トルコの地中海沿い、リキアンウェイ(Lycian way)を3泊4日のトレッキング。

May 15, 20132,903 View

 

トルコの南部の海岸線沿いに、リキアンウェイ(Lycian way)という全部で540kmに及ぶ長いトレッキングルートがあります。

 

 

私たちはそのリキアンウェイトレイルの西のほんの一部、カラキョイ(Kayaköy)からカバック(Kabak)までの約30kmほどを3泊かけてのんびり歩きました。

 

1日目、カラキョイから、海辺の町 Ölüdeniz まで

スタート地点のカラキョイ(Kayaköy)はここです。

 

カラキョイまでは近くの大きな町、フェトヒエ (Fethiye)からバスが出ています。バス代は一人4.5リラ(450円)。

 

カラキョイでバスを降りると、 ずらりと廃墟が立ち並んでいます。ここは元々はギリシャ人の居住区で、今は廃村。

 

小さな観光地でもあるカラキョイには小さなホテルやレストランが点在し、観光客はみんな小綺麗な格好をしていて、大きなバックパックを持っているのは私たちくらいで恥ずかし、、

 

遠くまで続く広範囲の廃墟は圧巻だけれど、少しだけ薄気味悪い。

 

廃村の中には使われなくなった教会もありました。

 

丘を登り高台に出ると地中海が見えます。7kmほど歩き、この日は小さな湾になっている、「Ölüdeniz」に宿泊。

 

2日目、 Butterfly valleyを目指す。

翌日は地中海沿に作られた海のよく見えるトレイルを歩きます。

目的地は、10km先にある断崖絶壁に囲まれた小さなビーチ、Butterfly valley 。

 

山の上から見下ろす地中海は真っ青で、トレイルには全然人がいません。

 

リシアンウェイトレイルでは20cmくらいの亀を何度も見かけました。

しばらく歩くとまた小さな廃村が。

 

なぜかその廃村にはたくさんのヤギ。

 

放牧されているんだと思うけれど、建物の中は日陰を求めるヤギでいっぱい。

人の気配は全くなく、現実世界とは切り離された、ヤギ村にきてしまったのかな。

 

二階の出窓から、外を伺っているヤギは長老のようにしか見えない。

 

日陰でのお昼ごはん休憩中も、ヤギに覗き見されてなんだか落ち着きません。

 

ヤギ村を出発し、しばらく歩くと、

 

小さな集落に出ました。

 

車が通れなくもない、オフロードを歩き今日の目的地、Butterfly valleyを見下ろせるキャンプ場「George House」に到着です。

 

Butterfly valleyの先にある、ビーチに降りるのは明日にしてビールで乾杯。George Houseはテント泊だけじゃなくて、宿への宿泊も出来ます。海に沈む夕日を見下ろすことが出来る絶好のロケーション。

 

キャンプ泊はビュッフェ形式の、朝食と夕飯がついて一人15リラ(1,700円)、ご飯も美味しい。

 

3日目、カバック(Kabak)へ。

朝食をお腹いっぱい食べた後は、崖を下り断崖絶壁の先にある小さなビーチを目指します。


崖を下った先は、無人なのかなと思い込んでいたけど、そこにもキャンプ場や簡単な売店、シャワーなんかがあって宿泊ができたみたい。

 

あの崖をバックパックを背負って降りるのは大変だと思うけれど、船で上陸している人もいたし、ボートで海沿いに来た人たちなのかな。ここの静かなビーチでひたすらぼーっとするのも気持ちがいいだろうなあ。

 

海で身体を冷やした後は、名残惜しいけれどもう少し先まで歩くことにしました。

 

この日はカバック(Kabak)まで歩く予定、およそ10kmの距離です。歩いている人は全然いないけれど、海のそばで日光浴をしている人は何人か見かけたよ。

車で入ってくるのは難しいけれど、別荘のような家も何軒か建っていたし、海が大好きな人たちが人目を忍んでここで遊んでいるんだろうな。

 

こんな静かでこじんまりしたビーチと、綺麗な海を見たら泳ぎたくなってしまいます。

私たちが歩いた5月もかなり暑かったから、夏に行く人は、トレイルを歩くよりも海で遊ぶ方をメインに来た方がいいかも。

 

到着したKabakはちょっとヒッピー村のような雰囲気のある集落で、いくつかの安宿やキャンプ場が点在していました。

丘の上や、森の中にあるキャンプ場よりもちょっと値段が高かったけれど、せっかくなのでビーチに直結している大きな施設(テント泊の他、何種類ものバンガローもありました)に宿泊しました。

 

トルコの南に広がる地中海は、見下ろすとすごく青いけれど透明度はそれほど高くないし魚の種類も少ないです。でも歩いてきた後に、バックパックをおろして海に入るというのは、開放感がすごい。

 

キャンプ場は朝食付きで、一人25リラ(1,400円)。

 

ここのビーチでは夕方にボートでたどり着いたグループが、砂浜で野宿をしていました。遊び方は人それぞれ。

舗装はされていないけれど、車が通れる道路もあるので車で乗り付けることも可能です。

私たちもここまで3日かけて歩いてきたけれど、この日は海で泳いだ後は、最初に宿泊したÖlüdenizまでバスで戻ることにしました。

 

丘を海から離れる方向に3kmくらい歩いて行けば、公共のバスが通る道路に出ことが出来ます。

 

トレッキングと、海水浴を同時にできちゃう場所はなかなかないと思うな。

テントがなくても宿泊できるし、いざとなったらバスも通っているし、高級リゾートではないけれど、自然をたくさん残すビーチでオススメの場所です。

 

この記事が気に入ったら
いいね!

SIMILAR POSTS