり、私たちの歩くトレイルは見晴らしがあります。快晴もいいけど、ガスがあるのも景色の変化があっていいよね。
なんて気持ちのいいトレイル。
もうシーズンも終わりに近いので登山客もまばら、天気にさえ恵まれれば9月後半の登山が一番いい時期かもしれないな。
暗くなり始める前に、目的地の冷池山荘に到着しました。テント場は一人600円/1泊。
ここでも種池山荘と同じように、生ビールがセール中だったよ。
9月末や、10月の中旬で閉まってしまう山小屋が多いので売り切るためにセールをしているよう。その意味でもこの時期が登山の一番いい時期かもw
ただし夕方になると寒すぎて外にいることは出来ません。外でのご飯が大好きな私たちもテントの前室で調理をし、テント内で夕飯です。
この日は家で作ってジップロックに入れてきたジャガイモと豚肉の中華風煮物、ご飯をお水につけて置く時間が惜しかったので、乾麺を茹でて食べました。
外はガスで真っ白。
2日目。八峰キレットを歩き、五竜山荘へ。
まだ暗いうちから起き出して、昨日持ってきていたおにぎりとサンドイッチの残りをフライパンで温めて、朝食。
朝食を食べ終えテントを片付け始める頃には、まだ暗いけれど、他の登山客も外に出てきて活動を始めていました。
もう少しずつ明るくはなってきているけれど、念のためにヘッドライトを装着して今日の目的地、五竜山荘を目指します。
この日はまず鹿島槍ヶ岳(2,889m)に登り、そのまま尾根を通って五竜岳(2,814m)まで行ってその少し先にある五竜山荘に宿泊する予定です。鹿島槍ヶ岳から五竜岳の間のルートが「八峰キレット」。今回の縦走で難所はこの「八峰キレット」と、翌日に歩く「不帰キレット」、楽しみだし少し緊張もします。
歩き始めは、眼下は雲海がびっしりだったけど、少しすると雲の上にも日が昇ってきました。
日が昇って少しずつ気温が上がり始めると、雲海もだんだんと薄くなっていきます。
雲がどんどん姿を消し、遠くの山や、さっきまで見えていなかった斜面がクリアになってきます。
山の上で迎える朝は、本当に気持ちがいい。
冷池山荘から鹿島槍ヶ岳の頂上まではおよそ4km、1時間半くらいで到着です。
崖の下に見えるのが八峰キレット小屋。
、、えっと、あそこまでどうやっていくのかな、、
崖の具合としては全然劔岳の時の方が危険な感じがしたけれど、今回懸念してたのは荷物の重さ、大きなバックパックを背負ったままキレットを越えられるかな、越えられなさそうだったら引き返そうと話をしていました。
キレット小屋、すごいところに建っているなあ。スタッフの方は暮らしづらそうだ、、
でも今回、体力にも余裕があったし天候にも恵まれたので気がつけば、無事に八峰キレットを歩き終えていました。
人がたくさんいて行列なんかになってたらもっと怖かっただろうな。
五竜岳まではまだ距離もあるし、気を抜かずに進みます。
五竜岳、到着。歩いてきたトレイルが見えそうだけれど、ガスがかかってきてしまいました。
でもガスのおかげで、ブロッケン現象!
ガスが晴れてくると、五竜山荘の赤い屋根が見えてきました。もう少しでゴールだ〜!
すでに数組の登山客が、テントの脇で思い思いの時間を楽しんでいました。
体を拭き、ヒートテックを着込んで夜仕様にした後は、運んできたビールで乾杯です。この時間が最高w
夕飯は家で煮てきたチャーシューにネギを足して温め、ご飯を炊きました。おいし!
後編に続きます!
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