【立山連峰登山2泊3日】室堂から立山三山、別山へ。中日に剱岳の山頂に登る。
9月2日〜4日、2泊3日をかけて初めての立山連峰を歩いてきました。
ケーブルカーで室堂まで移動し、初日は立山三山と別山を歩いて、1泊目2泊目とも劔沢小屋のテント場にテント泊し、中日に劔岳にアタック。
登山開始の前の日、車中泊。
私たちは通常、登山をする前日は登山口のそばの駐車場で車中泊し、翌日早朝から登山開始をすることが多いです。この日も翌日のケーブルカーの出発口、立山駅の駐車場に車中泊をしました。
登山前後の楽しみといえば、その土地のものを食べること。
富山県のスーパーマーケットはやばいです、刺身の種類が多すぎです。
あとは鱒の寿司。
笹の葉を開けると、ぎっしりと敷かれた鱒の押し寿司。
うま!!
1日目、立山三山から劔沢小屋へ。
翌日は朝一の便で、立山駅から室堂へのケーブルカーに乗ります。
料金は室堂まで往復で一人4,310円。
室堂周辺もたくさんのハイキングコースがあり、すでに景色も山の中でとてもきれい。修学旅行の子供達や、ツアーで来ている観光客の方なんかもいるから、少し人は多いけれど人気の場所だから仕方ないです。
私たちの目的は山登りなので、さっそく高いところを目指すことにしました。
初日は室堂から、立山三山と呼ばれる雄山、大汝山、富士ノ折立、その後の別山を結ぶ稜線を歩いて、劔岳のベースキャンプとなる「劔沢小屋」を目指します。
雄山(2,999m)の頂上を目指して登っていきます。9月なのにまだ雪の残るトレイルもありました。
室堂のそばにあった「みどりが池」が真っ青に光って眼下に小さく見えます。
それぞれの山頂には、山小屋や神社がありました。
登山の中でも、ずっと展望の良い稜線を歩くのが一番気持ちがいい。
遠くには黒部ダムが見えます。
稜線歩きを堪能したあとは、室堂とは逆の劔沢小屋方面にいったん下っていきます。
テン場が見えて来た!
山の中に色とりどりのテントが張られているのを見るのは、それだけでなんだかわくわくします。
劔沢小屋の中で、テントの受付を済ませます。一人500円/1泊。
ビールの値段は350ml缶で600円、この値段でビールを買えない貧乏性の私たちは、自力で運んで来ています。笑
わざわざ雪で冷やして、ビール。
目の前は、明日アタックする劔岳。ビールが美味しくないわけがないよね。
日が暮れるまで、外の空気を楽しんでいたら劔岳は雲で姿が見えなくなってしまいました。明日朝には晴れるといいな。
2日目、劔岳へアタック。
翌日は暗いうちから起き出し、劔沢小屋をあとにして劔岳の山頂を目指します。かなり早く出て来たつもりだったけれど、トレイルは人でいっぱい。平日でこれなのでお盆なんてすごいことになっているんだと思う。
ガレ場を登って行くと前劔の頂上に到着、まだ早朝のきりっとした空気の中、遠くまで続く稜線を眺めます。
劔岳でも危険なルートが続くのはここから。
ルートは鎖や足場が整備されているけれど、崖になっている箇所や、ロッククライミングのような箇所もあるので集中力を切らさないように進みます。
ちょっと怖いのは人が多いこと。
自分のペースで登れれば怖くないところも、危なっかしいところで待っていると怖かったりもしたので、混む時期であればもっと暗い時間に出発する必要があるかも。あと、これだけ人が多いと落石の可能性も高くなるから本当はヘルメットが必要だよね。
山頂に到着です、山頂もまたたくさんの登山客で賑わっていました。
帰り道の方が体も疲れて来ていて危ないので、より慎重に下ります。
穏やかなトレイルまで戻って来ました。楽しかったー!
私たちが宿泊している劔沢小屋の少し上(劔岳より)には、剣山荘があります。
ここはテント場なしの山小屋宿泊だけだけど、シャワーも完備されていてご飯も美味しい山小屋らしい。
無事に帰ってこれたので、夫の得意料理、魚肉ソーセージ炒め(笑)をつまみに、今日の分のビールで乾杯です。
夕飯はご飯をたいて、セブンイレブンのお惣菜を湯煎で温めます。楽チンで美味しい。
劔沢小屋のテン場は敷地が広いので、スペースに余裕を持って張れるのが嬉しいです。
登ることができて、本当に良かったなあと大満足の日暮れ。
3日目、下山。クマが出た!
翌朝朝食を終えると2泊お世話になった劔沢山荘を出発し、一昨日も通った別山乗越という峠を登り返します。
別山乗越まで来てしまえば、峠の反対側にある室堂方面が見えます。
朝の早い時間帯に室堂方面に下って行く登山客はあまりいなくて、人の少ないトレイルを気持ちよく歩いていると、ガサガサと葉を踏みしだく音がしてクマが薮の中をこちらに突進してくるのが見えました。
怖すぎて動けないで立ち尽くしていると(結果そうなったけど刺激しないのが一番なので追いかけられていない場合は静かにしていた方がいいみたい)、こちらを振り向くことなく前方を横切りそのまま走り去って行きました。
もうすでに遠くまで走り去ったクマを、震える手でなんとか収めた写真。
意図せずに野生の熊をあんなに間近で見たのは初めて。ほんと、怖かったああ、、
室堂近辺まで下山してくると、こちらにも山小屋の他にテント場もありました。
「くま出没注意」とは言うけど!どうやって!!
この周辺もとてもいい景色だし、ゆったりしたトレイルも多いし、温泉も湧いているからこの辺でキャンプするのも楽しそう。熊が怖いけど。
私たちも、立山駅に降りる前に「みくりが池温泉」で日帰り入浴。
すごく充実した山登りになりました、ナイスルート!
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